【慶應義塾大学商学部】英語の入試対策&参考書ルート【英検1級教師が解説】
この記事では、慶應義塾大学商学部の英語入試対策を解説していきます。
記事の内容
- 試験日程
- 配点
- 目標スコア
- 慶應義塾大学商学部英語の傾向&対策
- 大問1〜3:長文読解
- 大問4:短文空所補充(語彙・文法)
- 大問5:長文空所補充
- 大問6:中文内容一致問題
- 大問7〜8:長文空所補充(書き換えあり)
- 最後に伝えたいこと:難易度は決して高くない。GMARCHで8割以上取る英語力から始めよ!
筆者情報

- 英検1級英語教師
- TOEIC900オーバー英語教師
- 英語指導歴10年以上
- スタディサプリ利用歴1年以上
✔︎試験日程
- 2月中旬
- 10:00〜11:30 外国語
- 12:55〜13:55 地理歴史
- 14:50〜16:00 数学(A方式)、論文(B方式)
英語は午前中です。夕方にやるよりは体力的に楽な日程になっています。
✔︎配点
- 外国語:200点
- 地理歴史:100点
- 数学・論文:100点
- 合計400点
英語が配点の半分を占めています。それだけ英語が重要視されていると考えてください。
なお、地理歴史・数学・小論文対策は「スタディサプリ」でも出来ます。予備校よりも安く、いつでもどこでも勉強できるサービスです。
慶應義塾対策授業がありますので、興味があれば、こちらよりご登録ください。無料体験14日間もやっています。
✔︎目標スコア
パスナビによると、合格最低点はこのようなデータとなっています。
- A方式:252点/400点
- B方式:288点/400点
目指せ7割!
✔︎慶應義塾大学商学部英語の傾向&対策

それでは、慶應の商学部入試、英語対策を深掘りしていきます。まず、概要はこちら。
- 試験時間:90分
- 大問1〜3:長文読解
- 大問4:短文空所補充(語彙・文法)
- 大問5:長文空所補充
- 大問6:中文内容一致問題
- 大問7〜8:長文空所補充(書き換えあり)
大問1〜3:長文読解
600〜700語の英文が3題あります。問題形式は、語句空所補充・下線部内容一致・NOT問題・タイトルなど、様々になっています。形式がほぼ同じ長文が3題続いていると考えてください。
長文問題の対策は次の通りです。
- 60分間で3題を終える
- 単語の暗記力よりも、推測力が要求される
- 選択肢は「消去法」で絞る
- 長めの選択肢の、本文との照らし合わせを訓練する
- まずはMARCHで8割取ることがスタート
- 早稲田が良い練習になる
特に大切なのが、速読です。試験時間は90分ありますが、長文3題を60分以内に終わらせなければなりません。
そのためにも、基礎知識に加えて、構文力・読解力・解法力が求められます。この3つの力を伸ばしてくれる参考書は『The Rules 4』です。
スタディサプリの関正生先生が著者であり、「ストンと落ちる」解説がたくさん散りばめられています。英語教師である私が読んでも勉強になることばかりです。シリーズ1〜4になっているので、慶應志望は3・4あたりがオススメ。
大問4:短文空所補充(語彙・文法)
センター試験、私立大学で見られる四択空所補充問題となっています。早慶レベルでは珍しく、慶應の商学部では文法問題が出題されます。
求められる知識は応用がメインなので、MARCH以上を想定しましょう。早稲田の社学ほどではありませんが。
オススメ教材は『ポラリス英文法3』です。白ポラリスと黒ポラリス(直前演習)がありますが、どちらでも良いでしょう。いずれにせよ、1冊を反復して完璧にするスタンスでいることです。1冊やり終えた後は、過去問演習だけでオッケーです。
大問5:長文空所補充
長文中の空所に語句を挿入する問題です。英検でも似たような問題が出題されていますね。
対策は次の通りです。
- 語彙レベルは「英検2級」
- 文脈から意味判断するのがメイン
- 数問だけ語法で解ける
- 英文理解がベースです
基本的には大問1〜3の長文読解の延長と考えて良いです。そっちの対策で語彙力を高めていき、そのままの勢いで大問5も攻略していく流れがオススメです。
大問6:中文内容一致問題
5〜6行しかない中文を読解する問題です。形式は、
- 要約
- NOT問題
- 下線部内容一致
こちらも基本的には英文読解がベースです。それほど長くはないので、英文解釈力が要求されています。1文を正確に読み取れるようにしていきましょう。
英文解釈のオススメ参考書は、『読解のための英文法』(入門・応用)です。これらをやっておけばどの大学でも対応できます。近年は、難しい英文を和訳する作業よりも、速読重視になっていますので。
大問7〜8:長文空所補充(書き換えあり)

最後は、与えられた語を、形を変えて挿入する問題です。「必要に応じて語形を変えて」「名詞形のみを使用すること」などの指示があります。対策は次の通り。
- 普段から大量のインプットをして、「目」でも覚えておく
- 過去問演習でスペル練習
- 英文理解できれば、あとは形を変えるだけ
- 大問7は「現在分詞・過去分詞」が狙われやすい
✔︎最後に伝えたいこと:難易度は決して高くない。GMARCHで8割以上取る英語力から始めよ!

以上、慶應義塾大学商学部の英語試験対策を解説してきました。まとめると、速読重視の試験であることは間違いありません。
英検2級までの知識を固めつつ、それを読解力で活用できるように訓練しなければなりません。
いきなり慶應は難しいのであれば、明治・青山学院・中央あたりから始めてみましょう。これらの大学は骨のある文章を揃えています。GMARCHで8割を越えたあたりから、慶應でも戦えるイメージが出来ていきますよ。