【慶應義塾大学薬学部】英語の入試対策&参考書ルート【速読+理系の知識で有利に立つべし】
この記事では、慶應義塾大学薬学部の英語入試対策を解説していきます。
記事の内容
- 慶應薬学部キャンパスライフ
- 試験日程
- 配点
- 目標スコア
- 慶應義塾大学薬学部英語の傾向&対策
- 大問1〜3:長文読解
- 大問4:要約問題
- 英語を学びつつ理系の知識を得る方法【TED Ed】
- 最後に伝えたいこと:理系は語彙力向上で差がつく
筆者情報

- 英検1級英語教師
- TOEIC900オーバー英語教師
- 英語指導歴10年以上
- スタディサプリ利用歴1年以上
では、始めていきます。
✔︎慶應薬学部のキャンパスライフ

こちらはパスナビから引用したキャンパスライフの様子です。
病院や薬局において指導的役割を担う優れた薬剤師、行政や製薬企業においても指導的役割を担う人材、グローバルに活躍する薬学研究者の育成を目標としている。
実践型の学習や研究を重視しており、入学直後から早期体験学習として、薬学科は調剤など薬剤師業務の基本を、薬科学科は医薬品の合成・分析実験などを体験するとともに、それぞれ病院・薬局、製薬企業・研究機関の見学を行う。1年次秋から本格的な基礎実習がはじまり、2年次から3年次春まで午後はほぼ毎日、実験を行うことで科学的思考力を鍛える。薬学科では、3年次秋から薬剤師としての実務能力を磨くための実習に進み、4・5年次の薬局・病院実習に備える。6年次は進路や興味、適性などに柔軟に対応するため、「研究アドバンスト」「国内アドバンスト実習」「海外アドバンスト実習」「演習」の4つのコースを設置。
最難関の薬学部というだけあって、教育力もかなりのレベルですね。しっかりついていけば、就職なども安泰かもしれません。
✔︎試験日程
- 2月10日周辺
- 10:00〜11:40 化学
- 13:00〜14:20 外国語
- 15:20〜16:40 数学
外国語は午後一番のテストです。お昼休憩を挟みますが、眠くなってしまう時間帯でもありますね。コンディションを複数想定して臨みましょう。
✔︎配点
- 外国語:100点
- 数学:100点
- 化学:150点
- 合計:350点
英語が約1/3を占めています。化学が一番大きな割合となっていますが、受験生からは、「英語で差がつきやすい」と言われています。
ちなみに、数学・化学の慶應対策をスタディサプリでしています。無料体験14日間ありますので、英語以外も伸ばしたい人はオススメです。
✔︎目標スコア
こちらは2021年度入試の合格最低点です。
- 薬学科:196点/350点
- 薬科学科:195点/350点
7割取れれば確実に合格圏内であると言えますね。過去問演習でも7割を意識しながら勉強していきましょう。
✔︎慶應義塾大学薬学部英語の傾向&対策

では、具体的な傾向と対策を解説していきます。
- 試験時間:80分
- 大問1〜3:長文読解
- 大問4:要約問題
基本的には長文が3題となっています。大問4は、大問1〜3の共通項を選択する問題となっています。
長文は約800〜1000語の英文が3題続きます。年によって大きく左右する傾向があるので、蓋を開けてみないと分からないテストです。
問題形式は、語句言い換え・空所補充・段落内容一致・発音・NOT問題などです。
加えて、それぞれの長文のラストに記述問題があります。整序・本文の単語抜き出し・漢字を答えるなど、様々です。解き方としては、英文を読む前に、最後の記述問題を確認しておきましょう。
私が実際に解いて思い付いた対策を、次の通りにまとめてみました。
- 長文は1題25分以内に終わらす
- 語句言い換え・空所補充は「推測力」を鍛える
- 選択肢は長いけど易しめ(always, solely, onlyなどを含む選択肢はハズレ)
- 発音はアクセントのルールを覚えるだけでOK
- 理系の背景知識は入れておきたい
「速読力」が最重要課題のテストです。速読するためには、英文解釈・長文読解の基礎を習得する必要があります。
英文解釈・長文読解のオススメ教材は、『読解のための英文法』『The Rules』です。前者は、1冊で英文解釈の基礎〜応用を学べます。後者は、構文力・読解力・解法のルールを言語化した演習本です。(私が実際に勤務校の生徒にもオススメしています。生徒からの評判はとても良いです。)
あとは、理系の知識を入れておくために『リンガメタリタ』がオススメです。昔からある本ですが、現在もその価値は衰えていません。
✔︎英語を学びつつ理系の知識を得る方法【TED Ed】

合格へのポイントを簡潔に要約します。
- 速読力を伸ばすこと
- 理系の知識を増やすこと
この2つを意識しながら勉強する必要があります。では、「英語力」と「知識」を両立させながら勉強する方法を教えます。
それは、「TED Ed」を活用することです。TED Edは教育系YouTubeチャンネルで、5分前後の動画で世の中の様々なことを学べます。理系ネタでは「How stress affects your body」「Why are earthquakes so hard to predict」「How much electricity does it take to power the world」などがあります。
私も英検1級、TOEICに向けて毎日活用しています。勉強方法を箇条書きにしたので、参考にしてみてください。
- 最低でも毎日30分以上視聴する
- 慣れないうちは、日本語字幕を使う
- 慣れてきたら英語字幕を使う
- 1度で理解しようとせずに、日を改めて何度も何度も視聴する
- 英語で理解できなかったら、日本語でググる
「リスニング難しいなぁ」「体系的にリスニングを伸ばしたい」人には、スタディサプリENGLISHというサービスがあります。無料体験7日間ありますので、興味がある人はご活用ください。
✔︎最後に伝えたいこと:理系は語彙力向上で差がつく

最後になりますが、慶應薬学部の英語は語彙力が高めです。それゆえに、日々貪欲にボキャビルしてください。
具体的な語彙対策は次の通り。
- 毎日30分音読
- 長文問題やTED Edで負荷を掛け続ける
- 難しい語彙が登場しても、「文章内では繰り返し説明が反復される」というスタンスでいる
英検2級までは確実にしておきましょう。その後は、過去問演習を通して出会った単語を吸収していくことが大切です。