【共通テスト:英語リーディング】第6問攻略ロードマップ

共通テスト対策

この記事では、共通テスト英語リーディング第6問に特化した分析と勉強法を解説していきます。「共通テストは、ただでさえ最初から長文なのに、一番最後の長文が一番長いのは辛すぎる😭」と感じる方は、たくさんいると思います。

しかし、結論から言えば、ステップを踏めば、高得点を取れるようになります。実は、共通テスト第6問は、英検2級レベルとほぼ同等です。言い換えれば、英検2級レベルに到達するための手立てを解説します。それに加えて、共通テスト第6問に特化した攻略法もお伝えしますね。

では、始めていきます。

✔︎記事の内容

  • 第6問:分析と思考法【問題先読み・英文解釈を伸ばすのがベース】
  • 第6問で高得点をとるための勉強法5選

✔︎筆者情報

長年、多くの受験生に英語指導をしてきました。毎週毎週和訳を添削したり、解答を分析したりして、受験生が陥りやすいミスを熟知しています。

また、共通テストだけでなく、日々、全国の入試問題や英検問題を解いています。指導経験と勉強経験を活かして、説明していきますね😌私自身の勉強法については下記リンクをご覧ください。

✔︎第6問:分析と思考法【問題先読み・英文解釈を伸ばすのがベース】

まずは、2021年度入試の問題を、画像を見ながら確認していきます。

第6問A

全部で問題数は4問ありました。ポスターに空所が4つあり、それぞれが問題になっている形式でした。解き方は、まずポスターを先読みして、必要な情報は何であるかを確認します。つまり、問題先読みをしてください。問題先読みをすることで効率よく問題を解くことができます。

ちなみに、脳内では次のようなことを考えます。

「脳震とう」についての記事のようだ。脳震とうによる、短期・長期の影響が触れられているんだな。解決策が色々提示されていて、そのうちの3つ目に該当する部分を答える問題があるんだな。最後は、まとめとして、NHL(ホッケー協会)が何かに取り組んでいることを答えればよさそうだ。

問題先読みすることに慣れさえすれば、第6問Aは実はすぐに攻略できます。これまで受験テクニックとして、先読みをしてこなかったひとは演習を重ねる必要があります。

私自身、「問題を解く」ことと「楽しみながら読む」ことをごちゃごちゃにしていた時期がありました。その結果、「読めたけど時間が足りない」「得点にはつながらない😭」といったスランプのような状態が続いたことがあります。

なので、「解く」と「読書」は全く別物と考えましょう。では、ここまで紹介した解法をまとめますね。

  • ①問題先読みでキーワード把握
  • ②該当箇所に遭遇したら1問ずつ答える。

それゆえ、英文解釈に自信がある人は、第6問A問題は10分以内で終えられます。(英文解釈を伸ばしたい人はこちらの記事【英文解釈ロードマップ】をご覧ください。)

第6問B

A問題と比較すると、複雑に感じます。問題は全部で4問ですが、タイプが様々で、次のようになっています。

  • 問1:現代科学が甘味料に与えた影響
  • 問2:様々な物質を甘さの順番で並べ替える
  • 問3:TF問題
  • 問4:筆者の意図を答える問題

スキャニング、細かな精読、大意把握など、多様な読解力が必要とされます。最後の最後でこんなに疲労する問題はキツいとは思いますが、最後の力を振り絞らねばいけません。

何度も繰り返しになりますが、英文レベルは英検2級以上準1級未満です。B問題の方が、論理展開の技法、ディスコースマーカー(-, , ;なども含む)、構文などの読解技術を駆使しなければいけない問題になっていました。

✔︎第6問で高得点をとるための勉強法5選

それでは具体的な勉強法を解説していきます。全部でこちらの5つあります。

  • その①:英検2級レベルを完璧にする
  • その②:英文解釈は極めておく
  • その③:過去問を反復して形式に慣れておく
  • その④:長い文章に耐える体力を養う
  • その⑤:時間制約を設けて演習する

それでは、1つずつ深掘りしていきます。

その①:英検2級レベルを完璧にする

第6問のレベルはズバリ英検2級です。設問が多様であることを考慮すれば、2級よりも複雑に見えるかもしれません。しかし、文章や語彙レベルは2級で間違いありません。なので、そのレベルの語彙力や文章を解き慣れておくことが対策になります。

その②:英文解釈は極めておく

第6問に突入した段階で、残された制限時間は多くありません。その中で、自分の英語力を信じるためには、英文解釈をやり込むことが大切です。

基礎レベルだけでなく、可能であれば、GMARCHや早慶レベルにも対応できる教材を1冊こなしておきましょう。そうすれば、「共通テストの文章ってシンプルだわ」と感じられます。

その③:過去問・演習本を反復して形式に慣れておく

共通テストは、さまざまな問題が出題されます。スキャニング、内容の並べ替え、TF問題、大意問題など、設問のレベルはかなり高いといえます。それゆえに、問題集をできるだけやり込んで、問題に解き慣れておくことが大切です。

問題数をこなす意味であれば、共通テスト対策本だけでなく、私立大学の過去問もおすすめです。東進代ゼミパスナビなどで数年分の過去問は無料ダウンロードできます。ぜひ活用してみてください。

その④:長い文章に耐える体力を養う

共通テストはセンター試験よりも約1200単語増えました。これがどれくらいなのかと言うと、長文2題分です。

正直、かなりハードです。普段から文章を読み慣れている人は、「別に」という感じでしょうが、多くの受験生にとっては辛いと思います。

ただ、文量対策は、普段から活字を読み慣れるしかありません。日本語でも英語でも構いませんので、たくさんの言葉に触れていきましょう。

その⑤:時間制約を設けて演習する

テスト対策の基本ですが、時間を測って演習していきましょう。さらに負荷をかける場合には、設定時間よりも数分速く読むようにしてみてください。第6問は22分と言われることが多いので、20分程度で読み切ることで本番も余裕を持てるようになります。

✔︎スタディサプリでも共通テスト対策できます【無料あり】

ここまで独学でも可能な攻略法をお伝えしました。しかし、「どうしても独学だと心配」「モチベーションの維持が難しい」という人には、スタディサプリがおすすめです。

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最後に:結局、先読み+速読が最強です

以上で本記事の内容は終わりです。

最後にまとめになりますが、リーディングで得点を稼ぐには、先読みと速読が最強であるという話をして結論とします。

先読みは、言うまでもなく、リーディングに不可欠なテクニックです。問題を把握することで、スキャニングできますし、それにより、時間短縮が可能になります。

速読も、言うまでもなく、とても大切です。ただ、速読の定義がとても大切で、速読とは、「正確に一回で読めた結果、速く読み終わっている」ことを指します。1回の読みで理解するためには、語彙力・文法力・英文解釈・論理力などの基礎スキルが複合的に絡んでいます。
☞【長文読解】論理を学べば速読できる

得点するための技やスキルはたくさん存在しますが、シンプルに言えば、先読みと速読です。たくさん文章に触れて、リーディング力を伸ばしていきましょう。