【書評】関正生『The Rules』のレビュー【控えめに言ってオススメ】

大学受験

この記事では次のような悩みに答えます。

  • The Rules』はどんな問題集?他の長文問題集と何が違うの?どんな人にオススメ😅?

スタディサプリ関正生先生が執筆した『The Rules』。この本を購入しようか悩み中の人のために、内容を解説していきます。目次はこのような流れです。

  • The Rules』の概要(『The Rules』はレベル別1〜4に分かれている長文問題集です、レベル1☞大学入試入門、レベル2☞共通テスト・日大レベル、レベル3☞地方国公立大・GMARCH、レベル4☞難関大学)
  • その他の特徴(解説が分かりやすい、全文の「文構造」と音読用白文付き、「読解」「解法」「構文」ルールが言語化されている、ルールの一例を明示)
  • 論理力を身につけたい人におすすめ(普遍的な読解力が身につく、闇雲に量をこなす作業とは正反対、志望校前後の2冊を終わらせた後に過去問演習開始)
  • 紹介(スタディサプリ関正生先生の授業)

筆者情報

英検1級TOEIC900点オーバー英語教師のヒロキさんです。The Rules14全てを解きました。また、スタディサプリ関正生先生の授業も1年間受講しました。その上で、The Rulesは普遍的な読解力を養えると確信しています。




The Rules』の概要

まずはThe Rulesの概要から確認していきます。

The Rules』はレベル別1〜4に分かれている長文問題集です

巷では定番となっているレベル別問題集です。それぞれのレベル目安は次の通りです。

  • レベル1☞大学入試入門
  • レベル2☞共通テスト・日大レベル
  • レベル3☞地方国公立大・GMARCH
  • レベル4☞難関大学

問題集の選び方は、レベルを参考にして自分の志望校に合わせてみましょう。志望校に合格するためには、志望校+αの負荷を掛ける必要があります。なので、例えば、地方国公立志望であれば、レベル3とレベル4に取り組むのがオススメです。

解説が分かりやすい

解説の分かりやすさが売りの問題集です。「問題集の解説なんてどれも一緒でしょ?」と思うかもしれませんが、著者の関正生先生は、神授業で有名な先生です。関先生の授業を受けたことがある人はイメージできると思いますが、生徒目線で必要な知識をズバッと提示してくれます。受験に不可欠な知識を、丸暗記せずに理詰めで解説しているのご特徴です。

全文の「文構造」と音読用白文付き

分かりやすさに加えて、「文構造分析」の「音読用白文」が付いています。文構造を知らないと不安な受験生のために、1文の漏れなく解説されています。

また、復習用に白文付きです。白文には何も書かずに、音読したり、知識が定着しているかどうかの確認手段にすると良いでしょう。

「読解」「解法」「構文」ルールが言語化されている

The Rulesの最大の特徴は、長文読解に必要な知識が体系化されていることです。具体的には、84個ものルールが言語化されています。ただし、レベルによっては、全てを網羅しているわけではないので注意してください。

こちらにルールの一例を掲載しておきます。恥ずかしながら、英語教師である私も知らない項目がありました。それくらい有益な情報です。

  • 消えたbutで「主張」を発見する
  • this +名詞は「まとめ」をつくる
  • ifは「具体例」
  • 過去と現在の「対比」に反応する
  • evenは「反復」
  • 固有名詞・数字は「具体例」
  • 「同じ形」は「同じ意味」
  • 本文を読む前にタイトルに目を通す
  • 無生物主語は「受動態」で訳す
  • 広告問題では注意事項に反応する など

他にも読解テクニックがたくさん掲載されています。1冊につき12題の長文ですが、1つのルールが何度も登場してきます。その結果、1冊だけで十分な演習をすることができます。

論理力を身につけたい人におすすめ

「この本はどんな人におすすめか?」という質問に対して、「論理力を身につけたい人」とお答えします。論理力とは、筆者の主張を読み取るための「技」を見抜けるようになることを意味します。つまり、その技を1つでも多く学習できるのがThe Rulesになるわけです。

普遍的な読解力が身につく

読解の「技」を習得するメリットは、普遍的な読解力が高まるということです。「普遍的な読解力とは?」と疑問に思うでしょう。それは、「初見の文章にも応用できる技」と言い換えられるかもしれません。

共通テスト、個別試験、模擬試験どれも初見の問題です。その場その場で、初めて読む文章を理解しないといけません。

闇雲に量をこなす作業とは正反対

従来の長文問題集との違いをもう1つ提示しておきます。それは、従来の問題集は「量を重視」しているということです。文章毎の解法はあるものの、ルールが体系化されている訳ではないんですね。

一方で、The Rulesは「解法が体系化」されています。それゆえに、1つ1つ問題を解きながら、「どんなルールが使われているのかな?」と振り返ることが可能です。

志望校前後の2冊を終わらせた後に過去問演習開始

「演習量を確保するためにはどうしたらいい?」という質問に対しては、「過去問演習」となります。言い換えると、The Rulesは過去問のスタートラインです。

例えば、読解ルールを知らないで過去問に取り組んだとします。その場合、「過去問むず!」で終わってしまいます。しかし、読解ルールを認知したうえで取り組むと、「難しいけど、解き方がなんとなく掴めそうだ」という感覚になります。つまり、伸びしろを養うことができます。

過去問に関して話を要約すると、英単語・英文法・英文解釈、そして読解ルールまでが英語の基礎力だと考えましょう。単語と文法までが基礎だと思っている人が多いですが、それは間違いということです。

紹介(スタディサプリ関正生先生の授業)

ここまでThe Rulesのメリットについて解説してきました。最後になりますが、スタディサプリ関正生先生の授業を紹介します。The Rulesを読むことで、関先生が伝えている思考を十分理解できますが、「授業で教わりたい」という人にスタディサプリをおすすめします。月額2178円(税込)ですが、5教科全ての授業を見放題です。無料体験14日間もやっています。興味がある人は、下記リンクよりお試しください。
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