海外留学のメリット・デメリット【結論:壁の向こうに行こう】
- 海外留学したいけど、あと一歩勇気が出ない
- 周りの友人で海外留学する人が増えてきたけど、留学って意味あるの?
- 海外留学しても、成功する人と失敗する人がいるけど、成功するためには何に注意すべき?
このような疑問に答えます。
✔︎記事の信頼性
私自身、大学2年生の時にボストンに短期留学をしました。英検準1級を取得していたので、「なんとか生活できるだろう」「授業にも問題なくついていけるだろう」と考えていたら、全く英語が聞き取れない。ホームステイ先は、私含めて4人の留学生がいて(ベトナム人、台湾人、ベルギー人)、みんな私のためにゆっくり英語を話してくれました。授業中は、先生の英語は理解できたけど、クラスメイト(みんな非ネイティブ)の英語はさっぱり分からない。
こんな挫折ばかりを経験した留学でしたが、行って後悔はなく成長したというのが本音です。自分なりに努力した点と改善点をまとめるつもりで、記事を書いてみました。これから留学する人が、勇気を持って決断したり、留学をよりよいものにできることを期待したりして、私の経験等を紹介していきます。
✔︎記事の内容
- 海外留学メリット7個
- 海外留学デメリット3個
- まとめ
✔︎海外留学メリット7個
【学問編】

1.短期間で語学力アップ
毎日英語のシャワーを浴びるので、日本に居ながら英語学習するよりも、数倍速で語学力をアップさせることができます。
例えば、朝起きて、ホストファミリーやルームメイトと挨拶。その後、学校までのバス内で色々話す。学校での授業、休憩中の留学生同士の雑談。帰宅後のホストファミリーに1日の報告、寝るまでに英語表現の復習と予習、などなど。1日中英語を使い続けます。
不慣れな英語を使い続けるため、1日が終わる時には疲労感でグッタリしています。一方でやり切った満足感があり、それが翌日の原動力になります。毎日成長している感覚を抱きながら生活できることは留学の醍醐味です。
2.国際交流により自分より優秀な人材に出会える
留学先には自分よりも圧倒的に優秀な人が何人もいます。例えば、私がボストンの空港に到着し、ホームステイ先の車内で相乗りした女性は東京大学の学生。同じ学校の日本人は早稲田・慶応レベルばかり。ベトナムと台湾のルームメイトは、MBAを取得している。とにかく非常に優秀な人達ばかりでした。
3.もっと勉強しなきゃいけないと強く感じる
優秀な人材に出会えることの続きになりますが、更に驚きだったことが、その優秀な人達が半端なく努力しているという点。日本ではちょっと勉強していると冷やかされることがありますが、彼らからはそんな雰囲気は全く感じず、ひたすら目標に向かって邁進する姿勢がありました。
留学を通して、日本にいる限りは井の中の蛙であることを肌感覚で痛感する一方で、逆に、自分自身の更なるモチベーションになります。
【キャリア編】

4.就職活動でアピールできる
留学で学んだことは就活でアピールポイントとなります。カルチャーショックを乗り越えたことや、留学を通して成長したことを語れるようになります。留学をしたことが、今後何かを成し遂げたいと考えた際の原体験になります。
ただし、注意が1つ。それは、目標を持って留学しなければ、経験が無駄になってしまうということです。実は、留学したけれども、「なんとなく海外留学してみた」「留学したけど何も成長しなかった」という状態で終わってしまう例は沢山あります。必ず何のための留学であるかを明確にしましょう。
【ライフ編】

5.人生の価値観が広がる
留学を通して人生の価値観が変わります。例えば、日本だと「沈黙は金なり」と言われますが、海外だと「黙っている=意見がない」と見なされます。日本人の私たちからすると、「ちょっと推しが強いかもしれない」という積極性で問題ありません。
異なる価値観を持つ人々、様々な文化的背景を持つ人々と出会い、価値観に厚みが出てくるような感覚です。決して日本的な価値観を否定するわけではありません。日本的な考えを残しつつ、他人の考えを受け入れられるようになります。
6.人として自立できる
自分ひとりの力で生活しなければならない環境下に置かれるため、人として自立できます。例えば、分からない事は自分で尋ねなければなりません。日本人のように空気を察して手を差し伸べることは全くありません。
また、英語力も自分で予習・復習する時間を確保しないと伸びません。具体的には、言えなかった表現を調べたり、翌日以降話しそうな場面を予想して前もって英語表現を調べたりします。
そんな感じで、とにかく自発的に生活します。毎日課題だらけで心がポキポキ折られてばかりですが、そんな日々を楽しみ、成長した自分と出会えることを期待しながら頑張ってください。
7.メンタルが強くなる
毎日の挫折によりメンタルがめちゃくちゃ強くなります。私の場合、英語力には自信がありましたが、全然聴き取れないし、言葉も出てこなくて毎日落ち込んでいました。
しかし、それでも陽は昇ります。せっかく高額な留学費を払っているので、ホームステイ先に引きこもっていては勿体ないです。
✔︎海外留学デメリット3個
1.費用が高い
1か月の短期留学で約30〜40万円、半年から1年の長期留学だと約100〜200万程度が必要です。アルバイトや保護者にお願いをしてお金を用意することになります。
大きなお金が掛かりますが、それ以上の価値が海外留学にはあります。掛かった費用以上のものを、その後の人生で回収するという姿勢でいるといいと思います。
2.ほぼ確実に挫折する
これまで話を進めてきたように、挫折は避けられません。なので、留学前にメンタル崩壊の準備はしておきましょう。その上で、毎日努力することが大切です。留学に成功している人は、メンタルが折られながらも毎日前進する努力をしていると考えて踏ん張ること。その結果として、留学後は、驚くべきほど自分が成長しています。
3.日本人ばかりと関わると語学力は上がらない
よく指摘させる事ですが、語学力を伸ばすために留学したにも関わらず日本人同士で一緒にいることがあります。絶対に英語力は上がりません。日本人と全く関わるなという訳ではないですが、何のための留学であるかを忘れずに生活するようにしましょう。
✔︎まとめ

海外留学成功させる条件【結論:準備とメンタル】
まとめになりますが、海外留学を成功させる要因は「準備とメンタル」です。
準備としては、まずは留学前の心構え。「なぜ留学に行くのか?」「留学に行かないと成し遂げられないことなのか?」「それは日本に居ながら出来ることではないのか?」など深掘りしていきます。明確な答えは出ないかもしれませんが、考える事で、折れないメンタルを作ることに役立ちますし、モチベーションが上がります。
更に、留学中の準備。英語力を上げたいのならば、日々想定される英語表現を準備しましょう。「明日の朝はホストマザーと何を話そうか」「明日の授業は○○について議論するから、自分は△△について話そう」など、日本でもするような予習をしておくと着実に英語表現が増えます。
そして、留学後の準備です。就職活動で留学のエピソードをアピールしたいのならば、どんなことを学んだのか、留学を通して得た事を語れるようにしましょう。留学したのに語れることがないと、逆にマイナス評価されてしまいます。留学後の準備としては、留学に掛かった費用をプラスに変える姿勢を持ちましょう。