【大学受験】英語長文の勉強法ロードマップ【解法も紹介します】
- 長文の勉強法がわからない…
- 時間内に読みきれない…
- いつから本格的に長文対策始めたらいいのかな?
本記事では上記の質問に答えます。大学受験、各種検定において、リーディングは大きな配点となっています。リーディング力を確実に伸ばしていくための方法を解説していきます。
記事の内容
- 長文勉強法ステップ3つ教えます
- 素早く解けるテクニックを5つ教えます
- 高3春からで十分間に合います
記事の信頼性

私の学習歴です。
- 英検1級、TOEIC900オーバー
- 海外留学経験(ボストン)
- 地方国公立大学院英語科卒(修論は「フィンランド小中英語教科書と日本の小中英語教科書の比較」)
✔︎長文勉強法ステップ3つ教えます

ステップ① 問題を解く+解説を熟読
まずは問題を解きましょう。そして、答え合わせをします。ここまでは普通の流れです。そう、普通のことを普通にやることが大切です。勉強法ばかりを考えてチャレンジしない人があまりに多すぎますので、まずは、失敗を恐れずにガンガン読む姿勢が大切です。
ただ、これだけで終わると当たり前のことを言っただけで終わってしまうので、教材選びのアドバイスです。教材選びについてですが、「ちょっと頑張れば読めそうだ」というレベルの教材を使いましょう。心理学的に、あまりに難しすぎるとモチベーションが下がると言われています。自分の実力から少し背伸びするくらいのレベルがちょうど良いです。
身近な教材では、「英検」がオススメです。過去問が、過去3回まではダウンロードできますし、級が細かく設定されているため、自分のレベルを簡単に知ることもできます。
ステップ② 弱点分析(本文読めなかった or 本文は読めたけど、問いに答えられなかった)
答え合わせをした後は、弱点分析です。高校生の場合できない理由は2つあります。

理由その① :本文が読めていない
これは知識不足が原因です。単語、文法など、基本的な知識が欠けています。高校生であれば、文法知識を大体網羅するように勉強すれば模試の偏差値65は簡単に到達します。言い換えれば、そのレベルに到達していなければ、英文法の知識と基礎英単語表現が欠けていると考えましょう。学校の教科書でも市販の文法書でも何でもよいので、貪欲に勉強する姿勢が大切です。
更に、日本語でも読書が足りていないことによる、文字を読む訓練が圧倒的に足りていないことにも原因もあったりします。日本人大学生が読者しないこと、勉強しないことはあまりに有名な話ですが、高校生も読者習慣がありません。日本語を読まないのに、英文なんて読めるのでしょうか?
具体的な話に戻りますが、本文が読めていない人は、問題を解く前に、本文を理解することに集中しましょう。力試しとして、「本文の主張は何であったか?」を考えることをオススメします。筆者の主張を掴むための練習です。
英語の場合、「1パラグラフ1アイデア」と言われています。段落ごとの内容を要約することも良い練習になります。繰り返しになりますが、本文が読めない人は、まず単語や文法の基礎知識を習得することが先です。
理由その② :本文は読めたけど、問題が解けない

ある程度、英単語や英文法を学習すると本文は読めるようになってきます。しかし、「本文は読めるけど、問題が解けなくて点数が伸びない…」という壁に当たります。
このレベルの弱点は、解法を意識できていないことに原因があります。現実的に、一般的な高校生は、知っている単語を活用してギリギリの状態で読み切るような状態です。
しかし、第一志望に合格するような生徒は、単語+解法を駆使してサクサク読解します。解法については次に紹介するので、そちらが気になる人は、先読みしてください。
ステップ③ :音読10回

実は、音読をやるか否かで一番差がつきます。ほとんどの受験生は解いて答え合わせして終わりですが、それでは力が定着しません。音読は地味作業なので、敬遠してしまう人が多いんですよね。音読の効果は以下のようなものがあります。
- 発音が良くなる
- 読めるとモチベーションが上がる
- 英語脳が身につく
- 前から英語を理解できるようになる
具体的な回数ですが、読んだ英文を自分のモノにするには、やはり、音読しかありません。最低でも10回はしましょう。力がつく目安としては、1日20分を1ヶ月続けると偏差値5程度は伸びます。
始めるときが一番大変ですが、習慣化するまでは頑張りましょう。自分の習慣になりさえすれば、成績は鰻登りです。下記のようなステップで英語力がアップします。参考にしてください。
音読→英単語・英文法の知識が増える→もっと音読する→長文を返り読みしなくても理解できるようになる→もっと音読する→リスニングもできるようになる→成績・偏差値アップ
正しい音読方法については下の動画をご覧ください。TOEIC満点91回の森田先生による解説動画です。
追加でもう一つ!スタディサプリで有名な肘井学先生も音読の重要性を説明しています。英文を前から理解するために必要なトレーニングなのです。こちらもご覧ください。
✔︎テクニックを5つ教えます

解法① 対比
筆者が自分の意見を伝えるために、自分の「敵」を登場させることで、自分の主張の優位性を示そうとします。それが「対比」です。例えば、「先進国vs発展途上国」、「アジアvs欧米」のように構図が対比です。but, however, yet, still, on the contrary, など対比表現は必ず反応しましょう。
解法② 抽象⇄具体
抽象表現をわかりやすく例えたり、例え話をまとめたりすることです。例えば、「日本は住みやすいです(抽象)。日本人は親切で、おもてなしの心があり、安全です(具体)。」とか「プログラミングは必須です(具体)。また、ブロックチェーン技術を知っておきましょう(具体)。さらにオンライン教育が流行っています(具体)。つまり、これからはITの時代です(抽象)。」
このように、「抽象⇄具体」を通して、難しいことを易しく言い換えたり、まとめたりします。
解法③ 否定
英語は「not A but B」(AでなくBだ)を通して、自分の意見を通します。対比の一種だと考えてください。否定で終わらずに、建設的な意見を述べて終わる点も覚えておきましょう。
not A but Bでは、Bに筆者の主張が現れます。難関大レベルでは、but が隠れていますから、否定表現not, no, neither, などにしっかり反応しよう。
解法④ 言い換え(パラフレーズ)
主張は何度も何度も繰り返されます。しかし、同じ単語を反復するのはボキャ貧だと思われるため、語彙を変えます。言い換えは本文中で何度も見られますが、「本文と設問選択肢」の間にも見られます。パラフレーズに気づくためには高度な語彙力を必要とします。単語帳の見出しは最低限覚えつつ、類義語もチェックしましょう。英検や大学受験の問題の50%以上はパラフレーズ問題だと考えても過言ではないです。
解法⑤ 因果関係
物事の因果関係(原因と結果)はテストでは頻出です。例えば、「毎日10時間勉強したから(原因)テストで100点取れた(結果)」「大学受験に合格できたのは(結果)英語がうまくいったためだ(原因)」など。
英語では、because, since, so, due to, thanks to, owing toあたりは覚えて当たり前ですね。難関大学レベルでは、因果構文として第5文型(SVOC)などを抑えておく必要があります。難関大学レベルの因果構文は自分では気づけません。おすすめはスタディサプリ大学受験講座の肘井学先生による〈読解〉授業です。詳しくはこちらをお試しください。☞【スタディサプリ】14日間無料お試し期間あり
読解テクニックは他にもたくさんあります。細かいことを気にすれば、無数にあります。こちらのリンクにまとめましたので、よければご覧ください。
✔︎長文対策は高3春からで十分間に合います

高校2年生までは英文法と英文法解釈に集中すること。中学英語と高校英語の違いは、一文の質が大きく変わることです。一文を正確に読めるようになってから長文に取り組む姿勢が大切です。この流れを作ることで、長文演習後の伸びしろに現れます。
教え子の例👨🎓
私自身、英語教師として、この流れで教えています。では、メキメキ力をつけた生徒の例を紹介しましょう。
✅教え子A: 2年生までは偏差値50程度→3年の模試で英語170点/200点
✅教え子B: 2年生までは偏差値が50〜65で不安定→高3模試は平均的に偏差値70, センター試験は190点/200点
また、私自身も、解法テクニックを意識するようになって長文が読めるようになりました。
それ以前は単語丸暗記のみだったが、スタディサプリで解法を教えてもらって以降、英検1級合格、TOEIC900点超えできるようになりました。
✔︎まとめ:何事にも上達の方法論があります

以上、長文の勉強法をまとめました。長文は1つ読んだだけで力がグンと伸びる訳ではありません。基礎力が十分ついているのならば、その後は、鬼演習しなければなりません。ちなみ、目安としては高3の1年間だけで300〜400長文です。
量だけでも相当ではありますが、質についてふれるならば、解法を意識しましょう。設問には必ず意図があります。問題作成者が気付いてほしい意図を見抜くために、上記した解放を意識してみてください。では、たくさん読んで第一志望合格に近づきましょう。☞参考までに:【大学受験】英語長文問題集15選【レベル別です】