【大阪大学】英語対策&参考書ルート【英作文がカギ】

難関国公立大学対策

この記事では次のような悩みに答えます。

大阪大学を第一志望にしています。阪大英語は、日本でも最高峰の難しさだと聞いています。実際に問題を解いたけど、全く歯が立ちませんでした。しかし、どうしても合格したいので、阪大英語対策を教えてください。合格する受験生が使っている教材でおすすめがあれば紹介してほしいです。

この記事では、大阪大学の英語対策を解説します。

結論から言えば、英文解釈と和文英訳を極めることです。日本最高峰に難しいので、とにかくこの2つを伸ばすことで合格に近づけます。

大阪大学の英語は、東京大学・京都大学と同様に最難関大学レベルの難易度です。この記事では、そんな難しい阪大英語に少しでも太刀打ちできるように対策方法を解説していきます。では、始めます。

筆者情報




記事の内容

  • 阪大英語の概要
  • 問題別対策&おすすめ教材
  • 自由英作文テーマ過去問
  • 抽象的な文章を読む前にすること:映像のあるリスニングでビジュアル化
  • スタサプで阪大英語対策
  • 東大・京大英語と何がちがう?
  • まとめ:英作文で差がつく!

✔︎阪大英語の概要

大阪大学の英語は次のようになっています。

  • 時間:90分(文学部は105分、外国語学部は120分)
  • 大問1:英文和訳
  • 大問2:長文読解
  • 大問3:自由英作文
  • 大問4:和文英訳
  • 大問5:リスニング(外国語学部のみ)

一般的な国立大学と問題形式は変わりません。ただ、旧帝大レベルということで、英文と日本文の抽象度が高いです。より高いレベルの語彙力と読解力が必要とされています。リスニングは試験開始40分後くらいから始まります。リスニングが途中で流れるやり方は東京大学と同様ですね。

  • 英文和訳:20〜25分
  • 長文読解:25〜30分
  • 自由英作文:15〜20分
  • 和文英訳:20分
  • リスニング:25分

目安となる時間配分はこのようになります。文学部、外国語学部とその他の学部でテスト時間が異なりますが、まとめると上記以内に収まることがおすすめです。

✔︎問題別対策&おすすめ教材

英文和訳

長めの下線部和訳が2問出題されます。ポイントは、構文が複雑、指示語を特定する、分かりやすい日本語でアウトプットすることです。また、下線部で引かれている英単語も難しいことがあります。ボキャビルと英文解釈を並行して勉強していきましょう。

英文解釈は『肘井学の読解のための英文法』を1冊やって基礎を作ります。その後、『英文読解の透視図』などの難しめの演習本に進みましょう。ここまでこなせば、あとは過去問を反復すると確実に英語力を伸ばす素地が出来上がります。

選択式問題

長文読解で、語句の言い換え、前置詞の空欄補充、内容一致などの選択式問題が課されます。語句の言い換えはボキャビルをしつつ、文脈から判断しましょう。前置詞の問題が出題される年は、正直、ハズレの年です。多くの受験生が苦戦するはずなので、半分以上できればよしとするメンタルが大切です。内容一致は、本文を正確に読解できているかがポイントです。他大学と同様に、標準的な内容一致問題です。早慶の問題をこなしておけば、阪大の内容一致は簡単に感じれるようになります。

長文読解対策としては、『the Rules』がオススメです。この本は、「読み方」「解き方」のルールを体系的に学べます。「なんとなく長文ができてしまっている」「根拠を持って長文で答えられない」という悩みを解決してくれます。

 

内容説明問題

国公立大の標準的な問題が出題されます。難問はありません。該当箇所を発見し、分かりやすい日本語で説明するように意識することが大切です。

自由英作文

70語〜100語程度のまとまった文章を書かされることが多いです。大阪大学の過去問で多いテーマは、「自分の人生」についてです。特に、これまでの人生を振り返る系の問いかけが多いです。決して難しい表現を使う必要はありません。伝わりやすさに重点を置きつつ、内容面を充実させましょう。
>>自由英作文対策はこちら:自由英作文対策ロードマップ【勉強法やコツを解説します】

和文英訳

一番差が出るところです。英語で表現しづらい日本語を英作文しなければなりません。阪大だけでなく、京大の和文英訳でも場数を踏んでおくことをお勧めします。

教材は『竹岡広信の英作文が面白いほどスラスラ書ける』を何周もやれば、合格に必要な英作文力は身に付きます。

この1冊で英作文の基礎ができます。(余裕がある人は口頭英作文できるまで練習しましょう)あとは、阪大や京大の過去問の反復で本番対策していきましょう。

✔︎自由英作文テーマ過去問

こちらに過去に出題された自由英作文をまとめておきます。英語を書く前に日本語でコンテンツを練る必要がありますから、まずは、自分の意見を日本語で考えてみてください。

  • 「何事も諦めが肝心」と「諦めなければ、必ず道は開ける」のどちらの考えに近いか
  • これまでにした失敗と、そこから学んだこと
  • 「知識は力なり」というが、知識を持つとどんな力を持つことになるか
  • これからの社会は、どんな問題や困難に直面することになるか。対処法も考えなさい
  • 「他人は自分のことをわかってくれない」と思うのはどんな時か?また、どう対処するか
  • タイムマシンがあれば、使いたいと思うか、使いたくないと思うか?その理由
  • あなたが今までに誇りに思ったこと
  • 「もったいない」を外国人に説明する
  • 「子供は親の背中を見て育つ」と言うが、親は子どもにどんな「背」を見せるべきではないか
  • 海外の国に訪問した場合、日本のどういうことを伝えるか
  • 嘘はいつも悪いものであるか
  • これまで行った観光地でもう一度行ってみたい場所について
  • 誰かから貰ったもので心に残っているもの
  • 人生の教訓を教わった本、映画、漫画、アニメなどのシーンを説明する
  • もし億万長者で基金を設立するとしたら、どんなものを設立するか
  • 将来、ロボットにしてもらいたいこと
  • 21世紀に、世界を大きく変えることになる原動力は何か
  • ボランティア活動をするとしたら何をするか
  • 携帯電話は必要か、必要でないか

✔︎抽象的な文章を読む前にすること:映像のあるリスニングでビジュアル化

「抽象度の高い文章の読解方法が分かりません」という質問は、難関大学志望者から最も聞かれる問いの1つです。まずは、読解技術である、「対比」「因果関係」「抽象・具体の発見」「パラフレーズ」をチェックします。

>>読解技術一覧はこちら:【長文読解】論理を学べば速読できる【英検1級・TOEIC900点英語教師が教えます】

さらに、私がおすすめするのは、動画学習することです。抽象度が高いとは言え、人間が考えたことなので、イメージはあるはずです。イメージできないために、読解できない状態になるので、Youtubeで勉強します。おすすめはTED-Edです。哲学的な動画が無数にアップされています。また、本文中に、具体例として登場する偉人をYoutubeで検索して視覚化すると、より読解が深まります。

「動画見るだけで読解力上がるの?!」と思うのが自然ですが、本当に上がります!やはり、見えるようになるとグッと理解力が高まるので、ぜひTED-Edなどを活用してみてください。

スタディサプリで大阪大学英語対策

動画配信サービスのスタディサプリには、大阪大学英語対策講座があります。授業内容はこちらです。
>>スタディサプリの学力別オススメ授業はこちら:【スタディサプリ】自分に最適な英語授業の選び方

大阪大学対策としては、英文和訳・和文英訳の授業は必見です。英文読解だけでなく、どのような英語・日本語をアウトプットすればよいのかを言語化しています。

スタディサプリは月額1980円で全科目の授業を見放題です。しかも、授業は予備校並みです。つまり、ローリスク・ハイリターン。

「予備校の授業はどんなだろう?」「受験テクニックはできるだけ早く知りたい」と考えている人は、すぐに行動しましょう。大学受験は、早く始めればそれだけ有利です。


参照:【スタディサプリ】動画授業で大阪大学対策

✔︎東大・京大英語と何が違う?

東大英語よりは時間制約がありません。東大は多様な問題を情報処理するテストですが、阪大英語はオーソドックスな国公立大問題に近いです。長文読解・自由英作文・和文英訳はチーム似ている点が多いので、お互いの対策をすることができます。

一方、京大英語はじっくり思考できるテストです。時間が足りなくなることはほとんどないでしょう。京大の長文読解は、日本語での説明がメインなので、阪大対策で活用できるのは、和文英訳だけです。

✔︎まとめ:やはり差が出るのは英作文!

阪大英語で一番差がつくのは英作文です。「和文英訳」と「自由英作文」のどちらもです。和文英訳は言うまでもなく、毎年難しいです。どれだけ早く英作文対策を開始できるかどうかが合否を左右します。自由英作文は、レベル的には、英検2級レベルなので、激ムズというわけではありません。

しかし、何度も練習して、文章の型を習得しなければなりません。また、和文英訳対策ばかりをすると、難しい表現ばかりを使うクセがついてしまいます。どちらの英作文もバランスよく学習していきましょう。

本記事で紹介した教材リスト

  • 授業動画:スタディサプリ
  • 英文解釈:読解のための英文法、英文読解の透視図
  • 長文読解:the Rules 4
  • 和文英訳:竹岡広信の面白いほど英作文が書ける本