【早稲田国際教養学部】英語入試対策&参考書ルート【純ジャパでも合格できる】

中堅〜難関私立大対策

この記事では、早稲田大学国際教養学部の英語入試対策を解説していきます。

高いレベルの英語力が求められる国際教養学部の英語入試を攻略するために、適切な対策を講じることができるよう出題傾向・勉強法などについてご紹介します。

記事の内容

  • キャンパスライフ
  • 試験日程
  • 配点
  • 目標スコア
  • 英語の傾向&対策
  • Reading第1問
  • Reading第2問
  • Reading第3問
  • 歴史に関する文章が多い
  • Writing第1問
  • Writing第2問
  • Writing第3問
  • 最後に伝えたいこと:純ジャパでも合格できる

筆者情報

では、始めていきます。




✔︎キャンパスライフ

まずは早稲田国際教養学部のキャンパスライフを確認していきましょう。こちらはパスナビからの引用です。

 教養教育を独自の視点からとらえ直したカリキュラムを編成している。

 欧米のリベラルアーツ教育をモデルに、人文科学、社会科学、自然科学の各分野にわたる7つのクラスター(科目群)を設置し、ひとつの分野に特化せず、幅広い知識と教養を身につける。

 また、学部学生の約3分の1が海外からの留学生となっている。異文化と触れ合うことで、多元的なものの見方、考え方が身につけられる環境を構築している。

 教育の共通語は英語を使用。国内から入学する学生は、2年次後半から3年次前半までの、原則として1年間の海外留学が必修となる。海外協定校から留学先を選択でき、留学先の大学での履修科目は卒業単位となる。

1年間の海外留学が卒業のために必須条件です。それだけ国際経験・語学力を豊かにしようと本気になって取り組んでいる学校です。

外国語を学びたい人、海外生活が好きな人にとってはこれ以上ない環境ですね。

✔︎試験日程

では、試験日程を確認しますね。

  • 2月中旬
  • 13:0014:30 英語リーディング
  • 15:3016:30 英語ライティング

早稲田国際教養は共通テスト+一般入試です。

一般試験は英語のみ。午後からなので、ゆっくり寝ることが出来ますね。万全な体調を作っていきましょう。

✔︎配点

まずは、配点の概要から。

  • 共通テスト(100点)・英語(80点)・外部検定(20点)の合計で決まります
  • 共通テスト:2教科2科目【国語+地歴・数学・理科から選択】

そして、英検などの外部試験の加点スコアはこちらです。

  • 外部検定試験の加点スコア
  • 英検1級:20点
  • 英検準1級:14点
  • 英検2級:7点
  • 英検準2級以下:0点

✔︎目標スコア

  • 2021年度入試合格最低点:155点/200点
  • 2020年度入試合格最低点:131点/200点
  • 2019年度入試合格最低点:129点/200点

2021年度からは、大学入学共通テスト導入により、一般試験が英語のみとなりました。それゆえに、合格最低点が高くなりましたね。

合格最低点がとても高いので、共通テストでも油断できません。可能であれば90100%の正答率が求められます。

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✔︎早稲田国際教養学部:英語の傾向&対策

では、本題である英語の傾向と対策を解説していきます。

  • リーディングセクション:90分
  • Reading第1問
  • Reading第2問
  • Reading第3問
  • ライティングセクション:60分
  • Writing第1問
  • Writing第2問
  • Writing第3問

このようにリーディング・ライティングに分かれています。それぞれ深掘りしていきます。

リーディング

リーディングは1000語レベルの長文が3題続きます。試験時間は90分なので、1題30分以内に解く必要があります。

問題形式は毎年同じで、段落要約・TF問題・語句言い換え・語句挿入があります。英文が長く、問題数が多いのが特徴です。初めて見た人は「こんなの解けるのか!?」と衝撃を受けると思います。英検1級を持っている私も初見では時間がオーバーするほど苦戦しました。

しかし、問題形式が毎年同じなので、過去問演習を反復すれば慣れてくるんですね。最低でも5年分以上はしてみてください。

加えて、実際に解いてみて気付いたこと・対策をまとめました。細か過ぎるかもしれませんが、解いている最中のリアルなメンタル状況や思考法を言語化しました。ぜひ参考にしてください。

  • 段落要旨は満点狙い。選択肢先読みで内容を入れておく。
  • 言い換えは、「英検準1級」と「語源知識」があると解きやすい
  • 語句挿入は、「文脈理解」。前後関係から推測するしかない。
  • TFは「Agree / Not agree」に注意。さらに、ある程度読んだら、解けるものからやっつけておく

段落要旨は満点狙い。選択肢先読みで内容を入れておく。

段落要旨は満点狙いが不可欠です。帰国子女はほぼ間違いなく満点であると想定しましょう。対策は、「選択肢先読み」お勧めです。選択肢を読みながら、どんな物語であるかを入れるだけ入れてください。

パターンとしては、discuss / mention〜のあとにまとまった節が書かれています。先に読んでおけば、あらすじも大体理解できちゃいます。

言い換えは、「英検準1級」と「語源知識」があると解きやすい

早稲田の語句言い換えはレベルが高いです。上記のしたように英検準1級、もしくは、語源知識があればボキャビルしやすいです。

正直、単純な暗記も、語源知識を備えるのもどちらも大切です。なぜなら問題傾向としては、半分半分だからです。個人的には、語源を知ることで、知的好奇心が高まるので、語源学習をオススメです。

語句挿入は、「文脈理解」。前後関係から推測するしかない。

早稲田の語句挿入は、文脈理解が多いです。あまり語法・文法などからアプローチすることはありません。

突破口としては、選択肢の単語が区別しやすいということです。似た意味を持つ単語が並んでいることはほぼ無いです。

文脈理解というだけで、かなりハードルが高いので、選択肢の難易度を下げることで調節している感じです。

TFは「Agree / Not agree」に注意。さらに、ある程度読んだら、解けるものからやっつけておく

一番の鬼門はTrue/Falseかもしれません。なぜならば、①選択肢が多く、②順番が滅茶苦茶だからです。

第一に、選択肢は10個前後あるので本文と照らし合わせる作業だけでも苦労します。

また、選択肢が必ずしも本文の順番通りになっていません。例えば、最後の選択肢が、本文の一段落目に書かれているということも珍しくありません。

対策は、本文をある程度読み終わったら、解けるだけ解いておくということ。私の場合は、本文を半分読んだら、一旦TF問題に取り組みます。分かりやすいキーワードが選択肢内にあるので、「読んできた英文内に書いてある・書いてない」の区別はしやすいです。

過去問演習をして8割取れるように訓練しましょう。

長くなりましたが、リーディング対策はThe Rulesがおすすめです。この本を通して、リーディングに必要な解法・構文・読み方を知ることができます。レベル別になっているので、早稲田国際教養であれば、3,4あたりに取り組みましょう。

✔︎歴史に関する文章が多い

過去問を10年以上読んでみて感じた事は、「世界の歴史」に関する題材が多いということ。受験生にとっては、世界史選択が有利なテストに感じました。

対策として、TED Edがオススメです。5分程度の動画で世界のあらゆる事柄を学べます。また、動画を通して、言葉がビジュアル化されるのが大きなメリットです。それにより、リーディングもスラスラ理解できるようになります。(私自身、英検1級対策で毎日30分は視聴しています)

ライティング

ライティングは主に次の3種類の問題があります。

  • トピックに対しての自由英作文
  • 図表をまとめる自由英作文
  • 300語程度の英文の日本語要約

それぞれ対策をまとめていきます。

トピックに対しての自由英作文

これはよくある自由英作文です。早稲田国際教養では、’Write one paragraph’という指示が出されます。「1段落って結局どれくらい?」と疑問に思うでしょう。

模範解答を確認すると、約100語前後にまとめられています。100語レベルの文章の書き方としては、【主張理由・具体例①理由・具体例②】のように書くとスムーズです。

100語レベルであれば英検2級レベルです。過去問演習で訓練していきましょう。

自由英作文過去問題材集

  • 早期英語教育
  • 嘘をつくこと
  • 防犯カメラ
  • A blind respect for authority is the greatest enemy of truth.
  • 努力と運
  • 文系と理系の進路のちがい
  • 2050年に日本が直面する最大の課題
  • 日本からの留学生が減少した理由
  • SNSを使い始める年齢
  • 少年法の適応年齢
  • 中高一貫と中高別々
  • 砂糖税
  • ベーシックインカム
  • Eスポーツのオリンピック競技化
  • It is our choices that show what we truly are, far more than our abilities.

図表をまとめる自由英作文

図表を見て、その特徴を’write one paragraph’します。約100語前後書けば十分なようです。

図表問題は、変化を表すような特徴・その背景を中心にまとめていくのがコツです。

300語程度の英文の日本語要約

最後に、英文の日本語要約問題です。日本語要約のコツは、①「対比」「因果関係」を中心にまとめる、②「具体例」は含めない、です。(要約対策はこちらの記事『大学入試要約問題攻略』をご覧ください。)

解答する日本語は160〜190字で収まっていることがほとんどです。300語の英文を160〜190字の日本語でまとめることは、実は簡単です。

というのも、これまでたくさん入試問題を解いてきた立場から言えるのは、「具体例を削っていけば答えは自然と完全される」ということ。

文章の論理展開が、「対比」なのか、それとも「因果関係」なのか、またまた両方が含まれているのかを判断します。あとは、具体例となる「固有名詞」や「数字」などを除外していきます。

これだけで合格点を貰える文章が書けます。ただ、自然な日本語をアウトプットできるように練習はしましょう。

ライティングにオススメなのは、『ポラリス自由英作文』です。特徴としては、最新の入試傾向を知れることですね。厳選された問題になっていますので、この1冊で書き方を学んだのちに過去問に励むといいでしょう。

✔︎最後に伝えたいこと:純ジャパでも合格できる

早稲田国際教養は帰国子女が多く受験するので、純ジャパにとっては非常に厳しい戦いになります。

しかしながら、共通テストの国語+選択科目がありますので、英語だけの勝負でないことは頭に入れておきましょう。

しかしながら、英語の出来が結果を左右する大きな要因であることは間違いないです。まずは基礎学力を高めつつ、過去問演習を通して自分なりの解法を習得していきましょう。