【大学受験】英文法勉強法ロードマップ【おすすめ参考書5選】
- なんで英文法は大事と言われるのか?
- 効率のいい英文法の勉強法は?
- どの参考書を使えばいいのだろう…
いざ、受験勉強で英語を頑張ろうと思っても、これらの疑問にぶち当たることがあります。特に、英文法は学習内容がとても多いので、どうしても時間が必要な分野です。
この記事では、「英文法を学ぶ必要性・英文法にオススメの教材」を中心に解説していきます。
記事の内容
- 英文法は4技能の土台+得点元
- 3つのステップを教えます
- オススメ参考書5選紹介します
1.英文法は4技能の土台+得点元

大学受験を考えているのであれば、英文法を学ぶことは避けられません。入試問題を読めば一目瞭然ですが、文法問題がバンバン出題されますし、長文・英作文・リスニング問題の解説にも文法用語が次から次へと登場します。つまり、英文法は4技能全てを向上させる働きがあります。言うまでもなく、とても大切な基礎です。
また、私立大学では文法問題が10問以上出題されることも多いです。7割正答すれば合格できる私立大学では、文法問題が得点元とも言えます。
(注意:センター試験から大学共通テストに変わり、英語筆記問題は長文問題だけになりましたが、これは「文法はできて当たり前だよね」という出題者からのメッセージです。)
まとめると、文法用語や基礎知識を知らないと、問題も解けないし、解説も理解できなくなります。逆に、まず英文法をひと通り終わらせておけば、その後の伸び代が大きくなります。
英文法を1周するためには、どうしても時間が必要なので、大学受験を順調に乗り越えるためには、高校2年生までに英文法を終わらせることが1つの目安です。
実用英語も文法を知っていた方が絶対伸びる
話しを英文法に戻します。これまで、大学受験を成功させるために英文法は大切だという話をしてきました。また、大学受験に限らず、純粋な英語力(ペーパーテストではなく、実用的な英語という意味)を身につける上でも、英文法を習得していた人の方が、伸び代があります。
例えば、ライティングやスピーキングで自分の考えを伝える際には、【主語+動詞】の型を意識しますね。日本語は比較的自由な言語なので、主語を省くことは英語よりも頻繁に起こります。基本的な言語知識を例に出しましたが、文法知識がある人は、知識という骨組みの上に、単語という肉付けをするだけで自己表現ができてしまいます。
よく聞かれる誤解を解いときます。「英会話なんて単語を知っていればできる」これは完全に誤りです。例えば、カタコトの日本語を話す外国人をイメージしてください。時には意思が伝わる時がありますが、そうでないことも多いはずです。「単語を知っていれば何とかなる」というスタンスでは、相手に理解してもらえないし、周り回って自分に不都合であると考えましょう。
2 3つのステップを教えます

ここでは、効率的な勉強法3ステップを教えます。英文法学習の目標は「英文を無意識に理解・使えるようになること」です。この目標を達成するための具体的方法を3ステップで説明します。
ステップ① 文法理解→口頭英作文
- 例文を黙読する
- 文法の解説を読んで理解する
- 例文を音読する
- 例文を暗唱する
文法書を用意して、例文暗唱するまでの流れを説明します。まず、英文を黙読して理解できるか確認します。次に、文法項目の説明を読みポイントを理解しましょう。理解できたら例文を音読します。正確に読めたら暗唱します。口頭英作文と考えてもよいでしょう。ここまでできるようになったら、英文が脳内にインプットされます。
特に、初心者や文法苦手な人は頭と身体のどちらも使うことが大切です。説明だけど読んだり、聞いたりしていても眠くなりますよね。私自身、中学英語は教科書の暗唱ばかりやらされたのですが、かなり効果がありました。口頭英作文までやったお陰で、無意識に英語を理解でき、結果的に、定期テストでは常に90点以上を取ることができました。
文法理解→音読→口頭英作文で、英文法の土台が完成です。
ステップ② 英文法問題集を解く
- 英文法問題集を開く
- 問題の種類は様々であることが望ましい(例えば、4択問題、並べ替え、正誤問題、空欄補充、英作文など)
例文暗唱ができるようになったら、力試しで問題集にチャレンジします。そこで、1点のみ注意したいことが、選択問題のみの問題集は選ばないことです。具体的には、並び替え、和文英作文など様々な問題形式が含まれているものがベストです。
入試問題は4択が多いですが、練習段階では、文法学習を通して英語の総合力アップを期待しています。そのため、なるべく4択問題集は避けるようにしましょう。
長文読解、リスニング、英作文、ライティングで英語を使うことと、英文法問題は脳の使い方が異なります。英作文やスピーキングはできるけど、文法演習は苦手という生徒は実は多いんです。実用英語も大切ですが、受験英語を攻略するためにも、文法演習も積極的にこなしましょう。
ステップ③ 4技能それぞれのスキルを高めつつ、忘れた英文法を復習
ステップ①,②までをやれば英文法は完成していると言ってよいです。最後のステップは、復習方法です。ここまでで基礎ができているので、あとはリーディングなりリスニングなり、実践的な演習に進みます。
ただし、人間は忘れる生き物なので、せっかく理解した英文法を忘れてしまうことがあります。忘れてしまったら、潔く忘れたことを認めて、文法書を読み直しましょう。これを反復することです。
どんな英語上級者も英文法を忘れてしまいます。例えば、「would ratherの後ろの動詞は何形だったかな?」などの疑問は頻繁に出てきます。
英文法の最終ステップは、忘れたら復習して、また演習をし続けるです!
3 オススメ参考書5選紹介します

ここまで英文法学習法を説明しましたが、すぐにでも行動したい人のために私の勧める書籍を紹介します。どれも読み応えがあり、解説が深いところまで届いています。ぜひ骨太な英文法力を習得してください。
①世界一わかりやすい英文法の授業
スタディサプリの神授業、関先生の「世界一わかりやすい」シリーズです。英文法を丸暗記でやっつけてしまった学習者が多いと思いますが、この本は、「点と点をつなぐ」1冊です。1つ1つの英文法の使い方が、実用面や歴史的な視点から描かれています。英文法の見方が大きく変わる1冊です。
②深めて解ける!英文法 INPUT
河合塾の成川先生が著者です。この他にも「深めて解ける」シリーズはたくさん出版されています。素晴らしい本ですが、高校生で知っている人はあまり多くありません。少し分厚いですが、これ1冊持っていれば受験英語の英文法はカバーできます。理詰めで深く考えたい人に向いている本です。
③中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
中学からやり直し人向けです。「文法を総復習したいけど、短時間で効率的に勉強したい」人に向いています。解説が簡潔で、豊富な英作文問題が用意されています。実用的な英文法の力が付くような作りになっています。
④表現のための実践ロイヤル英文法
実力者向けの1冊です。高校生クイズで有名な灘高校では配布しているようです。細かく英文法を極めたい人向けです。
⑤Grammar in Use マーフィーのケンブリッジ英文法
ネイティブ感覚の英文法力を身につけたい方オススメです。解説も的確で、演習量も豊富です。量と質が共に高いので、英語学習が好きで、かつ、英検2級以上、TOEIC500点以上の実力者向けです。
✔︎過去の指導経験から言えること
これまで英語を10年以上教えていて、第一志望に合格した生徒の大部分が高校2年生までに英文法をマスターしていました。
理想的な受験勉強の流れは、高2で英文法と英文解釈(構文)をマスターして、高3は長文・リスニング・英作文などの実践に移ることです。☞こちらもどうぞ:【大学受験・4技能試験】英語長文を速く読む方法
これを読んでいる人がまだ高校1・2年生までであれば、3年になるまでに英文法を完璧に仕上げましょう。
「もう3年生だ、やばい!」と思っているかもしれない人は、まだ大丈夫です。多くの受験生は完璧にしても忘れてしまうので、結局は、英文法を復習しながら実践演習を重ねていきます。
なので、焦らず1つ1つ基礎固めしながら長文などにも並行して取り組みましょう。
英文法が終わったら何をすべきか【英文解釈です】
では、英文法を終えた人は、英文解釈に移行しましょう。英文解釈は、文法・語法・構文が複雑に絡んだ1文を正確に理解するトレーニングです。これ無しに、長文読解はできません。
おすすめの本は『読解のための英文法』です。スタディサプリの肘井学先生が著者であり、スタディサプリの授業で教えていることのほとんどが書かれています。授業と並行して英文解釈を極めたい人は、スタディサプリを活用してみましょう。月額1980円で授業が見放題です。英文解釈を終えたら、契約解除もすぐにしてしまって大丈夫です。
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✔︎まとめ

巷には様々な種類の参考書があります。しかし、今回選んだ5冊は「これだけ」と言ってもいいくらい自信を持ってオススメできます。あまりお金を掛けずに大学受験を乗り切ってほしいので、まずは書店に行き立ち読みしてみてください。
余裕がある人は、学校で購入した文法書などを自学でどんどん進めていきましょう。ちなみに、英文法がある程度完成したら「英文解釈」に進みます。英文解釈についてはこちらをご覧ください☞【大学受験】英文解釈の勉強法
ここまで読んで頂きありがとうございました!