【共通テスト:英語リーディング】第5問攻略ロードマップ

共通テスト対策

  • ✅第5問を解く順番には工夫が必要
  • ✅音読、英文解釈、論理展開把握で速読力アップ
  • ✅問題先読みをする際の脳内思考を教えます

この記事は、共通テスト英語リーディング第5問に特化した攻略法を解説します。

結論から言えば、【ストーリーの要約】【時系列に注意】【先読み】などのテクニックがつかえるようになれば高得点を狙えます。では、始めていきます。

✔︎記事の信頼性

  • 英検1級取得
  • TOEIC最高スコア945点
  • 中高生への英語指導歴10年以上

✔︎記事の内容

  • 第5問:分析と思考法
  • 第5問で高得点をとるための勉強法5選
  • 独学はスタディサプリ【無料あり】
  • まとめ:時系列に注目すべし!

✔︎第5問:分析と思考法

これから、2021年度共通テストを分析していきます。問題先読みから、実際に答えるところまで、脳内思考を言語化していきます。実際の問題はこちらです。

リード文と問題先読み方法

まず、リード文と問題先読みを言語化していきます。

  • 「(リード文を読みながら)英語のプレゼンコンテストに参加するつもりなのね。 (スライドを見ながら)牛?羊?動物の話かな。メインキャラとサブキャラを選ぶ問題があるのね。 そして、ストーリーの流れについての問題か。Sabineさんの馬が亡くなるところからスタートか。悲しい始まりだから、ハッピーエンドだろうな。 Astonというキャラも登場するのか。Abilityと書いてあるから、色々できることが紹介されるんだな。 最後は、Astonの現状を答えるんだな。そういえば、第5問は時間表現に気をつける問題だった。」

こんなことを考えます。5問に関しては、設問を読まなくても、今回のようにスライドだったり、記事の要約などが用意されています。学校の授業で直前演習をすると思いますが、場数を踏めば、設問を読まずとも問題を解けるようになります。

問1

これはイヤらしい問題です。なぜならば、第1問目にも関わらず、プレゼンのタイトルを答えさせているからです。タイトルは、文章を最後で読んで初めて浮かんできますよね。そのため、この問題を見た瞬間に、「これは最後にやるべき問題だ」と判断できなければなりません。「問題への対応力・修正力」も伸ばしていきましょう。

問2

メインキャラとサブキャラを答える単純そうに見える問題です。

しかし、実はこれも複雑な問題です。混乱させる問題です。シンプルに考えれば、主人公Sabineと牛(a cow; 309もしくはAtson)と馬(a pony; Leon)の三者です。しかし、選択肢にはLeonではなくponyが入っているため、固有名詞が何を指しているのかを正確に判断する必要があります。飛ばし読みなどしていると絶対に答えられない問題です。

問3

物語の展開を並べる問題です。事前に選択肢を読んでおいて、その後、本文を読みます。共通テストでは、前後関係・時系列を問われる問題が必ずありますね。

複数の段落にまたがっている問題なので、記憶力も重要な要素になります。アドバイスとしては、イメージを膨らませながら読解することです。例えば、選択肢を読むときは次のようなことを考えます。

(①を読み)Astonって誰だろう?でも、ジャンプできるようになるのね。

(②を読み)SabineAstonは長旅をするのだな。仲がいいのかもね。

(③を読み)Sabine309とその母親を買った?309って何だ?

(④を読み)Sabineはお隣さんの農場で働きにいくみたいだ。

(⑤を読み)309を散歩させる?309は動物なのかな?

こんな感じの思考をします。

選択肢を読むときも、本文を読むときも、文字を映像化していきます。そして、イメージが一致したものを答えにするといった流れです。

問4

Astonができることを答える問題です。本文中のひと段落に、Astonができることが列挙されています。それを1つ1つ選択肢に照らし合わせていきます。選択肢が5つあるため大変ですが、辛抱強くやっていくことで加点できます。

ちなみに、2つの答えは、どちらも本文の表現がパラフレーズされています。ここでも言い換えに気づける語彙力が大切だとわかります。

問5

Astonの現状を答える問題です。本文の最後から4つ目の段落のはじめに、’Now’と書いてありますから、そこから残りを読んでいきます。

最後も「言い換え」が使われているので、しっかりとボキャビルをしていきましょう。nowの言い換えである、present, currentなどの単語にも反応できるようになると力が付いてきた証拠です。

✔︎第5問で高得点をとるための勉強法5選

その①:問題先読みによってイメージやストーリー展開を固める習慣をつけること

これまでの共通テスト英語対策でも毎回触れていますが、第5問でも問題先読みがとても大切です。特に、第5問の場合、本文が長いため、スキャニングをしないと、本文を繰り返し読んでしまって時間をロスしてしまいます。

多くの受験生は、この第5問で大苦戦を強いられますが、その原因は、本文から読み始めていることです。時間節約のためにもスキャニングができるようにしておきましょう。

その②:問題を解く順番を見抜くこと

問1のように、初っ端から大意問題が登場することは稀です。しかし、全国規模のテストで出題されたので、今後も、イレギュラーな出題が予想されます。

対策としては、問題先読みをしたときに、解く順番について戦略を立てることです。例えば、英検は、本文を上から下へ読んでいけば、問題も上から下へ解いていけます。しかし、そうならないケースもあると考えて、たくさんの問題に触れていきましょう。

その③:「言い換え」を見抜けるようにボキャビルしておく

第5問でも、言い換え問題が頻出しました。共通テスト英語の半分くらいは言い換え問題ではないかと思うくらいの頻度です。言い換えを見抜くためには、ボキャビルが不可欠です。単語帳でボキャビルだけでなく、実践問題でパラフレーズに気付けるようになることも大切です。

その④:音読と英文解釈で速読力アップ

第5問は、速読力が不可欠です。ここでいう速読力とは、「1回読んだだけで意味を正確に理解できること」です。正直、レベルが高いと感じたかもしれませんが、それくらいの読解力が欲しいです。では、このレベルに到達するために取り組むことは、「音読」と「英文解釈」です。

音読に関しては、出会った文章全てを10回読むようにしてください。それを毎日の習慣化してしまいます。

英文解釈は、「基礎以上」のレベルに到達してほしいです。具体的な参考書としてこちらの2冊を紹介します。この2冊どちらかでもいいですが、何度も読み込んで、音読まですると、どんな大学にも対応できます。


その⑤:論理展開を見抜いて、さらに速読力アップ

速読力アップに欠かせない技能のもう1つは、「論理展開を見抜くこと」です。

「論理展開ってセンスとか国語力のことかな?自分には無理そうだなあー」と感じるかもしれませんが、論理展開にはパターンがあります。

例えば、「抽象⇄具体例」「否定表現は筆者の主張が隠れている」「因果関係」など、それほど多くないため、意識して読解することで必ず見抜けるようになります。こちらの記事に論理展開一覧をまとめたので、ご覧ください。
☞【長文読解】論理を学べば速読できる【英検1級教師が教えます】

✔︎独学は「スタディサプリ」【無料あり】

ここまで問題解説・第5問のポイントを深掘りしてきました。加えて、独学を助けてくれるツールとして、「スタディサプリ」があります。

スタディサプリでは、リーディング第1問〜第6問までそれぞれに特化した対策講座があります。例えば、第5問対策として、「要約」「先読み」「言い換え」などの練習ができます。

本記事を読みつつ、スタディサプリで授業を見ながら学べます。今なら14日間無料お試しをやっています。
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✔︎まとめ:物語の変化に注目すべし!

以上で本記事は終了です。共通テスト英語リーディング第5問の攻略法をまとめます。

  • 問題先読み☞ストーリーを映像化
  • 問題先読みで解く順番を確認
  • 言い換えはやはり定番
  • 【音読】【英文解釈】【論理展開把握】で速読力アップ

加えて、第5問では、ストーリーの変化に関する質問が多くなります。時に関する表現(before, after, then, in 2020など)にマーキングしながら読むことをお勧めします。

長文読解の総合力が求められますが、ポイントを押さえつつ演習を重ねていきましょう。