和文英訳対策ロードマップ【大学受験から英会話まで】

Writing

  • 和文英訳がどうしても書けない
  • でも、和文英訳は大学入試に出題されるから心配
  • 自由英作文の前に、ちゃんと和文英訳はできるようになりたい!

このような悩みに答えます。

✔︎記事の信頼性

以下、私の英語学習と指導歴です👨‍🎓

  • 英検1級取得
  • 中学高校生に10年以上英語を教えています
  • 毎年受験生に英作文指導をしており、英作文の出来が合否を左右するため、私自身、特に勉強をしている分野です

英語学習において、英作文は対策がなされず、「長文の延長で何とかなるでしょ」という雰囲気があります。だからこそ、しっかり対策すれば他の受験生と差をつけることができます。

また、大学受験に限らず、語学学習として、和文英訳はスピーキングへの橋渡しの役割を果たします。

あらゆる面で、英作文を学ぶメリットがあります。英作文を得意になるまでの方法などを紹介します。

✔︎記事の内容

  • 和文英訳が得意な人の特徴3個【合わせて勉強法も紹介します】
  • 和文英訳おすすめ教材6選

✔︎和文英訳が得意な人の特徴3個

その① 語彙力が豊富

英作文は、日本語を英語でアウトプットする力が不可欠です。英文が難しくなればなるほど、それに従って、高い語彙力が求められます。

語彙力をつける最初のステップは、単語帳で「日本語英語」に変換する練習をすることです。具体的な単語帳を使った勉強ステップは次の通りです。

  1. 英単語の意味を覚える
  2. 英単語を正確に発音する
  3. 日本語訳を見て英単語をアウトプットできる

英単語のアウトプットは「意味理解・正確な発音」ができていなければいけません。そのためにも、まずは、「見出し語の意味を答えられる」「正確な発音ができる」というインプットを目標にすることです。そこまでできるようになったら、最終ステップである「英単語をアウトプットする」に移行しましょう。

また、「具体的に、1日どれくらいのペースで英単語は勉強すればいいんだ?」と疑問に感じる人もいるでしょう。ペースを掴むために、単語帳を使ったトレーニングメニューもいくつか紹介しておきます。

  1. 毎日200単語【前日の100単語+当日の100単語】
  2. CDを聴きながら60分シャドーウィング

私が普段している練習メニューです。どうでしょう?ハードに見えますか?普段から語彙力アップに努めている人にとっては普通かもしれません。決して、「楽に英語を話せる」ということを伝えたい訳ではないので、力を付けるためのリアルな学習方法を紹介しました。

地道な作業ですが、毎日行えば確実に語彙力はつきます。英単語を学習する際は、インプットアウトプットを意識してやってみましょう。

その② 瞬間英作文できる

単語のアウトプット力が高まったら、次のステップは「文」レベルのアウトプットができるように訓練していきます。

具体的には、文法書に付いている暗唱例文集を活用します。最近は、どの文法書にも付属していると思います。では、具体的な勉強の流れは次の通りです。

  1. 例文を読解する
  2. 例文を正しく音読する
  3. 日本語訳をみて口頭英作文する

最後の口頭英作文を、日本語をみたあとにできるだけ速く発音することが瞬間英作文です。

「瞬間英作文ができる」=「正確に文法を理解している」ことを意味します。では、瞬間英作文ができるようになるためにはどれくらい時間が掛かるか?実は、1文につき1分もあればできるようになります。1つの文を口頭英作文できるまで集中的に練習すれば、意外と速くできるようになるものです。それを1日30文ずつ毎日継続すれば、いつの間にか、英文法も深まっているし、瞬間英作文もできている自分になれます。3、4日目あたりが一番辛いと思いますが、そこを乗り越えて継続してみてください。

その③ 和文和訳できる

「和文和訳」という言葉を聞いたことはありますか?和文和訳とは、日本語を英訳しやすい日本語に言い換えることです。例えば、「私は猫の手も借りたい」はどう訳しますか?I want to borrow a cat’s hand. はダメです。

「私は猫の手も借りたい」は、言い換えると、「私は忙しい」ということを意味していますね。このように直訳すると英訳できない表現を、英語で言いやすいように変換するトレーニングが必要です。これが和文和訳です。

大学受験の英作文ではもちろんですが、英会話でも脳内で和文和訳したうえで、瞬間英作文をします。

すごく大変なイメージがありますが、訓練によって絶対にできるようになります。まずは、短い文での瞬間英作文と和文和訳から始めましょう。

✔︎和文英訳おすすめ教材6選

全部で6冊選びました。その中で、【大学受験向け】と【英会話向け】に分けて紹介します。違いは、大学受験向けの方が、高いレベルで和文和訳の力が要求させるという点です。

【大学受験向け】

その① 大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編

代々木ゼミナール講師の大矢先生が著者です。

受験生が間違いやすい文法項目66を厳選して解説しています。ここでお気づきかもしれませんが、英作文ができるようになるために習得しなければならない英文法は多いんです。英文法を知らずにいきなり英作文に飛び込んでしまうと、「色々覚えなきゃいけないんだ。果てしないな…もう諦めようかな」なんて考えてしまいます。そうではなくて、英作文に必要な知識面でのゴールを見せてくれています。

他の内容にも触れておきます。各レッスンには例題と復習問題、さらに巻末には過去問が収録されています。問題数がとても充実しています。

また、付属CDには、例題英文が収録されているので、シャドーウィングなどでインプットと瞬間英作文の練習ができます。このCDで毎日30分シャドウィングしたら、模試で偏差値65以上は余裕で超えます。忘れてはいけませんが、継続が大事です。

その② CD2枚付き 決定版 竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本

「英作文の鬼」竹岡先生が著者です。

日本人が間違えやすい表現、大学入試で狙われるポイントを網羅しています。竹岡先生は、ご自身の竹岡塾、駿台予備校、洛南高校で教鞭を取られています。そこの優秀な生徒がたくさん間違えるデータを基にこの教材が完成しました。

かなり分厚いですが、正直なところ、この1冊をこなすことで、英作文に関しては京都大学や大阪大学を狙えます。ただし、現実は甘くないので伝えておきますが、非常にタフです。英作文に関してはこの1冊あれば十分と言い切れますが、その分厚さと内容の深さに負けないように頑張らねばいけません。

しかし、竹岡先生自身、ネイティブに伝わる英語力を育成したいと考えており、良質な英文が揃っています。そんな英語教育への熱い思いが伝わる内容だと確信しています。英文はタフなものばかりですが、CDで音読やシャドウィングを反復すれば必ず英語力が向上します。このCDも毎日使えば、英語で困ることはないはずです。

その③ 世界一わかりやすい英作文の授業

スタディサプリのカリスマ講師、関正生先生によるわかりやすいシリーズです。関先生と言えば、英文法のイメージが強いですよね。しかし、その英文法を活かして英作文の指導をされています。本書のポイントは次の通りです。

  • 「ネイティブの感覚」を解説
  • 「伝わる」英語を深掘り
  • 「話す力」の土台を作る
  • 日本人の典型的ミスを解説
  • 日本語と英語を比較して、日本語も強化

ライティングだけでなく、スピーキングを意識した内容にもなっています。スラスラ読めるので、2時間程で1周できると思います。非常に読みやすいです。だからと言って、内容は薄くありませんから安心してください。短時間で深く勉強できるので、社会人の学び直しに加えて、中学生から大学生にもおすすめです。☞無料あり:カリスマ講師関先生の授業で勉強したい人はこちら

【英会話向け】

その④ どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

英会話のカテゴリーでベストセラーになっている1冊です。「瞬間英作文といえばこれでしょ!」と言ってもいいくらい有名な本です。

内容はシンプルで、中学1年生〜中学3年生で学ぶ文法をベースにした英文が多数収録されています。

英語を1から学び直したい人から、英語の知識を実用的な場面で支えるようになりたい人まで、幅広い人におすすめできます。

その⑤ 英語のスピーキングが驚くほど上達するNOBU式トレーニング

アメリカ出身のバイリンガル英語講師の山田暢彦先生の1冊です。

本書の特徴は7つあります。

  1. インプットアウトプットの流れがある
  2. 日本人の苦手を徹底克服
  3. 自然な例文の数々
  4. テーマ毎に復習できる
  5. トレーニングがシンプルで継続できる
  6. 独学用に音声付き
  7. Nobu先生による生講義付き

この本も英語学習をやり直したい人から、学校で勉強中の中学生高校生にもおすすめです。

その⑥ 英会話に必要な瞬発力を身につけてNOBU式トレーニング実践編

NOBU式トレーニングの第二弾。

1冊目を学び終えたけど、次のような疑問を感じる人におすすめです。

  • 単語や文法はわかるけど、会話だとフリーズすることが多い
  • 質問されるとパッと答えられない

本書は、質問に答えることにこだわっています。また、自己紹介、雑談、仕事先、海外旅行先などで実際に聞かれるフレーズを網羅しています。

より実践的に勉強したい人におすすめです。

✔︎まとめ

以上、和文英訳の勉強法について解説しました。ざっとおさらいすると次のようになっていました。

  • 和文英訳が得意な人の特徴3個【合わせて勉強法も紹介します】
  • 和文英訳おすすめ教材6選

和文英作文は、多くの大学入試で出題されるようになってきています。例えば、東京大学の入試でも、長い間出題されていなかった和文英作文が、数年前に復活しました。

これは様々な意見がありますが、グローバル社会になり、英語をインプットするだけでなく、アウトプットする機会が増えたためでしょう。

さらに、「テキトーな英会話」から脱却するためとも言われています。巷には、「誰でもできる」という甘い宣伝の英会話教材がたくさん存在します。もちろん、簡単な挨拶程度であれば、それだけで十分でしょう。しかし、会話が進めば、それなりに深い話をしなければならない場面に遭遇します。そういったケースできちんとした英語を話すためには、やはり、適切な訓練が必要ではないでしょうか。

そんな背景もありつつ、大学受験のための対策は勿論ですが、英会話への橋渡しとして、和文英訳の重要性が高まってきています。

目的が大学受験でも、英会話でも、和文英作文の勉強法は以下の項目を意識してください。

  • インプットアウトプット
  • 瞬間英作文
  • 和文和訳

では、和文英作文ができるようになったらどうするか?次のステップは、自由英作文や英会話です。具体的には、英検のライティングやスピーキング問題、オンライン英会話がいい練習になります。☞初心者からもオンライン英会話:レアジョブ英会話

和文英作文ができるようになったら、積極的に、自分の意見をアウトプットする機会を作っていきましょう。実践練習ですね。アウトプットの経験を積むことで、いつの間にか、これまでの自分とは全く違う新しい自分に出会えること間違いなしです。

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