英語音読の効果と練習方法【英検1級教師が解説します】

English

本記事では、以下の悩みに答えます。

  • 英語の成績を伸ばしたいけど、何をしたらいいかな?
  • 音読が大事だと聞いたことあるけど、疲れそうだし、なんで大切かいまいち分からないな
  • 音読が成績アップに不可欠なのは分かったけど、どれくらいの量やれば、どれくらいの結果を残せるか知りたい。

そもそも英語の成績が上がらなくて困っている人、英語の勉強法が分からない人、音読をやっているけどいまいち成長を感じられない人、様々だと思います。

解決策は、ズバリ、【目標設定】と【適切な練習量】です。音読を通して何を成し遂げればいいのか、どれくらい継続すればいいのか、この2点にメスを入れていきます。

勉強は量も質も大切ですので、そこを明確に言語化していきます。漠然と勉強していては、勉強した気になるだけで、自分に必要な勉強とは違うことをしてしまっていることがあります。それゆえに、目標とその達成のための練習量を言語化することが大切です。そして、成長する実感を持ちながら英語学習に没頭していきましょう。

筆者情報

私の英語学習歴です。

  • 英語を20年以上勉強していて、10年以上中学生と高校生に教えています
  • 英検1級とTOEIC945点取得しています
  • 現在も毎日、音読やシャドーイングをしています

>>【英検1級】スピーキング対策【私が合格した時の勉強法】

✔︎記事の内容

  • なぜ音読するの?【3つのメリット】
  • 音読のやり方は?【力のつく目標設定3ステップ】
  • 最後に:【1日20分、1ヶ月継続で運命変わります】

それでは、始めます!

✔︎なぜ音読するの?【3つのメリット】

  • その①:短期間で大量のインプットができる
  • その②:一石四鳥の威力がある
  • その③:思わぬ弱点を発見できる

ひとつずつ解説していきますね。

その①:短期間で大量のインプットができる

語学力をつけるために必要なことは何でしょうか?それは、圧倒的なインプット量です。

例えば、300語の文章を20分間音読すると(たぶん10回くらい読めます)、それだけで、3,000単語に触れることができます。同じ単語に10回連続で出会えば、いやでも覚えてしまいます。

日本で普通に生活していては英語なんてほとんど使いません。たとえ英語の授業が毎日50分あったとしても、実際に英語を使っている時間は数分でしかないでしょう。しかし、音読をすれば英語を使う時間を圧倒的に増やせます。

音読は、短期間で大量にインプットして、短時間で暗記できてしまうことが、大きなメリットの1つです。

その②:一石四鳥の威力がある

2つ目は、一度で四度美味しいんです。

つまり、音読によって、4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)を同時に鍛えられます。

具体的には、普通に読むだけでリーディング、自分の発音やCDを聴いてリスニング、瞬間英作文まで取り組めばスピーキングとライティングを伸ばすことができます。

少しずつ音読の良さが分かってきたでしょうか?ここまで音読の効果を意識できて初めて、音読が学力向上につながります。

ちょっとした目的意識を変えるだけで、音読を英語力を伸ばす大事な時間に進化させることができます。

その③:思わぬ弱点を発見できる

メリットの最後は、思わぬ弱点に気付くきっかけになることです。

漠然と黙読していると全く気にならないことを、音読では意識できるようになります。更に、瞬間英作文を目標にすると、日本語と英語の細かなギャップが気になってきます。結果、それらを解決することによって、知識が増え、英語力(特に文法力)を伸ばすことができます。

無意識な学びを意識的に変換する上でも、とても役立ちます。

✔︎音読のやり方は?【力のつく目標設定3ステップ】

次に、音読の目標設定について解説します。

  • ステップ①:音源通りに発音できる
  • ステップ②:シャドーイングできる
  • ステップ③:瞬間英作文できる

では、1つずついきましょう。

ステップ①:音源通りに発音できる

まずは、正確な発音を身につけることを目標にしましょう。具体的には、【自力でつっかえずに読めること】と【音源よりも速く読めること】も目標にしてみてください。

練習方法としては、

  1. 音源をしっかり聴いて発音チェックする
  2. 自力で読んでみる
  3. 読めなかった箇所を中心にもう一度聴く
  4. また自力で読んでみる
  5. 14を反復して、読めるようになったらタイマーで測りながら音読する

こんな流れでやってみてください。あとは、1つ刺激を与えるために、【自分の声を録音する】のもありです。自分の発音を客観的に聴くことはあまりないと思いますが、音読がマンネリ化したときに新鮮な気持ちになりますよ。

ステップ②:シャドーイングできる

次はシャドーイングですね。注意点としては、正確に音読ができるようになってからやることです。目標回数は10回くらいでいいと思います。ちなみに、パーソナルトレーニングで有名な プログリットは1つの教材につき30回シャドーイングするようです。鬼すぎる

細かいところも含めて、完璧に聴けるようになったと感じたら終わりでいいでしょう。あと、やり方に関しては、小声で十分です。自分の声が原因で音源が聴こえなくなってしまっては本末転倒ですから。ボソボソ声でも効果は変わりません。このやり方に関しては、スタディサプリの関正生先生も同じことを仰っているので、ご安心ください。

ステップ③:瞬間英作文できる

最終ステップは、瞬間英作文できるようになることです。充分なインプットができていれば、そんなに時間が掛からずに、スラスラできると思います。

瞬間英作文のやり方としては、必ずしも、元々の英文をそっくりそのまま再現する必要はないんです。日本語を見て、英語表現がスラスラ出てきたらオッケーです。スラスラ出てこない表現だけ、しっかり復習するようにしましょう。

アウトプットまでできれば、相当自分のものとして英語を扱えるようになっていますので、時間は掛かりますが瞬間英作文までやってみてください。

✔︎最後に:【1日20分、1ヶ月継続で運命変わります】

以上、音読の効果と練習方法について解説していきました。様々な英語学習方法がありますが、その効果を把握していることと目標設定が大切です。

新しい勉強方法に手を出して、それが続くのは2,3日くらいなんです。しかし、英語学習を成功させる秘訣は、「継続」することしかありません。

継続するためには、「音読は自分にどんな結果をもたらしてくれるのか?」「どれくらいの努力量でどれくらいの結果をもたらしてくれるのか?」を明確に意識しましょう。そうすると、モチベーションが自然と上がります。

音読に関しては、まずは【1日20分を1ヶ月継続】することが大切です。1ヶ月継続すれば、かなり語彙力が増えたり、英文法を理解できたり、速読ができるようになったりします。1ヶ月継続で、模試であれば、音読をやる前よりも偏差値10上がりますし、英検では1つ上のレベルを目指せるようになります。

1ヶ月継続と言った理由ですが、正直なところ、1ヶ月継続できさえすれば、その後もずっと継続できちゃうんですよね。半年、1年と。習慣化さえすれば自然と英語力は伸びますので、勝負の1ヶ月と考えて取り組んでもらえればと思います。

✔︎おまけです:実践練習したい人はオンライン英会話をしよう

「音読は極めたから、今度はより実践的なことがしたい!」という人がいると思います。いい傾向ですね。力が付いている証拠です。

そんな人にオススメなのが、オンライン英会話です。オンライン英会話は、海外旅行や海外留学ができない現在、人気が出てきています。費用も安く、月額50007000円程度で毎日英会話を磨くことができます。

講師は、ネイティブから非ネイティブまで様々な人たちがいます。人気のある会社は、レアジョブ英会話、DMM英会話、ネイティブキャンプの3社です。詳しい比較はこちらの記事にまとめてありますので、よかったらご覧ください。無料あり:英検1級合格した私がおすすめするオンライン英会話3社