【大学受験】超長文の勉強法を攻略しよう【英検1級教師が解説します】
この記事では、次のような悩みにお答えします。
- 1000語を超える「超長文」の対策方法、コツを知りたい
- 超長文は、文章にどんな特徴、論理構造があるのか知りたい
- 超長文を出題する難関大学に合格する人が実践していることを知りたい
早慶上理、GMARCHといった最難関大学、難関大学の英語には、1,000語を超える「超長文」が必ず出題されます。受験生の多くは、「こんな問題解ける人いるの?」「合格する人は天才?」と考えてしまいます。
しかし、誰でもコツコツ努力を積み上げれば、合格点を取れるまで力を伸ばすことはできます。
本記事では、超長文の攻略法と、超長文が出題される大学に合格した人の特徴などを解説していきます。
記事の信頼性

以下、私の英語学習歴です。
- 英検1級合格、TOEIC945点
- 中高生に10年以上英語を教えています
- 毎日、超長文が出題される過去問を置いているので、対策はバッチリです
記事の内容
✔︎超長文に対応する力をつける3個の方法

- その①:単語は英検準1級レベルまでやる
- その②:英文解釈を極めると速読できる
- その③:あとは多読【設問は難しくない】
それでは1つずつ解説していきます。
その①:単語は英検準1級レベルまでやる
早慶上理、GMARCHレベルの単語レベルは英検2級を遥かに超えています。なので、必ず英検準1級レベルの単語までカバーしましょう。
私がこれまで学校で指導して、難関大学に合格した人たちは、みんな英検準1級レベルまで勉強していました。
実際の英検準1級に合格することは難しいですが、その過程で獲得した語彙力は大学受験でとても役に立ちました。
ちなみに、裏技もあります。それは、英検2級を高得点で合格すると、早慶レベルでも英語の試験が免除になることがあるということです。英語力を高めていけば、そんな美味しい話もありますので、語彙力を高めておけば、かなり大学受験で有利になります。
その②:英文解釈を極めると速読できる

1,000語を超える超長文を読破するためには、速読が必要です。そして、速読力をつけるためには、英文解釈を極める必要があります。
ここで、こう考えた人もいるはずです。「英文解釈って、精読だから、じっくり読む練習なんじゃないの?多読しなくて大丈夫?」
この疑問は出て当然です。しかし、これは世間一般の誤解であり、英語学習の真実は逆なんです。
つまり、「英文解釈を通して1文を正確に読めるようになった結果、速読ができる」、が正しい解釈です。
世の中の人は、「超長文対策はやっぱり多読でしょう」と考えますが、これでは失敗する可能性が高いです。
なぜならば、こう考える人の大多数は、英文解釈力がないので、精確に文章を理解することができないからです。
英文解釈の詰めが甘い状態では、見た目の速読(例えば、目を動かすのが速いとか)はできますが、文章を読み終わったあとに何も残っていないんですね。それだと点数は貰えないのは明らかです。
長くなりましたが、超長文の正しい勉強法は、英文解釈で1文を正確に理解するスピードを上げること。その繰り返しで、結果的に長文を速読ができます。このプロセスは非常に大事なので、間違えないでください。
その③:あとは多読【設問は難しくない】
最終段階は、「多読」です。単語、英文解釈までやって、ようやく多読に取り掛かることができます。
この手順でやらないと、基礎のない建物のように、学力が上がらないですし、最悪崩れてしまいます。気をつけましょう。
ただ、1つだけ安心材料があります。それは、超長文の設問は簡単だ、ということです。大学入試に限らず、英検などの資格試験は、文章と設問で難易度のバランスを保っています。文章が難しいならば設問が簡単だし、その逆パターンもあります。超長文は、前者パターンですね。
それゆえ、対策としては、英文解釈を中心に精読力を高めて、文章をほぼ100%理解できるようになる、ことが一番合格に近づけます。
文章を読破する実力があれば、設問の英文も理解できますし、演習をしていくうちに自然と解法も身につきます。
まとめると、超長文は文章を読むのは難しいですが、設問はシンプルなので、その点はメンタル的に落ち着ついて取り組みましょう。
✔︎多読のおすすめ教材:なんでもOK

多読に関しては、教材は何やっても大丈夫です。スマホのアプリでもいいですし、過去問を反復するでもかまいません。こちらに1,000語以上の超長文が出題される大学を列挙しておきます。
オススメなのは、東進やパスナビに無料登録することです。そうすれば、過去問は無料ダウンロードし放題なので、わざわざ赤本を買う必要はなくなります。
【国公立大】 岐阜大学、京都工芸繊維大学、東京医科歯科大学、東京工業大学、旭川医科大学、一橋大学、横浜市立大学、大阪大学、岡山大学、首都大学東京、熊本大学、茨城大学、千葉大学、東京外国語大学、奈良教育大学、琉球大学、京都府立医科大学、電気通信大学 【私立大学】 関西大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、早稲田大学、北海学園大学、北里大学、法政大学、中央大学、成城大学
2020年度入試のデータを参考にしました。こちらをご覧いただくと、かなりの数の大学が超長文を出題していることがわかります。
難関大学と呼ばられる大学の多くも含まれています。問題に慣れたいのであれば、これらの大学の過去問を無料ダウンロードして活用しましょう。
✔︎合格する人は泣きながら読んでいる

今まで超長文を攻略するためのプロセスを解説してきました。まとめると【単語→英文解釈→多読】この流れが重要です。
そして、あとは、ひたすら文章を読むだけです。
しかし、「文章読むの苦手なんだよな…」「難関大学に合格するやつは、結局、小さい時に本をたくさん読んでいた天才ばっかりだろ…」という思考が頭をよぎっちゃう人もいるでしょう。
なので、受験における真実を伝えます。
「みんな泣きながら読んでいる」
これが真実です。天才だろうが、凡人だろうが、読書量がすごい人だろうが、無関係です。例外なく泣きながら読んでいます。
過去に医学部や最難関大学に合格した生徒を教えましたが、みんな泣きながら勉強していました。時には「勉強したくないなあ…」と愚痴を漏らしていましたが、身体は自然とペンを持つようになっていました。
まとめると、辛いのは自分だけじゃない。
これは覚えておきましょう。
✔︎最後に:苦しくなったら過去の自分と比較する

本記事の内容は以上になります。
超長文の攻略法として、【単語→英文解釈→多読】、そして【泣きながら読む】。これに尽きます。
最後になりますが、正直、勉強つらいし、成績伸びるか心配だし、と不安な人たくさんいると思います。
そんな時に思い出して欲しいことが、
「苦しくなったら過去の自分と比較する」
ということです。例えば、半年前、1年前の自分と比較してみてください。かなり成長していると思うんですよ。
成績はまだ変わっていないという人もいるかもしれませんが、人として我慢強くなったり、前よりもチャレンジできるようになったりしていませんか。
私の場合、2020年11月下旬からブログを始めて、3ヶ月弱で50記事に到達しそうです。まだまだクオリティは低くて、PVも少ないですが、こんなにアウトプットできると思っていなかったし、ブログという世界についてたくさん知ることができた点は、すごく成長したと感じます。あくまで自己満足ですけどね。
こんな感じで、辛くなったら、休んでもいいですが、過去の自分と比較して成長した部分を認めてあげましょう。そうすると、またやる気が湧いてきて、走り始められると思います。
では、本記事は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました!