【東京学芸大学】英語対策&参考書ルート【要約・自由英作文・リスニングで差がつく!】
次のような悩みに答えていきます。
東京学芸大学が第一志望です。将来は学校教員になることが目標です。しかし、二次試験は、英語がとても難しいです。長文読解だけでなく、要約や自由英作文の難易度も高い。正直、どう対策をしたらいいか分かりません。合格するための英語力を身につけられるオススメ教材があれば教えてほしいです。宜しくお願いします。
将来、学校の先生になりたい人が一度は志す東京学芸大学。それゆえに、共通テストからレベルの高い競走を強いられます。
二次試験では、なりたい教科の科目の試験しかありません。この記事では、東京学芸大学経由で英語教師になりたい人向けの記事になりますが、英語はかなりレベルが高いです。
きちんと対策をしなければ太刀打ちできないですし、後々、英語教師になったときに困ってしまいます。
将来を見据えつつ、確実に入試を突破するための解説をしていきます。
筆者情報

- 英検1級取得
- TOEIC最高スコア945点
- 中高生への英語指導歴10年以上
- 東京学芸大学の英語は10年以上解きました
記事の内容
- 東京学芸大学【英語】試験概要
- 問題別解説&おすすめ教材
- まとめ
✔︎東京学芸大学【英語】試験概要
まず、試験概要は次の通りです。
- 試験時間:120分
- 第1問:長文読解
- 第2問:要約
- 第3問:和文英訳
- 第4問:自由英作文
- 第5問:リスニング(ディクテーション)

長文、英作文、リスニングまで幅広い英語力が問われています。教員養成課程ということもあり、必ずしも、在学中に論文を読むための英語力だけではないというメッセージが感じられます。
かなり昔から試験形式は変わりませんが、スピーキングは含まれていないものの、4技能を意識した試験であることは間違いないです。
難問奇問はありませんが、総合的な英語力の高さが求められています。
✔︎問題別解説&おすすめ教材

では、問題別解説と、問題別のおすすめ教材を紹介していきます。
英文和訳・内容説明問題
標準的な和訳問題です。内容説明も、該当箇所を発見して、正確に日本語でアウトプットするだけです。地方国公立大レベルとほぼ同等です。ただし、記述問題ばかりであるため、「読めていない」ことは一瞬でバレてしまいます。
ゆえに、確実な英文読解力が求められていると言えるので、英文解釈は入念にしておきましょう。
『基礎英文問題精講』や『ポレポレ』などで仕上げるのがおすすめです。この2冊がキツいと感じる人は、基礎レベルであれば、『肘井学の読解のための英文法が面白いほど分かる本』からスタートしましょう。英文法を固めながら英文解釈も学ぶことが可能です。
要約
東京学芸大学の特徴的な問題が要約です。500語を超える英文を読み、300文字前後の日本語でまとめなければなりません。
多くの受験生は「要約は無理だ」と嘆きますが、原因は、読解力にある場合がほとんどです。つまり、「読めていないから書けない」。
対策として、第1問の英文和訳、内容説明の精度を高めることが第一です。その過程で、読んだものを自分の言葉でまとめていく練習をしましょう。
要約の仕方に関しては、スタディサプリの関正生先生による「難関国公立大 英語対策講座」、肘井学先生の「国公立大 英語対策講座」で学べます。たくさんの書籍もありますが、スタディサプリの方が、目と耳で解法プロセスを学習できる点でより優れていると感じます。
私自身、この授業を受けましたが、目から鱗の事実ばかりで、「これさえ知っておけば合格点は取れるだろう」と思わされる内容でした。
逆に、知っておくべきことを知らないために合格が遠くなることも実感。情報格差は怖いとも感じました。
よく言われる、「具体例は省く」だけでなく、「対比」「因果関係」など読解でも活用する技術を駆使します。ぜひ、実際の授業を受けてみてください。
>>【スタディサプリ】受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。
和文英訳
1文の短文英作文が5問出題されます。量は多めですが、レベルは標準的な地方国公立大です。
『ハイパートレーニング和文英訳編』や『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』がおすすめです。英文法を復習しながらアウトプットできる点と、日本人が間違えやすいポイントが網羅されています。
大学入試の英作文も、もちろん日本人が間違えやすい表現を狙ってきます。東京学芸大学であれば、私がこれまで教えたり、自分自身で取り組んでみて、和文英訳に関しては、この2冊で十分です。
あとは、何度も反復することが大切です。最初はじっくり時間を掛けて解説も熟読します。慣れてきたらスピードを上げられますので、口頭英作文できるレベルまでもっていくとスピーキングでも使える表現になります。
自由英作文
200語前後の長い英作文が課されます。日本語の文章を読んだのちに自分の意見を表現します。200語の書き方は次の通りです。
- 序論:20語
- 本論①:50語
- 本論②:50語
- 本論③:50語
- 結論:20語
- *1文10語程度
- *本論は理由、具体例、軽めのまとめを書く
自由英作文は型とネタが全てです。普段からホットな話題にアンテナを貼ることでネタが増えていきます。
和文英訳で文法ミスのない英作文をできるようにしながら、まとまった文章を描けるようにも練習していきましょう。
✔︎自由英作文の過去問

過去に出題されたトピックを掲載します。教員養成課程なので、教育や人間関係の話題ばかりです。その年のホットな話題にアンテナを貼っておくことが一番の対策になりそうです。
- 他者を理解すること
- 日本の高校生の自己評価を改善すること
- デジタル教科書の長所と短所
- 読書時間がゼロの高校生が増えていること
- 土曜授業
- 性別に関わる偏見
- 子どもの褒め方
- 早期英語教育
- モスキート音の導入
- 義務教育のあり方
リスニング(ディクテーション)
リスニング問題はディクテーション形式です。特別な勉強は必要ありませんが、共通テスト対策の過程で、ディクテーションをしながらリスニング力を向上させるのが近道です。
本番の音声は3回聴くことができます。1回で多くの英文を脳内保持する力(リテンション)で差が付きます。
単語を覚えるとき、長文を読むときなどから、リスニングを意識して勉強すると自然とディクテーションはできるようになります。
✔︎まとめ:要約と自由英作文で差がつく!

最後になりますが、アウトプット力が合否を左右します。要約=日本語でのアウトプット、自由英作文=英語でのアウトプットと考えてください。
受験生の立場になると、正直、長文読解で手一杯です。英作文やリスニングまで時間を割ける人はなかなかいません。
しかし、長文以外にも時間を費やせる人が合格することができます。
また、将来、教員を目指す人は、「言葉の力」が必要です。英語の試験を見ても、明らかにアウトプット力が高い人材を求めていることが分かります。大学入学後、大学卒業後までイメージしながら勉強していきましょう。