【法政大学(全学部)】英語対策&合格への参考書ルート【知識量と読解力の総合力勝負】
この記事は、法政大学(全学部, T日程と呼ばれている)英語対策を解説していきます。
結論から言えば、知識量と読解力の総合力勝負です。長文4題あり、文章中で、知識と内容理解のどちらも問われます。
知識に関しては、どの問題集に掲載されている語法や文法などが問われます。知識問題は確実に得点したい。
かなり長めの英文ですが、70%取ればほぼ確実に合格できます。満点を狙う必要なし。
では、詳しく解説していきます。
筆者情報

記事の内容
- 合格最低点は?【70%以上】
- 法政大学英語【概要と対策】
- 合格への参考書ルート
- まとめ:知識量と読解力の総合力勝負
✔︎合格最低点は?【70%以上】

まず目標となる法政大学(T日程)英語の合格最低点は70%です。
こちらから法政大学の入試データ入試データを確認することができますが、ほとんどの学部で合格最低点は70%に到達していません。(国際系、英文系などの一部は70〜75%必要です)
少し前は75%近く必要でしたが、(例えば、2018年度入試データをご覧ください)2020年度入試あたりから難化した影響で、合格最低点が下がりました。
ということは、問題が難しくなっている訳ですので、気合を入れて勉強する必要があります。(個人的な感想としては、「the MARCH」というレベルの高い問題が並んでいる印象です)
✔︎法政大学英語【概要と対策】

法政大学(全学部)英語の概要です。
- 試験時間:90分
- 大問4題
- 大問1〜大問4まで全て長文読解
2020年度入試から、全て長文読解に変更しました。それまでは短文空所補充などで文法問題がありましたが、長文中で文法・語法などが問われる形式になりました。
では、それぞれの大問の特徴・対策を解説していきます。
大問1は、長文読解中の空所補充問題です。【文脈から意味を推測・語法・イディオム】の知識があれば解ける問題です。紛らわしい選択肢はほとんどありません。1,2問難しいものがありますが、それ以外は有名な問題ばかりですので、できれば80%以上の正答率を狙っていきたいところです。
大問2は、内容理解・空所補充・並べ替えなど様々な設問が用意されています。基本的には、順番に解いていくことができます。下線部や空所に遭遇したら、その都度解いていけます。最後の1問だけ、内容全体が問われるため、解きながらストーリーを把握する必要があります。(これが慣れていないとストレスです)
下線部内容理解は、完全に文脈問題なので、文章を読解しつつ、選択肢を照合していきます。選択肢の英文が難しいのが厄介です。
空所補充・並べ替えは、大学入試の標準的なレベルなので、確実に加点しましょう。
大問3が激ムズ問題です。ここが大きな分岐点です。まず、長文のダブルパッセージ問題になっています。それぞれなかなかの分量です。さらに、2つの文章の共通している・どちらか一方だけ・どちらでも述べていない内容が問われます。対策としては、問題先読みしておき、印を付けながら読んでいくことです。かなりの難問であり、時間も取られるので、英語が得意でも苦戦します。
最後の大問4は、大問1と2が合体したような問題で、空所補充がたくさんと、整序・内容理解となっています。順番に解けますので、空所補充は確実に加点して、内容一致は照合作業を怠らないことが大切です。(長文4題90分はキツイですが、最後までやり切ることが大切です)
まとめると対策は次の通りです。
- 大問1:空所補充は語法・文法の定番問題が多いので、80%以上を狙うこと
- 大問2〜4:知識系で解ける空所補充・整序問題・下線部内容一致は有名な問題が多いので、80%以上を狙いたい。内容理解問題は差が出やすい。紛らわしい選択肢は少ないので、照合を1つ1つ正確に行いたい
- 合格最低点は70%程度なので、時間配分を確認しつつ、捨てる問題の判断を誤らないようにすべし
✔︎合格への参考書ルート

では、法政大学(全学部)英語で合格点を取るための参考書を紹介していきます。映像授業、英単語、英文解釈、長文読解に分けて紹介していきます。
映像授業:スタディサプリ
授業動画配信サービスを提供しているスタディサプリで法政大学対策をすることができます。法政大学用の授業の1つはこちらの講座です。
授業内容としては、「読み方」「解き方」の両方を知ることができます。「読み方」であれば、因果関係・対比・抽象⇄具体の発見方法など、ほとんど学校の授業では聞いたことがない読解テクニックを学べます。「解き方」は、「言い換え」「内容一致」などの個別の設問に応じた解法を学べます。
特に、法政大学の過去問を使った授業は必見です。その他の授業でも、MARCHレベルで狙われる読み方、解き方を解説しています。
14日間無料体験がありますので、ひとまず無料期間に授業をひと通り視聴するのがオススメ。電子テキストを見ながら、授業を聴けるので、問題にサッと目を通してから授業を受けるだけでも学力アップします。
「予備校の授業がどんな感じか気になる」「受験のプロの視点を知りたい」という人は、すぐに行動しよう。受験テクニックを習得するのは早ければ早いほどよい。
参照:無料14日間お試しはこちら【スタディサプリ】
英単語:Stock4500
この単語帳1冊で、難関私立(早慶レベル)・国公立2次試験に対応できます。スタディサプリ講師である関正生先生が著者です。
「単語帳なんてどれも同じでしょ?」と思う人もいるでしょうが、これは違います。従来の単語帳と一線を画す点は、「記憶ブースター」です。これは、単語1つ1つに覚えやすいコメントが記載されていて、単純な丸暗記をさせない工夫があります。関先生のモットーでもある「脱丸暗記」を体現した1冊です。
正直、英語教師の私が読んでも知的好奇心を刺激されるし、何より暗記することが楽しくなります。大学受験を考えても、これ一冊で単語帳は十分です。
英文解釈:読解のための英文法
法政大学は複雑な構文が無いので、英文解釈は基礎・標準レベルまでやっておけば大丈夫。この「読解のための英文法」で、英文解釈の基礎から難関大学対策まで対応できます。
コンテンツとしては、中学レベルの語彙を使いつつ、構文は複雑になっており、東大・京大の練習問題が使われていて、とてもいい勉強になりました。英文法だけでなく、英文解釈もこれ一冊で充分。著者はスタディサプリ講師の肘井先生なので、スタディサプリ受講生は、肘井先生や関先生の英文解釈講座と並行するとより英語力を伸ばせます。
長文読解:Solution 2, ポラリス長文読解2
長文読解は「抽象度の高い文章の攻略法」、「論理展開の基礎」を学べる1冊を選びました。こちらの2冊は、文章の読み方・解き方の両方にアプローチしています。
従来の長文問題集は、解き方のみが多いですが、こちらの2冊は読み方まで踏み込んでいます。それゆえに、初見の文章を読んだときにも、全ての英文に共通した読み方を学んでいるため、焦らずに読解できるようになります。
法政の英語では、抽象度の高い文章は出題されませんが、長文の土台形成という意味で、この2冊をおすすめします。今後、たくさん問題演習することを想像すると、これらを読破したあとに過去問演習をした方が、圧倒的に成長できるようになります。解いた後の音読も忘れずに。
✔︎まとめ:知識量と読解力の総合力勝負

以上、法政大学(T日程)英語対策を解説してきました。まとめは以下の通り。
- 知識量と読解力の総合力勝負
まず、知識量とは、長文読解の途中で、語法・イディオム・単語の意味が問われます。早慶レベルの難問は無く、どの問題集にも載っているような有名な問題ばかりです。確実に得点できるように演習しましょう。
それに加えて、内容理解問題もあります。選択肢の英文が長く、照合作業が大変ですが、サボらずに正確にやることが大切です。(英検1級の私でも集中力を上げて照らし合わせをします。)問題先読みで、狙われるポイントに印を入れることも必要です。
こんな感じで、法政大学の英語は総合問題です。ごちゃごちゃして解きにくいですが、満点取る必要は全くありません。70%取れれば合格できることを忘れずに、粘り強く頑張ってください。
本記事で紹介した教材リスト
- 授業動画:スタディサプリ
- 英単語:Stock4500
- 英文解釈:読解のための英文法
- 長文:Solution2, ポラリス長文2