【共通テスト英語リーディング】第3問対策&おすすめ参考書【計算・図・並べ替えを攻略】

共通テスト対策

  • ✅第3問の複雑そうな問題でも、シンプルに考えられるようになる
  • ✅図、計算、並べ替えなど多様な問題がある文章を読めるようになる
  • ✅第3問はたくさんのテクニックを使えます!読解テクニックを習得したい人は必読です。

この記事は、共通テスト英語リーディングの第3問の攻略法を解説しています。リーディングは第1問、第2問も重たいですが、中盤である第3問も見た目は難しそうな印象があります。

しかし、一見難しく見えるのは、出題者の罠なんです。冷静になれば簡単な問題がたくさんあります。結論から言えば、【難しく考えない・言い換えに注目する・場面を想像する】などのテクニックを駆使すれば解くことができます。

英語力とちょっとした解法の工夫をすることで正答率を爆上げできます。それでは、始めていきます。

記事の信頼性

記事の内容

  • 第3問:分析と対策
  • 第3問:英検1級教師が考える5個の攻略法
  • スタディサプリで共通テスト対策できる【無料あり】
  • まとめ:スキャニングを習得しよう

それでは始めます。

第3問:分析と対策

A問題

まずは、問題を確認しましょう。2021年度入試の共通テスト問題を参照しながら確認していきますね。

特徴としては、文章と図を丁寧に読み取った上で、計算もしなければなりませんでした。英文自体は易しめですが、解答するのが面倒なので、正答率が50%未満になるくらい難しい問題でした。

問1は、文章を全部読んでから、コメント投稿者であるAlexについて正しい文を選ぶ問題です。今回のような、’you learn that ~’というタイプの問題は、英文全体を読んだ後に答える問題です。今回は、’Alex ~’とあるので、Alexがしたことに注目しながら読む必要がありますね。ただし、難易度は易しく、言い換えに気づければ正解に辿り着ける問題ではあります。

問2は、図と本文のどちらの理解を求められる問題です。このような計算問題は必ず含まれていると考えてください。問題先読みの段階で、’the fastest way’は何かを考えながら読むのがコツですね。

冷静に考えれば難しくありませんが、時間配分を考えて「速く解かなきゃ」と焦ってしまった受験生が多かったようです。正答率は50%を切る問題です。

B問題

試行テスト同様に、時系列問題が出題されました。しかし、感情表現(happy, sad, confusedなどの単語)ではなく、出来事を並べ替える問題に変更されていました。

問1は、出来事を時系列に並べる問題です。本文中の単語がそのままのものや、言い換えがされているものもありました。1つ難しいポイントが、本文中で「過去完了」を用いている文があったことです。それゆえに、順番を整理する必要がありました。

ちなみに、「なぜ過去完了が使われたのか?」と聞かれたことあります。この答えは、学習指導要領に載っているからです。過去完了のほかにも、分詞構文や仮定法などがありますが、どれも過去のセンター試験で必ず答えに絡んだ問題です。共通テストには文法問題がないため、長文の大事なところで狙われると考えられます。

問2は’the Sakura International Center’という固有名詞が出てきます。固有名詞が設問文の一部にある場合は、それがヒントになります。ゆえに、本文中に、同じ固有名詞が登場する辺りに注目すれば難しくありません。

問3は、記事を読んだあとに、「あなたが最初にすべきことは何?」と問われた問題。本文を読み取れていれば簡単な問題です。答えには、「言い換え」が用いられています。

第3問:英検1級教師が考える5個の攻略法

問題の特徴を踏まえた上で、第3問の攻略法を1つずつ解説していきます。

その①:リード文や設問を先読みして、文章のイメージを固める

いきなり本文を読むのではなく、リード文(本文の説明文)と設問の問題文から始めましょう。その際に、文章の場面設定をイメージすることが大切です。そうすると、本文をより理解できますし、問題も解きやすくなります。

時間が気になるかもしれませんが、速く読もうとしても平常心を保てなければ、英文が頭に入ってきません。私が英検1級・TOEICを受験するときにも、まずは、平常心になることを心がけます。メンタルコントロールの練習もしていきましょう。

その②:難しく考えない

第3問は図、計算、並べ替えなど、多様な問題があり、複雑に見えます。しかし、英文は平易なので、難しく考えようとしないことが大切です。レベルでいうと英検準2級程度です。1つずつ丁寧に考えれば答えられる問題ばかりなので、落ち着いて英文を読むことに集中しましょう。

その③:言い換えは要チェック

共通テストには、「言い換え」が何度も登場してきます。第1問、第2問の記事でも伝えましたが、この第3問でも言い換えを見抜けると正解に辿り着けます。

「言い換え」を見抜くためには何をすればよいのか?それは、毎日のボキャビルしかありません。単語力があればあるだけ、言い換えに気付けるようになります。加えて、1つの日本語に対して、たくさんの英語の類語が発想できるように訓練もしましょう。例えば、「入る」という日本語に対して、英語では’get into’, ‘enter’, ‘enroll’などがあります。このような感じで類語も一括りにしながら学習できると強いです。

その④:高校英文法(過去完了・仮定法・分詞構文など)に反応する

共通テストは文法問題が出題されません。その代わりに、高校英語が、答えに直接関わるような問題の作られ方になっていることが多いです。

第3問では「過去完了」を理解していることで、出来事を正確に並べ替えられました。同じように、「もし〜なら」という文脈で、仮定法が狙われることがあります。

「文法問題が出ないから、文法は勉強しなくていいや」と考えると得点できないようになっています。英文法という土台を作った上で長文演習に励みましょう。

その⑤:英文解釈を基礎までやっておく

英文解釈のトレーニングをこなすことで、文構造を素早く正確に見抜けるようになり、その結果、速読ができます。

共通テストであれば、難しい英文解釈本はやる必要はありません。基礎的な内容でいいですから、1冊は仕上げておきましょう。(英文解釈のおすすめ教材はこちらの記事をご覧ください)

おすすめ教材は、『読解のための英文法』です。この1冊だけで英文解釈の基礎~応用を一通り網羅できます。英文解釈が終わったら、長文演習に進みます。

共通テスト対策は、学校で配られているような演習本を繰り返すのが十分です。加えて、長文読解の基礎力を底上げできる教材としておすすめなのが、『The Rules』です。神授業で有名な関正生先生が著者で、解法・読解・構文ルールを言語化している問題集です。従来と異なるのが、読解ルールを体系化しているところです。英語教師の私が読んでいても勉強になる1冊です。

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まとめ:スキャニングを習得しよう

本記事の内容は以上です。最後になりましたが、第3問の英文は単純です。単語レベルは英検準2級です。難しい構文は全く使われていません。なので、学校の授業を中心に基礎力を身につけましょう。

それに加えて、問題を解くためのテクニックも駆使することが大切です。「問題先読み」「言い換え」「固有名詞に注目する」などが今回は挙げられました。他にもたくさんのテクニックがありますので、数多くの問題をこなして読解テクニックを使いこなせるようにしていきましょう。
☞この記事で読解テクニックを解説しています:【長文読解】論理を学べば速読できる【英検1級教師が教えます】