英語スピーキング練習法ロードマップ【純ジャパでも話せるようになります!】
- 英語が話せるようになりたい!
- でも、英語を話せるようになるまでのプロセスがよくわからない
- 純ジャパでも英語を話せる人がいるけど、そういう人が普段何をしているのか知りたい
- おすすめの教材があれば教えてほしい
英語を話せるようになることは多くの日本人が抱いている目標だと思います。この記事を読めば、純ジャパ(日本生まれ日本育ち)でも英語を話せるようになるまでの適切なプロセスを知ることができます。また、英語を話せる純ジャパが普段していることを教えます。無料で英語スピーキングを高める方法も教えます。
✔︎記事の信頼性
以下、私の英語学習歴です。
- 英検1級合格、TOEIC 945点
- 英語指導歴10年以上
- 英検やTOEICの勉強は、スピーキングを基盤にして勉強をしています
✔︎記事の内容
- まず英語スピーキングには2種類あります【分けて考えましょう】
- 英語スピーキング得意な人の5個の習慣
- スピーキングおすすめ教材【基礎編】【実践編】7選
- まとめ【インプットとアウトプットを反復するのみ】
では、始めていきます!
✔︎まず英語スピーキングには2種類あります

スピーキングといっても、実は、その種類は様々です。日常会話、面接、海外旅行、語学学校での授業、友人や家族との雑談、TEDトークのような会場でのスピーチ、、、など多岐に渡ります。まず、スピーキングを【会話】と【スピーチ】の2種類に分類して、それぞれの練習方法を分けて考えていきましょう。
その①:会話

言うまでもなく、友人や家族、知人との雑談、海外旅行先でのレストランでのやり取り、道案内、などが会話に該当します。会話に求められるのは次の能力です。
- リスニング力
- 瞬間英作文
まず、会話は相手の声を聞きますから、リスニング力が必要です。日常会話表現をある程度知っておくべきですし、音の省略などに伴う音声の速さなどにも対応する必要があります。
次に、自分の意見をなるべく速く伝える必要があるため、瞬間英作文の力が求められます。日本語で言いたいことはあっても、それが英語でアウトプットするのに時間が掛かってしまえば、コミュニケーションが円滑に進みません。
以上、日常的な雑談であれば、リスニングと瞬間英作文的な能力を高めていきましょう。実は、雑談が苦手な英語学習者が意外と多いです。スピーチや英検の面接などはできるけど、パッと意見を言うのは苦手だと悩みは多いです。
この原因はズバリ「実践不足」です。日本にいると日常的には英語を使いません。それゆえに慣れていないことで、雑談が上手にできないんですね。ただ、安心してください。基礎的なリスニング力と表現力があれば、例えば、海外旅行に行った際に、数日で慣れます。勿論、海外旅行初日は苦戦するかもしれませんが、場数をこなせばペラペラ英語が出てきます。これは、私がこれまで海外旅行を何度もした経験から断言できます。
日本にいるときは、基礎力を向上させるように努力してみてください。
その②:スピーチ

スピーチの定義は、「自分が一方的に相手に話し続けること」です。スピーチのようなスピーキングで求められるのは次の力です。
- 使うと予想される英語表現を準備すること
はい、これだけです。解説しますと、一方的に話すので、リスニングは求められません。(質疑応答があれば別ですが)スピーチ場面としては、(授業や企業の)プレゼン、集会でスピーチ、自己紹介、(就活や英検などの)面接が挙げられます。場面としては、それほど多くありませんね。日本語でも考えてみると、自分1人だけで話す場面は特別な機会です。
まとめると、スピーチは、事前に話す内容を想定して準備することで対処できます。日本では、スピーチ場面での指導はよくされています。例えば、授業中の発表や、英検の面接なんかも会話という訳ではないためスピーチのようなものと考えていいでしょう。
それゆえに、練習不足である会話ができなくて、その結果、「リーディングはできるのに、英会話はできない」「TOEICは900点オーバーなのに、スピーキングができない」と嘆いてしまう訳です。しかし、原因は、あくまで練習不足なので、ちゃんと対策すれば英会話もできるようになります。次の項で、会話、スピーチのそれぞれの練習方法について解説していきます。
✔︎英語スピーキングができる人がしている5個の習慣
その①:中学英語の瞬間英作文ができる
瞬間英作文は基礎トレーニングに該当します。スポーツでいう、筋トレやランニングだと考えてください。会話にせよ、スピーチにせよ、英文法力や英語表現の豊富さが求められます。それに加えて、流暢に意見をアウトプットしなければなりません。それが瞬間英作文です。
流暢さが求められる理由は何でしょうか?その答えは、「相手にストレスを与えないこと」です。日本語でも、自分の会話のリズムが合わないと、話しづらさを感じることがあるでしょう。英語でも同じです。また、翻訳機が日々レベルアップしていますが、実際の会話では実用化はされないと思います。その理由も、翻訳するまでの「間」が相手にとってストレスとなるためです。
相手とのキャッチボールをスムーズに行うための基礎トレーニングが、瞬間英作文だと考えましょう。
その②:正確な発音を練習している

「正確な発音ができる」こともスピーキングの基礎的かつ最も重要な力の1つです。日本人にとって、英語は最も遠い言語ですから、厳しいトレーニングをしなければ、正確な発音は身につきません。英検1級やTOEIC満点を取得している人でも、日常的な発音練習やチェックは欠かしません。
では、具体的な練習方法を紹介します。以下のような方法があります。
- 母音と子音の微妙な違いを意識して、1文字1文字丁寧に読む
- 連結(リンキング)や脱落(リダクション)など、音の規則を学習する
- CDや動画を視聴して、モノマネをする
- CDや動画と同じ速さで読めるようにする
巷では、「英語なんて伝わればいいんでしょ?」という意見も多いと聞きますが、「その英語本当に伝わっていますか?」と自問自答してみましょう。ペラペラ話すことにどうしても注目しがちですが、まずは正確な発音を鍛えることが大事です。
その③:【会話対策】次の日にしそうな会話を練習しておく

これは、私が留学していたときや海外旅行中に実践していた方法です。日常会話は基本的には即興です。しかし、人との会話内容を予想することはできます。例えば、「学校でクラスメイトと会ったときは、前日のドラマの話をしそうだな」「街で会った近所のAさんとは、有名人のゴシップを話すだろうな」「あのレストランでは、オーダーから店を出るまでは、こんなやり取りをするだろう」など、場面によってある程度会話を予想することができると思います。
必ずしも想定通りの会話が行われる訳ではありませんが、その過程で英語表現をストックすることができます。それが英語力となり、結果的に、会話を成立させることができます。
その④:【スピーチ対策】まずは自己紹介を2分話せるようにする
次にスピーチの練習ですが、定番の練習方法は「自己紹介2分間」です。「2分間」という数字からは、英検1級面接試験のスピーチを連想する人もいると思いますが、スピーチをするのにちょうどいい時間が2分間だと考えられます。そして、自己紹介はあらゆる場面で、何度もする機会があります。
なので、まず2分間の自己紹介スピーチを考えて、何度も話す練習をしましょう。原稿を暗唱したり、自分の発音を録音してチェックしたりすることで、何倍も効果の上がる練習になります。自己紹介を完全にマスターしたら、自分の家族、学校、職場などに話題を広げていくのもアリです。
その⑤:実践の期間を定期的にもつ

これまでは自分ひとりだけでもできる練習を紹介しました。最も英語力を向上させるのは、実践練習です。ネイティブの先生と話したり、海外旅行先で話したり、オンライン英会話をしたりです。スポーツで言う「試合」ですね。英会話も「練習」と「試合」で向上していきます。
そして、可能であれば、定期的に話す機会があるのが望ましいです。私は学校教員なので、ALT講師と職場で会話ができます。身近にそういう機会がないのであれば、オンライン英会話を利用しましょう。最近は、24時間いつでも話したい時に話せるサービスがほとんどです。そして、価格も月額5000円から7000円の範囲。
実践で英語を使うことで、「もっと英語の勉強頑張ろう」「資格試験にも挑戦してみようかな」というモチベーションに繋がります。
✔︎スピーキングおすすめ教材【基礎編】【実践編】
スピーキング力を上げる教材を紹介します。【基礎編】と【実践編】に分けて紹介しています。
【基礎編】
No.1:どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
瞬間英作文のベストセラー本です。この一冊が有れば、中学レベルの英文法を短期間で復習することができます。また、タイトルの通り、瞬間英作文の練習をすることで、英会話の基礎力は間違いなくつきます。
No.2:英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング
こちらも中学英語からやり直したい人向けの1冊です。インプット→アウトプットの流れになっているため、無理なく英語習得できる作りになっています。
また、日本人が間違えやすい文法項目の解説もあります。日本人がミスしやすいポイントは大体決まっています。この1冊をマスターすれば、アウトプットの基礎学力は確実に付きます。
No.3:スタディサプリEnglish
リクルートが開発した英語学習アプリのスタディサプリEnglish。おすすめポイントはこちらです。
- 1回最短3分でできる。隙間時間で勉強できる
- 「ごくせん」の脚本家、江頭美智留によるドラマ式レッスンで楽しく継続できる
- 海外旅行で使えるフレーズを多数収録
- 1回1分の神授業もあります
私が使ってみて一番良かったのは、ストーリー性のあるレッスンなので飽きずに楽しく継続できたことです。物語の展開が気になるがゆえに、どんどん勉強にハマっていきました。気づいたらかなりの学習時間を積み上げて、英語力もメキメキ高めることができます。
No.4:完全マスター英文法/完全マスターナチュラル英会話教本
アメリカの大学で教鞭を取られていた米原幸大先生が著者です。この本を使うことで、膨大な量のインプットができ、コミュニケーションをする上で必要な微妙なニュアンスを理解することができます。
この本の特徴は、情報量の多さです。かなり分厚いので、中・上級者向けの教材です。細かい部分まで言語化していますし、会話で使える例文が5000以上掲載されています。「え?そんなにたくさん!?」と思うかもしれませんが、リアルな意見としては、「実際の会話では、それくらいの表現力が必要だよね」というのが正直な所です。英語力には自信があるけど、さらに表現力を伸ばしたい人は挑戦してみてください。
【実践編】
続いては、実践編ということで、3つのオンライン英会話を紹介します。
No.5:レアジョブ
まずは、レアジョブです。レアジョブの特徴はこちらです。
- 毎日朝6時から深夜1時まで開講している
- 予約は開始5分前でも出来る。思い立ったらすぐに英語を話せます。
- 第二言語習得したフィリピン人講師と勉強できる
- 日本人スタッフに相談できる
- 業界最安
私の体験では、まず、すぐに英会話ができる点がよかったです。忙しい社会人でも勉強しやすい環境になっていると感じました。さらに、フィリピン人講師というのも利点の1つと思います。「なんでフィリピン人がいいの?」と疑問に思うかもしれません。その強みは、同じアジア圏の人で、英語習得に共通の悩みを経験しているため、こちらの弱点を的確に指摘してくれます。同じ目線で指導してくれている感覚がいいと思いました。
No.6:DMM 英会話
次に、DMM英会話です。特徴は次の通りです。
- 24時間365日いつでもレッスン可能
- 世界129ヵ国の講師
- 月額6480円から
- 英語学習アプリ iknow!を無料で使える
レアジョブと異なる点は、ネイティブ講師とも英会話ができることです。「英会話はネイティブとでしょ!」と考えている人にはおすすめですね。また、DMMも安くて24時間いつでも練習できる点が最大のメリットです。さらに、英語学習アプリiknowを無料で使えます。iknow!は英単語やリスニングなど、英語学習の基礎を鍛えることができます。アプリで基礎トレーニング、英会話で実践という形で効果的に勉強できます。
No.7:Native Camp(ネイティブキャンプ)
最後に、Native Campを紹介します。
- ネイティブ含む120ヵ国以上出身の講師
- 月額6480円〜
- レッスン回数無制限、5分〜25分の授業時間を選べる
- 「読み放題」「聞き放題」の自習用コンテンツが無料で使いたい放題
ネイティブキャンプも、DMMと同じでネイティブ講師と英会話できます。一方で、他と異なるサービスは、レッスン回数無制限であり、レッスン時間を5分〜25分の範囲で自由に設定できます。忙しくても短時間で英会話できるし、25分なら集中力が継続できるという利点があります。
また、「読み放題」「聞き放題」のコンテンツが充実しているので、自習でインプットしたものを、英会話でアウトプットするという流れで勉強すると効率的です。
✔︎まとめ

主な内容は以上になります。では、ざっと振り返ります。
- まず英語スピーキングには2種類あります☞【会話とスピーチ】
- 英語スピーキング得意な人の5個の習慣☞【基礎トレと実践をしている】
- スピーキングおすすめ教材☞【自習教材とオンライン英会話】
まとめになりますが、スピーキングができるようになるためには、結論、インプットとアウトプットを反復することです。これしかありません。
インプットだけでは、実践力が身につかないし、アウトプットだけしていても、表現力が伸びません。インプットとアウトプットの両輪が大切です。
この流れで学習することで、日々新しい情報を入手しますし、自己主張できる自分を獲得できたりします。英語スピーキングを通して、自分の人生を豊かにすることが期待できますね。