共通テスト〈リスニング〉のコツ【おすすめ教材紹介あり】

共通テスト対策

次のような悩みに答えます。

共通テスト〈リスニング〉で点数が伸びない。リスニングには自信があるんだけど、共通テストになるといつも間違ってばかりいる。問題の解き方がいまいち分からない。コツがあれば教えてほしい。あとは、リスニング対策の教材でいいものがあれば教えてほしい。英語を大学受験で使うので、けっこう必死です…😭

2021年度大学入試から、センター試験から大学入学共通テストへと名前が変わりました。それに伴って、英語はリーディング:リスニング=100点:100点になりました。つまり、リスニングがとても大切であることを意味しています。

1回読みであったり、多種多様な問題で混乱を極めますが、この記事では、共通テストリスニングを攻略するコツを紹介します!どうぞ、ご覧ください。

記事の信頼性

  • 10年以上、中学生高校生に英語を教えています
  • 英検1級・TOEIC945点取得しています
  • 共通テスト初年度に高校3年生を担当してしたので、仕事上、全力で試行錯誤しながら分析しました

☞【第264回TOEIC】私が940点を取るまでの勉強法

記事の内容

  • 共通テスト〈リスニング〉で高得点を取るコツ
  • 共通テスト〈リスニング〉おすすめ教材3選

✔︎共通テスト〈リスニング〉で高得点を取るコツ

まだまだ共通テストに関する参考書は少ないですが、市販の本を読んだり、スタディサプリで勉強したり、私が実際に生徒に教えたりして、次のようなコツがあると分かりました!

  • その①:選択肢の共通部分をカットする
  • その②:英語で状況をイメージする
  • その③:言い換えを見抜く
  • その④:数字に慣れる
  • その⑤:問題先読みで、求められている情報をスキャニング

1つずつ解説します。

その①:選択肢の共通部分をカットする

コツの1つ目は、「選択肢の共通部分をカットすること」です。画像を使いながら実践してみます。例えば、次のような感じです。

このように共通部分をカットすることで選択肢を読む時間を節約できます。残念ながら、真面目な人ほど、全部読もうとしてしまうんですね。カットできる部分は、大胆にスルーしましょう。

選択肢を読む時間は秒単位の勝負です。数秒速く読み終わっていれば、余裕を持って次の問題に臨めた、と思ったことがあるでしょう。

共通部分カットをやっている人は意外と少ないですが、英語上級者はみんなやっていますので、ぜひ取り入れてみてください。

その②:英語で状況をイメージする

リスニングでは、英語を日本語に訳す時間はありません。「では、どうすればいいのか?」というと、英語を聴いて状況をイメージすることが大切です。

共通テストではこのような絵を選ぶ問題がたくさんあります。普段から、聞き取った英語をイメージ化する習慣をつけておきましょう。イメージ化ができるようになると、自分のイメージと一致したものを選択するだけでよくなります。

また、イメージ化の威力はこれだけで終わりません。共通テスト第4問以降の長めのリスニングで、英文をより長く覚えておくことができます。文字を脳内に残すよりも、映像にしておくことで、脳内保持が続くためです。これは、共通テストだけでなく、英検でも効果を発揮します。

その③:言い換えを見抜く

リスニングでも、言い換え(パラフレーズ)を見抜くことが大切です。聞き取った単語をそのまま選択肢で使ったら、正答率は上がってしまい、受験生の差別化ができません。それゆえに、音声と選択肢の単語を言い換えているわけです。

リーディングとは違って、リスニングは言葉が残らないので、聴き取った単語を脳内にリテンションできなければなりません。それゆえ、リーディングよりも高度な語彙力が求められます。普段の勉強から、1つの日本語に対して豊富な英単語が浮かぶようにしておきましょう。

その④:数字に慣れる

リスニング問題では必ず計算問題が登場します。ゆえに、数字に慣れることは必須です。

百、千、万などの大きな桁の数はもちろんですが、半分(half)や2倍(twice , double)などの表現も狙われやすいです。計算をしつつ、図表を確認しなければならないのが厄介なところです。

ただし、共通テストの図表問題では、音声が流れる前に、準備時間があります。その時間で、リーディング力をフル活用して、これから流れる音声を予測する練習をしておきましょう。

その⑤:問題先読みで、求められている情報をスキャニング

問題の後半に進むほど、場面の説明が書かれています。それゆえ、音声が始まる前に、問題文や選択肢に目を通すことが大切です。これにより、漠然と聴くのではなく、「ここ大事そうだな」というポイントが分かるようになります。

共通テストは受験者に優しいので安心してください。というのも、音声が長い問題の前は、準備時間を確保しています。リーディングが速い人は、余裕をもってスキャニングできます。

✔︎読みながら聴く、見ながら聴く、2技能以上が混じった力が問われる

問題を解くためのテクニックは以上になります。ここで紹介した5つを駆使すれば、飛躍的に得点を伸ばすことができます。最初はぎごちなく感じるでしょうけど、何度も練習して、自分の技術にしていくことが大切です。

ただ、厄介なのが、読みながら聴く、見ながら聴く作業が最初から最後まで求められます。英検であれば、音声だけに集中できますが、共通テストは、図・絵・表があるためそうはいきません。

実生活では、ただ聴くだけというシチュエーションがないため、このようなテスト形式になっています。

✔︎共通テスト〈リスニング〉おすすめ教材3選

  • その①:スタディサプリEnglish
  • その②:大学入学共通テスト 英語が1冊でしっかりわかる本
  • その③:関正生の英語リスニング プラチナルール

それでは1つずつ説明します。

その①:スタディサプリEnglish



リスニングが苦手な人は、英語を聴く絶対量が足りません。スタディサプリEnglishを使えば、リスニングの勉強時間を膨大に増やすことができます。私が実際に使ってみて感じたメリットは以下の通りです。

  • レベルが1〜7まであり、自分の実力に合った教材を選択できる
  • それぞれのレベルにレッスンが200ずつある豊富な教材量
  • ディクテーションで弱点を把握できる
  • 発音チェックによって、スピーキングの矯正ができる

レベルは、英語初心者から英検準1級レベルまで対応しています。豊富で自然な英語表現をインプットできるため、あらゆるレベルの学習者であっても楽しみながら継続できるのがウリです。ストーリーが面白く、かつトレーニングが組み込まれているので、楽しみながら力も付けられます。こちらから1週間無料体験できます。
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その②:大学入学共通テスト 英語が1冊でしっかりわかる本

共通テストに特化した対策参考書です。大学受験、TOEICなどで実績のある関正生先生が書いた本です。

この本を通して、時間内に解き終わる時間管理術や、狙われるポイントを知ることができます。リスニングに関しても、知っておくべき知識が書かれています。リスニングとリーディングの両方を対策できる1冊です。

その③:関正生の英語リスニング プラチナルール

関正生先生の本の2冊目の紹介です。こちらはリスニング特化本です。一般的なリスニング教材は、「音の解説」や「ディクテーション」「音読」などの要素だけですが、この本では、「問題の解き方」を知ることができます。

リスニング苦手な人の特徴の1つで、「音声は聞き取れたけど、問題でハズす」ことがあります。この理由として、問題の特徴を見抜いたり、選択肢の選び方にミスがある訳ですが、この本をやり抜くことで、それらの原因を一発で解消します。

おすすめの教材ルートは、プラチナルール+リスニング演習本たくさんやる、という流れです。

確実に知識を増やしつつ、解く力も同時に伸ばしてくれます。

✔︎問題集は何でもいい!学校配布があれば、それをやり込むこと

「問題集はどれを使えばいいかな?」と考えたことがあると思いますが、正直、共通テストに関しては、どの問題集でも構いません。一応、私が選ぶ基準は次の通りです。

  1. 解説が丁寧
  2. スマホで音声DLできる

問題集によっては、問題・答え・和訳だけになっているものがあります。しかし、「解法」を学ぶことで、汎用的な解く力を伸ばせるので、解説が厚いものが望ましいです。

また、スマホで音声DLできれば、いつでもどこでも勉強できます。極端な話、大学受験の英語は語彙力が鍵を握っています。ちょっとしたスキマ時間で音読したりシャドーウィングしたりできると、忙しい受験生には助かります。

評価の高い問題集はこちらで紹介しておきますね。


✔︎最後に:本番を意識して全集中しよう

問題集やコツについては、これまで紹介したもので以上になります。最後にアドバイスですが、練習は本番を意識して集中力を高めるようにしましょう。共通テストでは1回読みが増えました。問題の半分以上が1回読みです。

本番では緊張から焦ったり、実力を発揮できないくらいのプレッシャーに襲われることもあるでしょう。それゆえに、どんな状況でもしっかりパフォーマンスを発揮できるように、練習から本番を意識して取り組むようにしてください。

では、今回は以上です。