【共通テスト英語(リーディング)】第1問攻略ロードマップ【英検1級教師が解説】
次のような悩みに答えます。
「センター試験から共通テストに変わって、英語は全部が長文問題になってしまって不安だ。英語リーディングの第1問から、センターとは全く違うタイプの文章なので、対策が全くわかりません。解き方のコツや勉強法が有れば教えてほしい😭」
この記事では、共通テスト英語(リーディング)の第1問の攻略法を解説します。結論から言えば、【問題先読み・言い換えに気付く・ダイレクト表現に気付く】の3つを活用できるようになれば、第1問は攻略できます。詳しくは、記事内で述べていきます。
2021年度入試から新たに始まった共通テスト。まだ対策が確立されておらず、不安であると言う人も多いです。これまでの私の指導経験から分かったことを全てお伝えします。では、始めていきます。
✔︎筆者情報

- 英検1級取得英語教師
- TOEIC最高スコア945点
- 中高生への英語指導歴10年以上
✔︎記事の内容
- 第1問:問題解説
- 第1問の効果的な解き方・勉強法5選
- スタディサプリで共通テスト対策できます【無料あり】
- まとめ:共通テストは解法の宝庫
では、始めます。
✔︎第1問:問題解説
まず、共通テスト英語(リーディング)第1問を見ていきましょう。こちらが、2021年度入試で実際に出題された問題です。
文章はA / Bの2種類あり、問題はそれぞれAが2問、Bで3問に分かれています。各2点の合計10点です。目安時間は8分程度とされています。
一般的には、平易な表現で書かれた内容であり、解答に必要な情報を読み取る力が問われていると考えられています。
このような文章を攻略するための技術は、設問を先読みして、該当箇所を素早く発見することです。その上で、言い換え表現や、そのまま書かれている表現に気付けるようにしていきましょう。
✔︎第1問の効果的な解き方・勉強法5選

それでは本題である、解き方・勉強法に話をすすめていきます。今回紹介する効果的な解き方と勉強法はこちらの5つです。
- その①:設問先読みを必ずする
- その②:スキャニングで速読できる
- その③:パラフレーズ(言い換え)に気付く
- その④:ダイレクト(そのまま表現)もある
- その⑤:英文解釈でどんな英文にも対応しておく
1つずつ解説していきます。
その①:設問先読みを必ずする
設問先読みは必ずやりましょう。先読みができるようになると、速く問題を解けるようになり、結果的に、余裕をもって試験を終わらせることができます。
とある研究によれば、設問先読みをした方が、正答率が約2倍近くアップすると言われています。
問題に解き慣れていないと、「本文読む→設問読む→また本文読む」の流れになってしまいます。2重に本文を読むことは時間のロスになってしまいます。
共通テストは、先読みが絶大な効果を発揮するテストなので、ぜひ先読みを習慣化していきましょう。
その②:スキャニングで速読できる

スキャニング(Scanning)ができるようになると速く問題を解けるようになります。
スキャニング=問題文先読みして、探すべき情報を考える、というテクニックです。
実際に実践してみます。
2021年度共通テストの最初の問題が”What was Julie’s request?”(ジュリーのお願いは何か?)でした。
これを踏まえて、「ジュリーがお願いをしている箇所を見つければいいんだな」と考えることがスキャニングです。
繰り返しになりますが、スキャニングができると、問題を解くスピードがかなり速くなります。共通テストだけでなく、他の英語検定試験(英検やTOEICなど)でも使えるテクニックです。
少し話が逸れますが、成績上級者は時間が余ることが多いです。一方で、中級レベルの受験生は時間が足りないという意見を聞きます。
上級者と中級者の差は、スキャニングができているかどうかです。私自身も、スキャニングができるようになってから、速い人とそうでない人の違いが理解できました。
スキャニングは、問題を解く際に意識することで、必ずできるようになります。「楽しむ読書と問題を解く読み方は違う」という前提で、幅広い読み方ができるようにしていきましょう。
その③:パラフレーズ(言い換え)に気付く
パラフレーズ(言い換え)に気づけるようになると得点率がアップします。特に、共通テストの場合は、言い換えがたくさん出てきます。
なぜ問題出題者がわざわざ言い換えるのかというと、本文そのままの表現を使うと問題が簡単になってしまうためです。
パラフレーズの具体例に話を移していきましょう。
例えば、第1問だけで次のような言い換えがありました。左が本文で、右が選択肢です。
- a week or so → about seven days
- 50% discount → at half price
- online magazine password → access to online magazines
パラフレーズに気付くためには語彙力も必要ですし、普段から意識して解答するように心がけましょう。
その④:ダイレクト(そのまま表現)もある
本文がそのまま選択肢にも書かれているダイレクト表現があることも抑えておきましょう。
例えば、第1問だけで次のような表現がありました。
- bring my USB → bring her USB
- video messages → video messages
本当にそのままです。
パラフレーズの練習をたくさんしていると、「裏をかいているのでは?」と思うかもしれませんが、こういう問題もあるのは知っておきましょう。
その⑤:英文解釈でどんな英文にも対応しておく

スキャニングの効果を発揮するためには、自信を持って英文を理解できている必要があります。
そのためにも、英文解釈力をアップさせておきましょう。英文解釈とは、「英文を正確に理解する力」のことです。
☞【大学受験】英文解釈の勉強法 完全ロードマップ
英文解釈の基礎を固めたい人は、竹岡先生の入門英文問題精講がおすすめです。
✔︎スタディサプリで共通テスト対策できます【無料あり】
ここまで共通テスト英語リーディング第1問対策をしてきました。独学でもできる方法ばかりなので、自習するとき・学校で問題演習するときにも意識してみてください。
ただ、「独学だけでは不安だ」という受験生のために、スタディサプリというアプリを紹介します。CMでも聴くようになりましたが、月額1980円で全ての科目の授業が見放題という動画配信サービスです。予備校よりも圧倒的に安いです。
スタディサプリで共通テスト対策講座があります。具体的には、第1問〜第6問まで問題別に解法を学ぶことができます。第1問に関しては、この記事でも紹介したように、パラフレーズの練習をしながら問題演習をしていきます。
14日間無料お試しがありますので、安い予備校だと思ってご活用ください。
>>【スタディサプリ】受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試しはこちらから
まとめ:共通テスト対策は解法の宝庫

本記事の内容は以上になります。
最後になりますが、「問題先読み」「スキャニング」「パラフレーズ」が共通テスト対策で有効です。
これらのテクニックは、いわば、解法の基礎です。英語の成績が良い人、速読ができる人が、当たり前のように実践している技術です。
初めは慣れないかもしれませんが、意識することで必ず出来るようになります。英語力は勿論ですが、解法も習得できるように頑張りましょう。