【大学受験】英文解釈の勉強法 完全ロードマップ

英文解釈

この記事は次のような疑問を抱いている人に応えます。

  • 「英文解釈」とは何だろう?
  • 英文解釈ってどうやって勉強するの?
  • 結論、英文解釈やると、どうなれるの?

大学入試の英語勉強を始めると必ず耳にする「英文解釈」という言葉。実は、知らない人も多いと思います。簡単に説明すると、単語と長文の間に位置する「中文」です。

「大学入試では、ボキャブラリーと長文読解は出題されるけど、中文なんてやって意味あるの?」と疑問に思うかもしれません。

結論は、メチャメチャ重要です!

本記事では、英文解釈とは何なのか、という点から、英文解釈を極めるとどうなるのかを解説していきます。結論を言うと、英語の成績が伸びたり、第一志望合格が近づくので、ぜひ、ご覧いただきたいと思います。

✔︎記事の信頼性

以下、私の英語学習歴です。

  • 英検1級合格、TOEIC945
  • 中高生に10年以上英語を教えています

このブログは、「適切な方法で、適切な量で学習すれば、英語力は伸びる。」をコンセプトにしています。「頑張っている人が報われる」ことが信念です。

世間には、様々な英語教材や勉強方法であふれていますが、自分に合った教材なのか、目標達成に適した勉強法なのか、どれくらいの勉強量が必要なのかを、リアルに解説している教材はほとんどありません。

このブログでは、私自身の勉強経験や指導経験を活かして、【目標達成へのプロセス・適切な教材・必要な努力量】をメインに解説しています。

英語学習を習得するためには、それ相応の学習時間は必要です。

それゆえに、「簡単にできる」のような甘い言葉は一切排除して、私の学習歴、指導歴、さらに教え子の学習歴などを基に、リアルな成長過程を言語化しました。

では、始めましょう!

この記事は3分で読めます。

✔︎記事の内容

  1. 英文解釈とは何か?【一文を正確に理解する訓練】
  2. いつやればいい?【英単語、英文法がひと通り終わった後】
  3. 英文解釈を極めるとどうなる?【大学受験合格できます】
  4. 英文解釈勉強法ステップ4つ

それでは始めていきます!

✔︎英文解釈とは何か?【一文を正確に理解する訓練】

まずは、「英文解釈」について、改めて定義します。

私が述べても説得力がないでしょうから、AtsuEigoで有名なAtsuさんのブログ内容から引用します。

英語の基礎固めで培った単語知識や、英文法の知識を正しく適用して、正しくその英文が伝えようとしている意味を汲み取る作業、これを「英文解釈」と呼びます。

英文解釈=構文理解と考えてもらえると簡単だと思います。高校受験の時には、英文解釈という言葉にほとんど出会わないんじゃないかと思います。しかし、大学受験の参考書を選ぶときには、本屋に「英文解釈コーナー」みたいな感じで用意されているのを見たことがあると思います。

つまり、大学入試の長文は、抽象度が高くなったり、一文が長くなるため、構文分析が必要になってきます。その作業が英文解釈です。

ここをサボったり、すっ飛ばしたりしてしまうと、「英単語を知っているけど、うまく読めない」「文章が頭でイメージできない」という状態に陥りますので、英文解釈をしっかり極める姿勢が大切です。

✔︎いつやればいい?【英単語、英文法がひと通り終わった後】

先程の定義の文章内で、「英語の基礎固めで培った単語知識や、英文法の知識を正しく適用して、正しくその英文が伝えようとしている意味を汲み取る作業」と言っているように、英文解釈を学習する前に、基礎知識が必要です。英単語、熟語、文法をひと通りやってから英文解釈をようやく始められます。

具体的には、英検準2級に合格するレベルの学力、3000語レベルの英単語、文法書1冊読み切った後が目安です。英検準2級に合格しないレベルだと、まだ基礎的なボキャブラリーや文法を身につけていない可能性があり、英文解釈をやっても英語が全く読めないと思います。

参考書の英文解釈の題材は、大学入試で出題される長文です。まだ全文を読むのはキツいので、50語〜80語程度の文章をピックアップされています。それゆえに、「中文」と呼ばれています。

この程度の長さであれば、楽勝と思うかもしれませんが、そう簡単ではありません。題材は大学入試ですから、高校1,2年生が読解するにはまだまだ力不足です。そういう意味でも、英検準2級レベルには到達してから始めた方が、習得がスムーズになります。英文解釈を始める目安をまとめたので参考にしてください。

  • 英単語3000レベルは8割知っている
  • 英文法、語法をひと通り目を通した
  • 英検準2級なら合格するレベル

高校1年生の終盤から英文解釈を始められれば、大学受験は順調です。私の勤務校でも、高校1年生で英検2級に合格する子は多いですし、時々、準1級にも合格します。

一般的には、高校2年生夏くらいから始めるのが標準であります。高2の冬からだと、ちょっと急ぎ目で進まなければなりません。大学受験を控えている人は、高校3年生は、夏から理解・社会に集中しなければなりませんから、それまでに英語はなるべく早いうちに英文解釈まで終わらせておくと有利に勉強を進められます。

✔︎英文解釈を極めるとどうなる?【大学受験合格できます】

「英文解釈」をマスターすると大学合格がグッと近づきます。その理由は、スタディサプリの神授業で有名な関正生先生もおっしゃっているのですが、最後は英文解釈で差がつくからです。もし興味があれば、こちらの動画もご覧ください。

英語の成績は、長文読解ができているかどうかに左右されます。そして、長文が読めるか読めないかは、結局、一文を正確に理解できるかどうか、つまり英文解釈次第なのです。

ちなみに、英文解釈はやるべき範囲は決まっています。英文法と同じで、テーマは絞られているので、無限に勉強する必要はありません。問題集を1,2冊やってもらえれば相当力がつきますし、それだけで英文解釈の基礎力は十分です。

そこまでやってしまったら、長文読解に移行して、たくさんの文章を読んだり、リスニングやライティングにも手を出すといいかと思います。

こちらに、英文解釈のオススメ参考書のリンクを貼っておきますので、よかったら参考にしてください。☞【大学受験】英文解釈おすすめ教材【厳選5選】

ここで紹介になりますが、英文解釈をライブ授業で勉強したいと言う人は、スタディサプリの関正生先生がオススメです。関先生は脱丸暗記英語を信念としており、英文法を教えるのがとても上手いです。スタサプ内では英文解釈も担当しており、英文法と長文の橋渡しを詳しく解説しています。

【スタンダード】【ハイレベル】【トップレベル】の3段階に分かれています。そのうちの2つ終えれば、大学受験はもう大丈夫です。ここで差をガンガンつけていきましょう。 ☞【スタディサプリ 大学受験講座】14日間無料体験あります

✔︎これまでの指導例

少しここで、これまで10年以上英語指導してきた私が、生徒の成長例と共に、指導の成功例と失敗例を説明したいと思います。

✔︎成功例:英単語・英文英文解釈長文 の順で学習すれば伸びる

✔︎失敗例:逆に、英単語・英文法長文 の順は失敗する可能性大

これまでも英語学習プロセスを解説してきましたが、復習も兼ねて確認です。

英語学習の成功と失敗を分ける要因は何だと思いますか?

勘良い方、英語学習方法を熟知している人は一瞬でお分かりだと思います。

そう、【英単語→長文】の流れにしないことです。つまり、「英文解釈やろう」の一言に尽きます。

単語を覚えたあとに長文に進む人が非常に多いです。しかし、これだと伸び悩んでしまいます。理由はいくつかありますが、1つには、英文解釈やらないと長文読めないからです。精読が未熟なまま長文やったところで、何となく理解する程度の浅い読みしかできません。

また、英文解釈やらない=長文読解の解法を知らない、という状況に陥ってしまいます。英文解釈を学習すると次の用語に出会いますが、それらを知っているかどうかを確認しましょう。例えば、次の項目はピンときますか?

  • 強調構文
  • not A but B / (but) B, not A
  • ifを省略した仮定法の倒置
  • asの比較対象の省略
  • 文末の分詞構文=具体例

これら全て知っているのであれば、長文読解は問題ないレベルです。逆に、1つも知らないのであれば、英文解釈をすぐにやった方がいいです。伸び代があります。

✔︎私自身の失敗と成功

私自身、高校生の時には「英文解釈」なんて言葉は知りませんでした。与えられた単語帳を丸暗記しては忘れ、また丸暗記の繰り返しでした。

長文をやっても単語を知っているかどうかばかり気にしており、長文の中で単語テストしているような馬鹿げた状況だったと思います。

そんな勉強法を続けていたためか、常に正確に読めていない不安があり、模試の結果も不安定でした。一応、センター試験では160点を取ることができましたが、完全にまぐれです。なぜなら2週間前の直前模試では120点だったからです。

月日が経ち、教員になってから「英文解釈」に出会い、問題集を使い、生徒たちと一緒にメキメキ力をつけていきました。

精読をやりつつ、大学入試過去問を解き、確実に英語力が高まっていることを感じられました。

こんな私のような後悔を、これからの高校生にはしてほしくありません。受験生にはちゃんと力のつく方法で適切な量をこなしてほしいと願っています。

✔︎英文解釈勉強法ステップ4つ

こちらに英文解釈の勉強プロセスを書きました。基本的には、長文やリスニングの復習と同じ方法です。

  1. 問題集の問いに答える(下線部和訳など)
  2. 解説を読み、不足している知識を確認する
  3. 音読10回
  4. 最低でも3回は解き直す

英文解釈はとにかくじっくり考えることが肝です。焦らずに英文と格闘しましょう。いったん理解が終わったら必ず音読をしてくださいね。

✔︎最後に:英文解釈で合否が決まると思って取り組むこと

以上、英文解釈についてと、その勉強法を説明しました。

まとめになりますが、英語の成績を伸ばすためには、「英単語・英文法→英文解釈→長文」というプロセスを守ることを意識しましょう。

余裕がある高校 1,2年生は焦らずに勉強しましょう。時間が足りない高校3年は、英文解釈と長文をセットでやりましょう。知識がない人は、英単語と英文解釈のセットにしましょう。

とにかく着実に焦らずに頭を使うこと。英文解釈にオススメ教材はこちらをご覧ください。☞【大学受験】英文解釈教材【厳選5選】

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!