【英検準1級】ライティング対策ロードマップ

英検準1級

  • 英検準1級ライティング難しいんだけど、合格する人はどんな勉強しているんだろう?
  • 模範解答が素晴らしい文章なのだが、英検準1級に合格するライティングはあんな高度な英文じゃなきゃだめなの?
  • とにかく英検準1級に合格したい!

このような疑問に答えます。

✔︎記事の信頼性

  • 英検1級ホールダー(準1級も合格しました)
  • 模範解答のような素晴らしい英文を書かずに、合格点は獲得できます
  • この記事は、「難しいと思ってた英検準1級ライティングの攻略法が見えてきた!」と思えるようになっています

英検は、リーディング、ライティング、リスニングで均等な配点になっています。

つまり、ライティングは1題だけで全体の1/3の点数になっています。

ライティングで高得点を取れば、合格が近づきます。

✔︎記事の内容

  • 英検準1級ライティングの特徴
  • 英検準1級ライティングで合格点をとる人の習慣3
  • おすすめ教材3

✔︎英検準1級ライティングの特徴


まず、
2020年度第2回の問題を見ながら、問題の特徴を確認しましょう。

  • 与えられたトピックについてエッセイを書く
  • 下記のポイント2つを使って書く(この問題ではAccidents / Crime / Food / Technologyでした)
  • 構造:序論、本論、結論
  • 120語〜150
  • Topic Agree or disagreeMore needs to be done to improve public safety

【解答例】

   I agree more needs to be done to improve public safety. I would like to explain my opinion in terms of crime and technology.

   Victims of violent crime can suffer from serious trauma, and the psychological effects of this trauma can last for a long time. Violent crime also causes increased tensions in local communities. To reduce such crime, more patrols by both police and volunteers are needed, and this will increase people’s feeling of safety.

   The rise of technology also threatens public safety. People can use social media, for example, to bully or stalk others online. Moreover, advances in technology have made it easier for people’s personal information to be stolen. Due to this, more laws are needed to limit how this technology is used.

   For these reasons, I think public safety should be further improved by refusing violent crime and making laws about new technology.

まず、多くの人が120words150wordsで書くことを大変だと感じるので、そこから解決していきましょう。

最初に、導入、本論、結論のそれぞれの目安の語数は次の通りです。

  • 導入:20
  • 本論:100語(1段落50語)
  • 結論:20

テクニックとして、I agree -. For these reasons, などのテンプレート表現を使えば、30語程度はすぐに書けるようになります。特に、序論と結論はテンプレートを使って攻略しやすいです。

続いて、本論です。英検準1級では2段落書きます。段落内は、【主張具体例・理由・ちょっとしたまとめ】みたいな流れです。

1文あたり15語程度使うようにすれば、1段落につき3文書けばいい計算になります。

本論のコンテンツ、ここが一番大変ですよね。私も本論のネタを思いつくか不安でいっぱいです。本論に関しては、これから紹介する教材が基礎的なコンテンツを網羅しています。そのモデル文を何度も音読することが手っ取り早いです。

最近の教材は、CDが付いていたり、スマホに無料音声ダウンロードできます。通勤通学中などのスキマ時間で耳、声を使って、基礎的なコンテンツを覚えていきましょう。

✔︎英検準1級ライティングで合格点をとる人の習慣3

ここでは、英検準1級ライティングで合格点を取れる人がどんなことをしているのか、どんな能力が備わっているかを見ていきます。

その①:短文であればクイックリスポンスできる

まず、合格者は、脳内に英文のストックがたくさん持っているケースがほとんどです。勉強の過程で、大量の英文に触れたり、音読をしているので、インプット量が膨大です。

さらに、それらをすぐにアウトプット(クイックリスポンス)できます。

では、どうやったらクイックリスポンスできるようになるのか?

それは、英文法の勉強段階から、瞬間英作文を目標にすることです。

瞬間英作文をゴールにすることによって、その過程で何度も音読することになります。瞬間的に英語を言うためには、それ相応のインプットが必要になります。結果的に、音読をすることで、自然と脳内に英文がインプットされます。

普段から瞬間英作文を目標にすれば、英作文のテンプレートもすぐに習得できるようになります。

なぜ、クイックリスポンスの必要を説明しているのかと言うと、英作文はアイデアを出して、文書構成をまとめ上げることに時間が掛かってしまうからなんですね。

ここでさらに、「日本語英語」に変換するのに時間を割くと、英作文だけで膨大な時間が掛かってしまいます。できるだけ、「日本語英語」の変換時間を減らすために、クイックリスポンスを頑張りましょう。

その②:習慣的にインプット・アウトプットを心掛けている

自由英作文を書くためには、ネタ元である知識が必要です。なので、普段から新聞やニュースを通して、大量のインプットをすることが大切です。

また、インプットしながら感じた疑問に対して、自分の意見をアウトプットすることも同時並行で行います。インプットとアウトプットの両方が大切です。

具体的には、今のご時世であれば、「テレワークを進めるための施策」「オンライン授業の是非」などが旬な話題です。ニュースでは、それらについてメリットとデメリットの両方の意見があるはずです。

それらを踏まえて、自分の意見を考えつつ、さらに、英語でどう表現するのか、までを深掘りすると、アイデアも溜まるし、英語のアウトプットもできるようになります。

大袈裟な言い方をすれば、英検ライティングのためにではなく、1人の人間として責任ある人生を送るために、インプット・アウトプットを心掛けるといいかもしれません。

その③:英作文をスピーキングの練習だと考えている

英検ライティングで合格点を取る人は、意見を出すスピードが非常に速いんです。

では、なぜか?その理由は、英作文のお題を、2次試験(面接練習)を意識しながら答えているためです。

例えば、目の前に面接官がいると想定して練習してみるのです。「テレワークに賛成?反対?どっち?」と質問されたと想像します。そのときに、英作文のようにメモを作るのではなく、即座に【序論本論結論】の流れでスピーキングをします。

このような練習を繰り返すことで、英検でもスラスラと作文できるようになります。最初はうまくいきません。ですが、何度も鬼練習することによって段々速く言えるようになります。その結果、英語を話せるようになるのもモチベーションになります。

まとめると、インプットしながら、クイックリスポンスでアウトプットすることが効果的な練習です。




✔︎おすすめ教材3

ここではおすすめ教材を3冊紹介します。

ポイントとしては、

  • コンテンツを網羅している
  • ライティングとスピーキングのどちらも練習できる

その①:最難関大への英作文ハイパートレーニング

英作文のプロ、大矢先生の著作です。この本1冊で、和文英訳から自由英作文まで幅広く対応しています。ゆえに、基礎から実践までを網羅したい人におすすめです。

元々は、最難関大学(東大、京大など)のための教材ですが、自由英作文のバリエーションが豊富なので、英検準1級教材としても使えます。

また、CD付暗唱例文集を使えば、クイックリスポンスも鍛えられます。

その②:最短合格!英検準1級英作文問題完全制覇

英検教材の鉄板です。本書の特に優れている点は、「教育・育児」「社会・経済」「生活・健康」「ビジネス・テクノロジー」の4つの頻出分野について、パラグラフ単位の英文(コンテンツブロック)200超を収録していることです。

このコンテンツブロックをじっくり理解して、音読することで、ネタ切れには困りません。何度も読むことで、基礎的な知識を頭に叩き込めます。

また、オリジナル問題が24問収録されており、なおかつ、それぞれ「肯定」「否定」2パターン掲載されています。

同じ質問に対して、肯定・否定のどちらの立場でも書かれている教材はあまりありません。熟読することで、幅広いものの考え方が身に付きます。

さらに、無料音声ダウンロードできるので、いつでもどこでも学習できます。

その③:英検準1級ライティング大特訓

大特訓シリーズから1冊。

受験生が間違えやすい語法・文法のポイント網羅しています。そして、添削を通して、受験生が間違いやすい細かいところまでチェックしています。「深掘りに妥協がない」ことが最大の特徴です。

この教材は、面接試験も意識しながら作られています。ライティングとスピーキングを一石二鳥したい人は絶対に持つべきです。

✔︎まとめ

以上で、本記事の主な内容は終了です。

ここで内容をおさらいしましょう。

  1. 英検準1級ライティングの特徴
  2. 英検準1級ライティングで合格点をとる人の習慣3
  3. おすすめ教材3

最後に、過去に出題された問題を掲載します。

1つ1つ深掘りして、自分の考えを持つようにしましょう。

  1. Should Japan do more to protect its historical sites?(日本は自国の史跡を保護するために更に努力すべきであるか)
  2. Is it acceptable to keep animals in zoos?(動物園に、動物を保管することは受け入れられることであるか)
  3. Will humans live on other plants someday?(人類はいつか他の惑星に住むだろうか)
  4. Agree or disagree: The Japanese government should do more to protect the environment(賛否:日本は環境保護のための努力をもっとすべきだ)
  5. Agree or disagree: Japan should become a completely cashless society(賛否:日本は完全にキャッシュレス社会になるべきだ)
  6. Do you think that the government should provide more support for unemployed people?(政府が失業者支援をもっと提供すべきだと思うか)
  7. Agree or disagree: Japanese companies should hire more foreign workers(賛否:日本の企業はもっと多くの外国人労働者を雇うべきだ)
  8. Do you think that Japanese consumers will buy more imported products in the future?(日本人の顧客は、将来、より多くの輸入品を買うと思いますか)
  9. Agree or disagree: High school education in Japan needs to be improved(賛否:日本の高等教育は改善されるべきだ)
  10. Do companies need to improve the way they treat their workers?(企業は、労働者への扱いを改善すべきだ)
  11. Is it a good idea for local governments to build tourist sites, such as theme parks and museums?(地方自治体が、テーマパークや博物館のような観光地を建設することはよい考えだと思うか)
  12. Agree or disagree: More needs to be done to improve public safety(賛否:治安改善のためにもっと努力すべきだ)

問題を見てみると、日本に関する質問がほとんどのようです。英検準1級を突破するためには、普段から日本の課題やその解決策について考えを巡らせると、本番のテスト中に焦らずに対応できそうです。