【名古屋大学】英語対策&合格点を取るための参考書ルート【記述対策をしよう】
この記事では次のような悩みに答えていきます。
名古屋大学が第一志望です。しかし、英語のテストが難しくて、とても不安です。共通テストはそこそこできますが、名古屋大学の過去問では、手も足も出ませんでした。名古屋大学の英語で合格点を取るための英語力が知りたいです。また、合格レベルに到達するためのおすすめ教材があれば教えてください。よろしくお願いします。
旧帝大の1つである名古屋大学は、理系分野でのノーベル賞受賞などの影響もあり、近年ますます人気が出てきました。
それゆえに、共通テストで高得点が期待されています。こちらがパスナビから引用した共通テストの得点率です。
英語に関しては、近年出題傾向が変わっているので、問題傾向に沿った対策がやりにくいです。
また、下記のように、英語の配点が学部によってバラバラなのが特徴です。
- 文学部:400/1200点
- 教育学部:600/1800点
- 法学部:200/600点
- 経済学部:500/1500点
- 情報学部:(自然情報学科)400/1100点
- 情報学部:(人間・社会情報学科)700/1100点
- 情報学部:(コンピュータ科学科)300/1100点
- 理学部:300/1450点
- 医学部医学科:500/1650点
- 医学部保健学科:500/1500点
- 工学部:300/1300点
- 農学部:400/1400点
チャレンジする学部によって英語で狙う得点は異なると思いますが、この記事では、名古屋大学の英語で8割以上とるための問題分析と教材紹介をしていきます。
筆者情報
- 英語指導歴10年以上
- 英検1級取得
- TOEIC最高945点
- 名古屋大学15年分解きました
記事の内容
- 名古屋大学:英語の試験概要
- 大問別対策&おすすめ参考書紹介
✔︎名古屋大学:英語の試験概要
大問は次の4問です。
- 試験時間:105分
- 第1問:長文読解
- 第2問:長文読解
- 第3問:会話文+短い自由英作文
- 第4問:自由英作文
長文読解は2題出題されます。英文レベルは北海道大学・東北大学・九州大学と同じくらいです。なので、中堅国公立よりは間違いなく難しいです。また、英文和訳や内容説明などの記述問題が多いのが特徴です。
<<英語速読のコツ&勉強法【英検1級教員が解説する】
会話文が1題出題されます。他の大学と比較すると長めの文章になっています。会話表現の空欄などをこなしたあとに、題材に関連した短め(約30語前後)の自由英作文が出題されることが多いです。
最後に、自由英作文(約100語前後)です。例年、図表が提示されます。英作文の内容は、図表の説明やその背景を考えてアウトプットすることになります。
<<自由英作文対策ロードマップ【勉強法やコツを解説します】
目安となる時間配分は次のとおり。
- 第1問:長文読解→30分
- 第2問:長文読解→30分
- 第3問:会話文+短い自由英作文→25分
- 第4問:自由英作文→20分
全体的に、文章が長く、記述問題が多いので、105分の試験時間があっという間に過ぎてしまいます。英作文もありますが、正確な読解力に比重を置いて勉強することがポイントです。
✔︎大問別対策&おすすめ参考書紹介
続いて、大問ごとの設問分析、攻略本となる参考書を紹介していきます。
第1問・第2問:長文読解
語句の空欄補充
文法・語法、そして論理のディスコースマーカーの穴埋め問題が5問前後出題されます。文脈と語法の両方の視点を持ってアプローチすることが大切です。名古屋大学に合格する英語力がある人にとっては簡単な問題なので、落としたくはない問題です。
文の空欄補充
1文の空欄補充があります。年によって、出題されたりされなかったりします。語句の空欄補充と同じように、それほど難しくはない問題です。焦らずに確実に得点しましょう。
内容一致問題
本文に一致する内容・一致しない内容の両方が問われます。第3問の会話文でも出題されます。選択肢の英文は難しくはありませんので、本文を正確に理解できているかどうかで勝負が決まります。
英文和訳・内容説明問題
それぞれの大問で2問程度、英文和訳が課されます。長さは、本文で2〜3行分なので、短くも長くもありません。英文解釈を入念に取り組んでいれば問題ないです。
内容説明問題に関しては、該当箇所を見つけることができれば、あとは正確な日本語でアウトプットするだけです。
英文和訳と内容説明問題のどちらにも言えることとして、分かってる人と分かっていない人の明暗がはっきり出ます。英文読解力があればすぐに答えが出せますが、そうでないと、ヘンテコな答えになりやすい問題です。
英文解釈のおすすめ教材は『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』です。解釈の基礎〜応用までを1冊で学習できます。
長文読解は『大学入試レベル別英語長文問題ソリューション3 トップレベル』をやりましょう。抽象度の高い文章の攻略法を掴むことができます。
ここまでで長文読解の基礎を作って、あとは過去問演習に励んでください。
<<肘井先生の授業で勉強したい人はこちら。14日間無料体験してきます。【スタディサプリ】
下線部補充英作文
第1問か第2問のどちらかで、1問だけ下線部補充英作文があります。ストーリーに一致するように、英文を補えばいいだけなので、難しい対策は必要ありません。過去問で場数を踏むことが大切です。
第3問:会話文+短い自由英作文
語句の空欄補充
文脈判断系の空欄補充があります。会話表現はほとんど関係のない問題です。念のために、学校で買ったパワーステージ系の問題集をやっておくといいです。基本的には、積み上げてきた英語表現で左右されます。1、2問クセのあるものもありますが、それ以外で確実に加点するようにしましょう。
短めの英作文
本文に関連した質問で、30〜40語で自分の意見を書きます。4文前後書けば、30〜40語は埋まります。自分の意見、理由、具体例、まとめをそれぞれ1文ずつ書くだけで十分です。
第4問:自由英作文(図表あり)
図表を見て、そのデータを説明し、さらに、背景を考えて80〜100語でまとめる英作文です。なので、図表を説明するライティングをたくさんこなして対策していきましょう。
英作文に関しては、『大矢復 英作文講義の実況中継』をやれば、文法ベースの英作文、自由英作文の知識を獲得できます。あとは、過去問を活用して、知識を活用できるレベルに引き上げます。
✔︎過去問は旧帝大の類似問題と早慶が使える

過去問は名古屋大学の英語15年分をやり込むと形式には十分慣れることができます。他の旧帝大であれば、北海道大・東北大・九州大、また神戸大、広島大あたりが傾向が似ています。
語句問題や内容一致は、早慶の過去問で負荷を掛けた勉強ができます。早慶レベルの紛らわしい選択肢を経験しておきましょう。そうすると、国公立大学の問題はラクに感じられます。
代ゼミ、東進、パスナビで問題を無料ダウンロードができます。
✔︎まとめ:英検準1級レベルの単語力+読解力

名古屋大学に必要な英語力は、まず英検準1級のボキャブラリーです。長文読解で難しい単語が出てきます。英検2級レベルだと、推測に頼った読み方になります。ボキャビルは英検準1級までやっておきましょう。
また、文章が長いため、読解力に重点を置いて勉強していきましょう。英文解釈、速読どちらも大切です。様々な文章を読みつつ、音読などの基礎トレーニングを欠かさないようにしましょう。
では、今回は以上です。