【東京慈恵会医科大学】英語対策&参考書ルート【入試傾向の変化が激しい!?読解力が重要です】

医学部対策

この記事では次のような悩みに答えます。

東京慈恵会医科大学が第一志望です。慈恵医科大の英語は、近年、傾向が変わってきているので、どう対応したら良いでしょうか?また、時間が厳しくて、問題も難しいし、どう攻略したらいいか検討がつきません。勉強法から攻略法まで全て教えてください。

この記事では、東京慈恵会医科大学の英語攻略法を解説していきます。ずばり、読解力+少しの英作文力です。近年は読解重視の問題になっており、今後もそれは継続されるでしょう。時間制約が厳しいですが、合格最低点は5割なので、完璧主義にならなくても大丈夫です。問題が難しくて、出来ている感覚は掴みにくいですが、ポイントを意識して勉強すれば、確実に合格に必要な英語力を習得できます。では、始めます。




筆者情報

  • 英検1級取得
  • TOEIC最高スコア945点
  • 英語指導歴10年以上
  • 東京慈恵会医科大学の過去問は10年以上解きました

記事の内容

  • 東京慈恵会医科大学【英語試験概要】
  • 合格点はどれくらい?
  • 問題別対策&参考書ルート
  • スタディサプリ授業ルート【慈恵医科大対策】
  • 武田塾チャンネルに解説動画あります
  • まとめ:近年は傾向の変化が激しい!様々な問題に触れておこう

✔︎東京慈恵会医科大学【英語試験概要】

英語試験の概要をまず確認していきましょう。このようになっています。

  • 試験時間:60分
  • 長文読解3題・和文英訳1題

試験時間が60分ということで、時間制約がとても厳しいです。基本的には読解ベースの力が求められていますが、合格に必要な語彙力がとても高度です。文章の題材が全て医学的なものです。それゆえに、医学用語がバンバン登場しますし、それと並行して、基本語レベルも上がっています。

最近の入試傾向に関してですが、近年の変更は著しいです。例えば、昔は和文英訳が1つの大問になっていたのが、長文読解の設問に含まれた年がありました。更に、2020年度入試は、設問の指示、解答の全てが英語になりました。国際化が進む時代を踏まえての変更です。このように、近年の入試傾向は変化しています。しかし、伸ばすべき普遍的な英語力は変わりません。

✔︎合格点はどれくらい?

「結局、合格点はどれくらいなの?」という点が重要になりますので、受験者の合格最高点と最低点を確認しておきます。こちらが令和3年度入試の得点です。

7割強で最高点、5割程度で最低点となっています。過去のデータを見ましたが、結果は同じようになっています。それゆえ、確実に合格するには6割前後の得点がターゲットとなります。

✔︎問題別対策&参考書ルート

それでは、英語の問題別攻略法に移ります。後半には、合格点を取るための参考書ルートを紹介します。

選択式問題(パラフレーズ・語句挿入・内容一致)

語句のパラフレーズは語彙レベルが高いです。英検準1級レベルの問題であることは間違いありません。これぞ医学部の英語と言えます。日本語と英語を対で覚えるだけでなく、英単語の語源も意識して「核イメージ」と共に学びましょう。

語句挿入は比較的簡単な問題であることが多いです。文章を読み取れているかどうかがポイントになります。読解できていれば、自然と答えは見えてくる問題です。

内容一致は、引っ掛けの選択肢が多いです。紛らわしいものが多いので、本文だけでなく、選択肢も正確に読解することが大切です。過去問を反復したり、早慶の問題にもチャレンジすると段々見抜けるようになります。

英文和訳

2019年度入試までは、英文和訳が出題されていました。構文は標準レベルですが、theyitなどの指示語が含まれている点が難しいポイントです。それらを明確にして答えるなければなりません。それゆえに、下線部のみならず、文章全体を把握しながら解答をしましょう。

指示語問題

英文和訳問題でも指示語が問われていますが、指示語を明らかにする問題は、別に出題されます。学校の定期テストのように、ittheyなどの内容を本文中から書き抜きする問題です。これも文章を正確に読めているかどうかが左右します。長文読解練習だけでなく、英文解釈トレーニングをいかにたくさんしてきたかが大切です。

和文英訳

2019年度までは、和文英訳の大問が1つ設置されていました。2020年度入試からは、全ての設問が英文になった影響から、本文に関係する内容を英問英答する問題となりました。具体的な内容は、「ガン細胞について新しい発見があった」という文章を読んだ上で、「では、将来的なガン治療はどうあるべきですか?」ということを聴かれました。これは高校生には難しい。正直なところ、落としても許される問題です。自分が詳しい文章であればチャレンジするといいでしょう。

英単語

では、ここからは技能別に参考書ルートを紹介していきます。英単語は核イメージを押さえつつ、英検準1級レベルの語彙習得が目標になります。そのための教材は、『Stock4500』や『中・高6年分の英単語Roots』がおすすめです。どちらも大学受験に必要なボキャブラリーを網羅しています。加えて、暗記を助けるコメントや、語源についてまとめられています。これらを完璧に暗記してしまえば、英検準1級の単語帳は必要なく、過去問で知らない単語を拾っていくだけで十分です。


英文法・英文解釈

英文解釈は基礎から標準レベルしか問われません。『肘井学の読解のための英文法』シリーズの2冊を極めておきましょう。これ以上のレベルである英文解釈演習本はあまりやらなくても大丈夫です。この2冊だけで十分。あとは、医学部系の文章をたくさん読んでいきましょう。


長文読解

慈恵医科大の英語は、医療系の文章しか出題されません。それゆえ、医学部対策の長文に取り組むのが手っ取り早い対策です。定番は『医学部の英語』です。大学受験で有名な三浦淳一先生が著者であり、背景知識を深めながら、医学部向けの読解演習を積むことができます。問題演習量を増やしたいならば、『私立医大の英語』もやり込みましょう。ここまでやっておけば、あとは様々な医学部向けの問題で場数を踏んでいくと確実に力を付けられます。

和文英訳

和文英訳は基礎ができていれば十分。問題数は少ないので、最低限の対策でいきましょう。『ポラリス和文英訳編』でピンポイント対策できます。

✔︎スタディサプリ授業ルート【東京慈恵医科大対策】

「コスパ良く予備校の授業を受けたい」人向けには、スタディサプリがあります。月額1980円ですが、全ての授業を見放題です。さらに、最初の14日間は無料体験もできます。たくさん授業があるので、「どれを受ければいいんだ?」と悩むと思います。なので、東京慈恵会医科大学対策授業をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

  • 英文法:高3トップレベル英語〈文法編〉
  • 英文解釈:高3トップレベル英語リーディング〈英文解釈編〉
  • 長文読解:高3トップレベル〈読解編〉
  • リスニング:高3トップ&ハイレベル英語リスニング
  • 英作文:高3トップ&ハイレベル英語〈英作文編〉
  • 志望校対策編:難関国公立大 英語対策講座

>>詳しくはこちら:【スタディサプリ】自分に最適な英語授業の選び方

自学自習で合格する人も勿論います。しかし、プロに教えてもらった方が最短ルートを辿れるのは事実。これまで説明してきた参考書をやるだけでも合格点に到達できますが、リアルな授業のお陰で、目で見て耳で聴き、英語を理解することができます。紙面を見るだけではどうしても見逃してしまうポイントがあります。映像授業とセットで学ぶことで、より分厚い英語力を習得出来ること間違いなしです。

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私自身は、スタサプのTOEIC講座を受講して、念願の900点を突破できました。やはり、プロ目線を知ることができるのはスコアアップに直結します。


✔︎武田塾チャンネルに解説動画あります【モリテツ先生による解説】

武田塾チャンネルを見たことはありますか?「授業をしない塾」で有名な武田塾では、受験情報をYouTubeで配信しています。東京慈恵会医科歯科大学の英語対策も配信されており、TOEIC満点を90回以上獲得しているモリテツ(森田鉄也)先生が英語の解説をしています。モリテツ先生は、東進、河合塾などをはじめとする多くの予備校での指導経験があります。ご自身の英語力だけでなく、英語の指導経歴も信頼できます。ぜひ、こちらの動画でも、慈恵医科大学の英語対策を確認してみてください。

✔︎まとめ:近年は傾向の変化が激しい!様々な問題に触れておこう

では、まとめになります。慈恵医科大の英語は、2018年度までとそれ以降の傾向が全く異なります。かつては四択問題のような文法問題が出題されていました。しかし、近年では、グローバル化の流れを踏んで読解重視になってきています。医学系の文章に慣れ親しんだ学生を求めている雰囲気が、英語のテストからは伝わってきます。決して高得点は必要ありませんが、将来、医者になることをイメージしながら、高校生段階で学ぶべきことをしっかり習得しようとする姿勢が大切です。