【茨城大学】英語対策&合格への参考書ルート【英問英答に注意!】

地方国公立大対策

次のような悩みに答えます。

茨城大学が第一志望です。共通テストが第一関門ですが、早くから二次試験を意識しようと思い、過去問を見てみました。その結果、英語がかなり難しそうに感じました。情報だけでも入手したいと思うので、茨城大学の英語対策を教えてください。また、合格するための英語力を身につけるための教材も知りたいです。

この記事では、茨城大学の英語対策を解説していきます。また、参考書ルートも紹介していきますね。

結論から言えば、記述対策が最も大切です。記号問題はほとんどなく、英文読解と和文英訳のみのシンプルなテストです。

オーソドックスな国公立大の英語ですが、細かく対策なども深掘りしていきますね。

ちなみに、茨城県水戸市に本部を置く国立大学で、茨大(いばだい)の略称でも呼ばれています。同県に筑波大学があるので、あまり目立たない存在ではありますが、地元では人気のある大学です。

現在では5学部、4大学院研究科を有する総合大学へと発展しており、約8400名の学生が学んでいます。茨大はアクティブラーニングを重視し、また、地域に根ざした授業を展開しています。詳しい情報はこちらのキャンパスライフの動画でお楽しみください。




筆者情報

  • 英検1級英語教師
  • TOEIC900オーバー英語教師
  • 英語指導歴10年以上
  • ひまがあれば過去問解いています

記事の内容

  • 茨城大学【英語概要】
  • 大問別対策
  • 合格への参考書ルート
  • まとめ:英文解釈9割+英作文1割

✔︎茨城大学【英語概要】

まず英語の概要です。

  • 試験時間:90分
  • 大問4題
  • 大問1:長文読解
  • 大問2:長文読解
  • 大問3:長文読解(英問英答)
  • 大問4:和文英訳

ご覧の通り、オーソドックスな国公立大の形式です。特徴的な点は、長文読解に大きく比重を置いていることです。大問3つも長文がある大学はそれほど多くはありません。さらに、3つ目の長文読解は英問英答であることは注目すべき点ではあります。

レベル的には、英検2級レベルの英語力が望ましいです。二次試験に対応できるようにというのは勿論ですが、共通テストでも高得点を取らねばなりません。具体的には70%が目標です。(詳しくは、こちらのパスナビをご覧ください)

共通テストと個別試験のどちらにも対応できるべく、英検2級レベルは到達しておきましょう。
>>英検2級対策はこちら:【英検2級】リーディング(語彙・長文)対策ロードマップ【ここが英語学習のスタート】

✔︎大問別対策

それでは、大問別に対策を解説していきます。

大問1・2:長文読解

約300語程度の文章です。基本的には設問は、①下線部和訳・②下線部説明・③語句の空所補充が出題されていました。

①下線部和訳はオーソドックスな英文和訳問題です。難しい構文もたくさん狙われます。例えば、強調構文、否定の到着、任意倒置、並列(and, or, butなど)です。英文解釈トレーニングを積んでいないと全く対応できないと思います。基礎〜標準レベルの解釈トレーニングを網羅しましょう。

②下線部説明も基本的には英文和訳と同じ対策で問題なしです。それに加えて、「自然な日本語」でアウトプットしましょう。答えの該当箇所を発見するのは当たり前、差がつくのが日本語の質です。直訳ではなく、「正確に理解できていることが伝わる日本語」を書くようにしてください。そのためにも、多少の意訳はオッケーです。

③語句の空所補充が1問だけ出題されました。文脈理解した上で、文法語法の知識を駆使することで解けます。これは1問だけなので、過去問のみの対策にしておきましょう。

大問3:長文読解(英問英答)

700語前後の長めの文章を読み、英問英答の設問に答えます。英問英答に慣れていない人はビックリすると思いますので、過去問演習は欠かさないようにしましょう。

驚かれる受験生もいると思いますが、難易度は高くありません。ほとんどの問題は、本文の表現をそのまま使えば応えることができます。それゆえに、基本的には700語の文章を正確に理解する勝負となります。

差がつくポイントがもう1つあります。それは、「質問文を理解すること」です。これまでの授業経験から、英問英答の質問が理解できない生徒がとても多いです。地方国公立大学に合格するレベルの生徒でも読み違えることがありました。問題文でも気を抜かないようにしましょう。

大問4:和文英訳

オーソドックスな和文英訳が3問前後出題されます。基本的な構文・単語を駆使して解答していきましょう。

と簡単に言ったものの、現実的には、英作文が一番差がつきます。なぜかといえば、英作文まで手が回らないためです。多くの受験生は共通テストに全力を注いで、1月末から個別試験対策を始めます。1ヶ月集中すれば合格点には到達できますが、スタート時点で基礎英作文力が高いことが望ましいです。

おすすめの勉強法は、英文法基本例文や長文文章を暗唱することです。そうすれば自然と英作文の力が伸びてきます。
>>和文英訳対策はこちら:和文英訳対策ロードマップ【大学受験から英会話まで】

✔︎合格への参考書ルート

では、茨城大学の英語で合格点を取るための参考書を紹介していきます。映像授業、英単語、英文解釈、長文読解、英作文に分けて紹介していきます。

映像授業:スタディサプリ【無料あり】

授業動画配信サービスを提供しているスタディサプリで茨城大学対策をすることができます。例えば、国公立大学対策は次のような講座があります。
>>その他、おすすめ授業はこちらから:【スタディサプリ】自分に最適な英語授業の選び方

スタディサプリは、「学校だと予備校ほどのテクニックを教えてくれない」「予備校は値段が高いし、いちいち通うのも面倒臭い」という人にはオススメのサービスです。まず、講師陣は予備校からヘッドハンティングされた人達ばかりなので、クオリティは予備校並みです。(予備校は縦社会なので、年配の人が辞めないと、いつまで経っても若手に出番がないんですよね)

また、月額1980円で全ての授業が見放題です。大手予備校は年間数十万円も掛かるので、非常に格安なサービスです。また、スタディサプリはスマホがあれば勉強できるので、学校終わりに予備校にわざわざ向かわなければならないというストレスが一切ありません。

14日間無料体験がありますので、ひとまず無料期間に授業をひと通り視聴するのがオススメ。

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英単語:Stock4500

この単語帳1冊で、どんな大学の英文に対応できます。スタディサプリ講師である関正生先生が著者なので、自信を持ってオススメできます。

「単語帳なんてどれも同じでしょ?」と思う人もいるでしょうが、これは違います。従来の単語帳と一線を画す点は、「記憶ブースター」です。これは、単語1つ1つに覚えやすいコメントが記載されていて、単純な丸暗記をさせない工夫があります。関先生のモットーでもある「脱丸暗記」を体現した1冊です。

正直、英語教師の私が読んでも知的好奇心を刺激されるし、何より暗記することが楽しくなります。大学受験を考えても、これ一冊で単語帳は十分です。

英文解釈:読解のための英文法

茨城大学は複雑な構文が無いので、英文解釈は基礎・標準レベルまでやっておけば大丈夫です。

この本1冊で、英文解釈の基礎〜標準までは網羅できます。特に、茨城大学は構文を駆使した和訳問題がバンバン出てくるので、ドンピシャで対策ができます。

これを終えた後に、長文読解や過去問演習に進むことで、確実に読解力を伸ばせます。正直、この一冊を完璧にしてもらえれば英文解釈は問題なしです。一冊を潰したあとは、過去問演習を始めて、実践演習に励んでください。

長文読解:the rules 2,3

スタディサプリの関正生先生の新しい長文問題集です。この本は4冊シリーズになっていますが、茨城大学は2と3をやりましょう。

従来の長文問題集は、解いて丸つけして終了でしたが、この本では、普遍的な読解ルールを学べます。読解ルートを明示した、初めての長文問題集です。

それゆえに、初見の文章を読んだときにも、全ての英文に共通した読み方を学んでいるため、焦らずに読解できるようになります。

「英文解釈やったけど、うまく長文読めない、、、」「答えは合っているけど、しっくりこないなぁ、、、」と悩んでいる人が、自信を持って解答できるようになる本です。控えめに言って、この本は、長文読解問題集の「革命」です。

英作文:竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本

この1冊をマスターすれば、和文英訳のどの問題にも対応できます。基礎〜応用まで、地方国公立大学レベル〜難関大レベルまで攻略できます。

見た目の分厚さに驚くかもしれませんが、それだけ情報量が多い証拠です。文法ベースの英作文から、日本語が間違いやすい英作文まで掲載されています。つまり、どんな問題にも対処できることを意味しています。

「英作文の鬼」として定評のある竹岡先生の知識を1冊に凝縮しました。まず1周するのが大変かもしれませんが、勢いで乗り越えましょう。また、付属のCDでリスニング対策ができます。英作文の知識とリスニング対策を一石二鳥できます。

✔︎まとめ:英文解釈9割+英作文1割

以上、茨城大学の英語対策を解説してきました。振り返りますと、記述問題しかないのが特徴です。

長文読解3題、和文英訳1題でした。それゆえに、勉強方針としては、英文解釈を9割、英作文を1割でやるといいでしょう。長文読解が伸びてきたと感じたら、徐々に英作文の比重を上げていき、他の受験生に差をつけていくことができます。

共通テスト対策も並行しなくてはいけませんが、ひとまずは英検2級レベルの知識量が最初のゴール。その後は、英文解釈・長文読解・英作文へと勉強の幅を広げていきましょう。

このサイトで紹介した参考書リスト

  • 授業動画:スタディサプリ*無料あり
  • 英単語:Stock4500*脱丸暗記
  • 英文解釈:読解のための英文法*解釈はこれ1冊で充分
  • 長文読解:the rules *再現性のある解き方、読み方をわかります
  • 英作文:竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本