【関西学院大学(全学部)】英語対策&合格への参考書ルート【知識系が得点源】
この記事は、関西学院大学(全学部)英語対策を解説していきます。
結論から言えば、知識系問題を得点源にすることで合格に近づけます。長文読解では引っ掛けがある一方で、単語・文法・語法問題は英検2級レベルの英語力で対応できるためです。
他の関関同立よりも英語が難しいと言われていますが、この記事では、問題別に対策を深掘りしていきます。では、詳しく解説していきます。
筆者情報

- 英検1級取得英語教師
- TOEIC最高スコア945点
- 中高生への英語指導歴10年以上
記事の内容
- 合格最低点は?【70%】
- 関西学院大学英語【概要と対策】
- 合格への参考書ルート
- まとめ:知識系が得点源
✔︎合格最低点は?【70%】

目標となる合格最低点は、正答率70%です。(詳しくは、関西学院大学の入試データをご覧ください)
全学部日程であれば、ほとんどの学部が70%を切っています。他の教科との兼ね合いもありますが、余裕を持つならば75%以上を目指して過去問演習に励むといいでしょう。
✔︎関西学院大学英語【概要と対策】

関西学院大学(全学部)英語の概要です。
- 試験時間:90分
- 大問6つ
- 大問1:長文読解
- 大問2:長文読解
- 大問3:長文読解
- 大問4:短文空所補充(文法)
- 大問5:整序問題
- 大問6:会話文(空所補充)
長文読解が大問1〜3に3題続きます。残りは、文法・語法・語彙・会話の定番問題です。長文3題がかなりタフなので、注意点としては、時間配分です。
おすすめは、先に大問4〜6を片付けてしまって(30分以内に)、残りの1時間強を長文に使うことです。(あくまで私のやり方です。文法問題から入ることで、メンタルを正常に戻したり、ウォーミングアップになったりしますね)
では、大問を個々に説明していきます。
大問1:長文読解
大問1の長文読解は700語レベルの文章です。設問は、語句言い換え・空所補充補充・内容一致問題となっています。
語句言い換えは、英検2級レベルの語彙力があれば問題なく解けます。また、長めの指示詞を含む言い換え問題もありますが、選択肢の◯×がはっきりしているので、文章を読解できていれば解けます。
厄介なのが内容一致問題。8個ある選択肢から正答を3個選ぶ問題です。(正直、慣れていないとシンドイです)しかし、1文ずつ読めると分かりますが、選択肢の内容自体は明らかに違うものは判断できます。早慶レベルと比較すると、かなり簡単なので、免疫をつける上で、早慶の過去問で練習するのもありです。
大問2:長文読解
大問2は500語レベルの長文です。設問は下線部言い換え・内容一致問題です。
下線部言い換えは、単語・熟語レベルから、文脈問題まであります。単語・熟語は英検2級の知識が完璧ならば難なく解けます。文脈問題の方は少し手擦ります。大問1の選択肢よりも英文は短いですが、紛らわしい表現が使われているので、正確な読解力が求められます。
内容一致問題は、事前に先読みをして、ポイントを押さえておきましょう。1問だけNOT問題になっています。
(大問1よりも文章は短いですが、設問の難易度が高くなっている印象があります。)
大問3:長文読解
大問3の長文は500語レベルの文章です。設問は、語句の空所補充・内容一致問題の2種類です。
語句の空所補充は、ほとんどが文脈判断です。特徴としては、4つの選択肢の英単語は、全て意味がバラバラなので、単語力があればサクサク解いていけます。
内容一致問題は、6個の選択肢から2つ選ぶといった形式です。これらの選択肢にも引っ掛けは無いので、照らし合わせ作業を怠らずに、全問正解を狙いましょう。
大問4:短文空所補充(文法)
オーソドックスな短文空所補充問題が10問です。ただし、かなりレベルは高めです。日東駒専よりは明らかに難しい。細かいところまで英文法の演習をしていないと、見たことのない問題に感じてしまいます。MARCHレベルの過去問も並行して取り組むことをお勧めします。
大問5:整序問題
選択肢8個あるものを並べて、2番目と7番目を答える問題。選択肢が多いですが、合体できる表現をまとめれば自然と答えは見えてきます。必要な知識は基礎的なものです。満点を狙っていきましょう。
大問6:会話文(空所補充)
300語レベルの会話文に、語句を空所補充する問題。これも満点を狙いたいところです。対策は、単語・文法・語法・会話表現の基礎知識を習得することで対応できます。引っ掛け問題もありません。得点源にしましょう。
✔︎合格への参考書ルート

では、関西学院大学(全学部)英語で合格点を取るための参考書を紹介していきます。映像授業、英単語、英文法、英文解釈、長文読解に分けて紹介していきます。
映像授業:スタディサプリ
授業動画配信サービスを提供しているスタディサプリで関西学院大学対策をすることができます。立命館大学用の授業の1つはこちらの講座です。
授業内容としては、「読み方」「解き方」の両方を知ることができます。
「読み方」であれば、因果関係・対比・抽象⇄具体の発見方法など、ほとんど学校の授業では聞いたことがない読解テクニックを学べます。
「解き方」は、「言い換え」「内容一致」などの個別の設問に応じた解法を学べます。関西学院大学の過去問を使った授業は必見です。その他の授業でも、関関同立で狙われる読み方、解き方を解説しています。
14日間無料体験がありますので、ひとまず無料期間に授業をひと通り視聴するのがオススメ。電子テキストを見ながら、授業を聴けるので、問題にサッと目を通してから授業を受けるだけでも学力アップします。
「予備校の授業がどんな感じか気になる」「受験のプロの視点を知りたい」という人は、すぐに行動しよう。受験テクニックを習得するのは早ければ早いほどよいです。
参照:スタディサプリ
英単語:Stock4500
この単語帳1冊で、難関私立(早慶レベル)・国公立2次試験に対応できます。関西学院大学もこれ1冊で十分。スタディサプリ講師である関正生先生が著者なので、自信を持ってオススメできます。
「単語帳なんてどれも同じでしょ?」と思う人もいるでしょうが、これは違います。従来の単語帳と一線を画す点は、「記憶ブースター」です。これは、単語1つ1つに覚えやすいコメントが記載されていて、単純な丸暗記をさせない工夫があります。関先生のモットーでもある「脱丸暗記」を体現した1冊です。
正直、英語教師の私が読んでも知的好奇心を刺激されるし、何より暗記することが楽しくなります。大学受験を考えても、これ一冊で単語帳は十分です。
英文法:関正生の英文法ポラリス2
英文法問題、そして、英文法の知識を完成させるにはこの1冊が最適です。スタディサプリ、神授業でお馴染みの、関正生先生が著者であり、関関同立合格に必要な知識が凝縮されています。
従来の英文法問題集は、「解説が薄い」「反復問題が全くない」という弱点がありましたが、これらを全て解消しています。解説は言うまでもなく、丸暗記させない言葉で説明されています。さらに、同じような問題が何度も出てくるので、1冊で何度も反復できる構成になっています。
本1冊でも十分ですが、プラスアルファとして、スタディサプリの関先生の授業を並行して受けると、英文法は完璧になります。(鬼に金棒です)
英文解釈:読解のための英文法
関西学院大学は複雑な構文が無いので、英文解釈は基礎・標準レベルまでやっておけば大丈夫。この「読解のための英文法」で、英文解釈の基礎から難関大学対策まで対応できます。
コンテンツとしては、中学レベルの語彙を使いつつ、構文は複雑になっており、東大・京大の練習問題が使われていて、とてもいい勉強になりました。和文英訳が1問課されますが、英文解釈を通して構文知識を深めるだけで問題なしです。
著者はスタディサプリ講師の肘井先生なので、スタディサプリ受講生は、肘井先生や関先生の英文解釈講座と並行するとより英語力を伸ばせます。
長文読解:Solution 2
長文読解は「抽象度の高い文章の攻略法」、「論理展開の基礎」を学べる1冊を選びました。この本は、文章の読み方・解き方の両方にアプローチしています。
従来の長文問題集は、解き方のみが多いですが、この本は読み方まで踏み込んでいます。それゆえに、初見の文章を読んだときにも、全ての英文に共通した読み方を学んでいるため、焦らずに読解できるようになります。
✔︎まとめ:知識系が得点源

以上で関西学院大学の英語対策を説明してきました。まとめると次の通り。
- 長文読解:知識系は稼ぎどころ。時間配分に注意して、内容一致は照合作業を怠らない
- 短文空所補充:やや難しめです。英文法の演習を細かいところまでやること。できれば8割狙いたい。
- 整序問題:合体できるものはまとめる。基礎知識があれば満点狙える。
- 会話文:語彙力があれば満点狙える。引っ掛けは無いが、文脈にも気をつけること。
全体的な特徴として、知識系の問題が得点源になります。関関同立、MARCHに合格できる受験生であれば知っていて欲しい問題ばかりだからです。長文読解の内容一致は、時間との勝負です。過去問演習で時間配分を考えながら自分のペースを掴んでください。
本記事で紹介した教材リスト
- 授業動画:スタディサプリ
- 英単語:Stock4500
- 英文法:関正生の英文法ポラリス2
- 英文解釈:読解のための英文法
- 長文:Solution2