予備校に行かずに成績を上げる英語勉強方法【大学受験・資格試験】
- 大学受験に向けて、なるべく早くスタートしたいけど、英語の勉強方法が分からない
- 塾とか予備校はお金が掛かるから行きたくない。学校の英語授業を復習して模試の成績を上げたい。
- 英語の勉強は文法とか長文とか様々だけど、どこまでやればいいか教えてほしい。
この記事を読むことで、「予備校に行かずに、学校の授業を適切に勉強するだけで英語の成績を上げる方法」が分かります。
「周りのクラスメイトは予備校や塾に通い始めているけど、本当に予備校に行かなきゃダメなのかな?」「予備校の授業料高いしなあ… 第一志望を合格する人の中には、独学で合格する人がいるけど、どんなことをしているのだろうか?」と考えている人のための記事です。
科目によってはプロ講師の指導を仰いだ方が実力が伸びやすいものもありますが、英語に関しては、ズバリ、学校の授業をしっかり受けて適切に復習をすれば十分成績は伸びます!英語は文法、長文など、学ぶべきことがたくさんありますが、この記事では、それぞれの勉強方法を解説していきます。
ただし、注意して欲しいのが、「すぐ伸びる」という魔法の言葉はありません。そういう宣伝はありますが、全くのデタラメです。地味だけど、継続すれば力が確実につく方法を紹介しています。
予備校で高い金を掛けずに、コスパよく力をつけていきましょう!
✔︎記事の信頼性

私の英語学習歴です。
- 英検1級合格
- 英語を10年以上中高生に教えてきました
- 私自身、高校時代は予備校には通わずに大学受験にチャレンジしました。その結果、センター試験で8割取り、地方国公立大学に合格できました。
このブログは、「適切な方法で、適切な量で学習すれば、英語力は伸びる。」をコンセプトにしています。
世間には、様々な英語教材や勉強方法であふれていますが、自分に合った教材なのか、目標達成に適した勉強法なのか、どれくらいの勉強量が必要なのかを、リアルに解説している教材はほとんどありません。
このブログでは、私自身の勉強経験や指導経験を活かして、【目標達成へのプロセス・適切な教材・必要な努力量】をメインに解説しています。
英語学習を習得するためには、それ相応の学習時間は必要です。それゆえに、「簡単にできる」のような甘い言葉は一切排除して、私の学習歴、指導歴、さらに教え子の学習歴などを基に、リアルな成長過程を言葉にしました。
「頑張っている人が報われる」ようにしたいと思います。
では、始めましょう!
※この記事は3分で読めます。
✔︎記事の内容
- 予備校に行かずに英語の成績をアップ生徒の勉強方法☞技能別に解説します【文法・英文解釈・長文・リスニング】
✔︎予備校に行かずに英語の成績をアップ生徒の勉強方法

独学で勉強する方法について、文法・英文解釈・長文・リスニングの4つに関してまとめていきますね。それぞれ最初に勉強手順を紹介しています。
その1:文法
- 文法理解
- 例文音読
- 問題集をやって文法理解を深める
- 瞬間英作文
英文法は、まず、文法理解からスタートです。具体的には、「三単現のsってどういう時につくのかな」「関係代名詞と関係副詞の違いって何だろう」「分詞とはなんだ?」など、文法用語や英語の規則を1つ1つ理解していきます。
文法書1冊で500ページくらいあるので大変かと思いますが、大学受験で必要な英文法が、英文法の100%ですので、逆に「英語の文法は500ページ分しかないの。中学で勉強した分も含まれているから、これで全部と思えば少ないかも。」と捉えてみてください。
少しはメンタルブロックは下がったでしょうか?
次に、例文を音読して、脳内に英文を染み込ませる段階です。理解したものを無意識に使えるようにする手段が音読です。
音読で大切なことは、「理解した英文を音読すること」です。理解できていない英文を音読しても効果は薄いので、気をつけましょう。
理解して、音読だけでも力はつきますが、更に知識を深めるために文法問題集に取り組んで、正確な理解ができているか確認します。正直、ここまでは多くの人がやっていると思います。
そして、英文法の勉強の最終フェーズは、瞬間英作文ができるようになることです。やり方は、「例文の日本語だけを見て、口頭で英作文をすること」です。とてもシンプルですね。
ここまでやれば、英文法は完璧です。
振り返ってみると、英文法を習得する過程で、たくさん読んだり話したりするので、リーディング、リスニング、スピーキングの勉強を一度にこなしています。
最後の瞬間英作文までこなしている人は極少数です。しかし、その極少数に入れば、成績も上位僅かなトップ層に入れるようになります。☞【大学受験】英文法が大事な理由【英文法参考書5選】
その2:英文解釈

英文解釈の自学メニューは次の通りです。
- 意味を取る
- 構文分析
- 音読20回
- 口頭で意味を言う
英文解釈の場合、どんな教材でも、構文が取りずらい文を和訳させていると思いますので、基本的には、問題集の指示通りに解いていけば力はついていきます。
正直、英文解釈をやっていない人がほとんどなので、英文解釈に取り組んでいれば半分勝ったようなものです。
次に、答え合わせの段階では、問題の部分だけでなく、他の文の構文分析をしていきましょう。ポイントは「事細かく分析すること」です。SVの把握だけでなく、品詞を考えたり、修飾関係を考えたり、細部まで分析しましょう。
ここで粘り強く分析することで、英文理解がグングン深まります。貪欲に+αの実力をつけるつもりで学んでいきます。
はい、ここまでは大部分の人がやっています。なので、この後の取り組みで差が付きます!
それが音読です。
難しい文章を、速く、正確に、前から意味を掴むための訓練です。回数は最低でも20回はやりましょう。
音読をするときには、音源があれば、音と一緒にシャドウィングもしてみると負荷が掛かります。すごく地味ですが、音読を継続できるかどうかで、2,3ヶ月後の伸び代が決まってしまいます。具体的には、偏差値10アップ、英検でいえば現時点の実力+1つ上の級合格は狙えます。
そして、最後は仕上げで、口頭で日本語訳をします。ちゃんと自分のものになったかどうかのテストですね。
「なぜ口頭なの?」と疑問に思う人もいますが、これは時間の節約です。書くのもいいですが、けっこう時間が取られるので、口で言えれば十分だと思います。
ちなみに、英文解釈をやるのは、語彙力や英文法がある程度付いてからです。英検で言えば、準2級に合格後になります。大学受験でいえば、高校2年生の秋くらいから始められれば、余裕を持って受験勉強ができると思います。☞【大学受験】英文解釈の勉強法 完全ロードマップ
その3:長文

- 単語を全部覚える
- 全文構文分析する
- 音読20回
- 本文口頭英作文(高校1年生まで)
授業や自習でひと通り問題を解き終わって、解説などを読んだ後の勉強を解説します。長文を通して、語彙、文法、構文、リスニングなど、さまざまな技能を一網打尽にできます。1つの文章の骨の髄まで絞り尽くすかんじでやりましょう!
最初は、単語を覚えていきます。ゆっくり文章だけを読んで、知らない単語や熟語にマーカーをつけていきます。
何度も発音したり、英語だけ見て、日本語意味を1秒以内に答えられるまで練習することが大切です。この「1秒以内」というのがポイントです。スラスラ読解するためには、脳内処理スピードを速くしなければいけません。
「1秒以内」のトレーニングをサボると、いくら単語帳を見ても長文ができない、という残念な結果になります。地味なことですが、トレーニングの質も意識することが大切です。
次に、構文分析を全文やりましょう。学校の授業では、授業中に先生がしてくれればそれでOKですが、よくわからない箇所は必ず先生に質問しましょう。復習ですから、細かいところまで詰めて考えること。それが学力向上につながります。
構文分析が終わったら、音読です。回数の目安は20回です。発音を正確にしたり、音源と同じ速さで読めるようになるには、自然とそれくらいは読むことになります。
そして、長文も最終的には瞬間英作文までやってしまいましょう。出会った長文全てを瞬間英作文までやると、余裕で模試の偏差値70は突破できると思います。
ただ、1つ注意がありまして、長文の瞬間英作文は高校1年生までで十分です。なぜかというと、高校2年以降に出会う文書は、一文が非常に長くなるため、英作文に不適切なんですね。
余裕があればやってもいいですが、教材選びも大切なので、目安としては高校1年生のレベル、英検では準2級レベルの長文問題までですね。それ以上のレベルは、音読20回までで大丈夫です。☞【大学受験】英語長文の勉強法ロードマップ【解法も紹介します】
その4:リスニング

- スクリプトを見て単語を全部覚える
- 構文分析する
- CDを聴きながら音読10回
- CDを使ってシャドウィング10回
- スクリプト瞬間英作文
最後にリスニングです。長文の時と同じく、まずは問題を解きます。答え合わせをして、○✖️をつけますね。
多くの人はここまでで終わってしまって、「リスニングに復習なんてあるの?」と思っている人すらいます。答えは、「はい!もちろんあります!」
実はリスニングの復習方法は長文のときとほとんど同じです。リスニングの勉強なので、音源があることはマストにしますが、基本的な勉強の流れは変わりません。
改めて確認しますと、【知らない表現にチェックする→構文分析する→発音意識して音読→シャドウィング→瞬間英作文】という流れになります。
✔︎いったんまとめです

「リーディングもリスニングも勉強方法同じじゃん!?」と思うでしょうが、ズバリ同じなんです!テストをする上で、読むテスト、聴くテストと分かれていますが、語学学習という観点からは、同じ英語です。
「ホンモノの英語力」を養うためには、読んだり、聞いたり、話したり、様々な方法で力をつけていきます。正直なところ、取り組もうとしていることは、けっこうタフなんですね。しかし、英語を上達させている人なら誰でもやっていることでもあります。
現実的な話をすると、日本語と英語は言葉としてかけ離れ過ぎているんです。そのため、習得するにはそれなりの時間が掛かってしまうんです。逆に、英米人が日本語を習得するのも同じくらいの苦労があります。
テレビで紹介される、日本語をペラペラ話せる外国生まれの英米人は相当な努力をしています。
なので、英語を学習する上で、「壁は何度も出現する」と心の準備は必要になってきます。
✔︎予備校って何をしているのか?

ここまで自力で英語を伸ばせる勉強法を解説してきましたが、「英語を伸ばすのって結構大変そうだな」「予備校に行けばもっとラクに成績伸ばしてくれるんじゃないの??」こんなふうに考えませんでしたか?
なので、一応、予備校でやっていくことにも触れておきましょう。
結論から言えば、授業は学校とそんなに変わりありません。授業で教える知識自体は同じですが、予備校のメリットとしては、「講師は受験のプロ」「高い授業料を払っているから自然とモチベーションが上がる」「意識の高い仲間が周りにいる」などが挙げられます。
一方、デメリットもありまして、これは予備校の先生が口を揃えて嘆いていることですが、「授業が分かりやすい分、生徒が自習をしない。」ということです。
結局は、自分であれこれ試行錯誤した力が学力なんですね。「理解」の面では予備校は非常に役に立ちますが、実践力や得点力を上げるには自分で頑張るしかありません。
✔︎最後に:【大学受験は知識量で差がつく】

以上、予備校に行かずに自学だけで英語力を上げる方法を解説してきました。読者の皆さまに参考になっていれば幸いです。
まとめになりますが、テストの合否を左右するのは、結局は知識量です。
「模試の成績を上げたい」「大学の第一志望に合格したい」「英検に合格したい」などさまざまなテストがありますが、全て知識があれば合格します。
知識に関しては、自力で勉強するのも、予備校で教えてもらうものも本質は同じです。なので、予備校に行かなくとも自学で成績アップさせることは十分できます。
✔︎自力でやるのが厳しくてプロ講師に教わりたい
しかし、どうしても予備校に行きたい、プロ講師に教わりたいという人もいるでしょう。そんな方には、スタディサプリ大学受験講座をおすすめします。メリットとしては、大手予備校の20倍安いというコスパの良さ、そして、講師のレベルは予備校以上という点です。
安くて、いつでもどこでも勉強できて、プロ講師から教わりたい人は、スタディサプリは必須です。☞こちらもどうぞ:スタディサプリを学校導入するメリット【教師も生徒もWin-Winです】