【英検準1級】面接(スピーキング)対策ロードマップ

英検準1級

  • 「英検準1級の筆記は突破したけど、二次試験が不安だなぁ
  • 「英検の面接はあまり落ちないと聞くけど、英検準1級の二次試験は難しそう。合格したいなぁ
  • 「英検準1級二次試験のコツがあれば教えてほしい!」

この記事は英検準1級の二次試験(面接)対策の記事です。読者の中には、英検準1級の筆記試験に見事合格した受験生の方々もいらっしゃると思います。おめでとうございます。

これから二次試験(面接)対策に臨まれると思いますが、不安な方多いですよね。2級までは「なんとかなるだろう」という気持ちでも合格できましたが、準1級からはレベルが上がります。

しかし、この記事を読むことで、英検準1級二次試験のコツを知ることができて、合格を確実に掴むことができます。面接試験の特徴と答えのコツを把握し、しっかり練習して万全な状態で試験に臨めるようにサポートいたします。

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筆者情報

以下、私の英語学習歴です。

  • 英検1級合格、TOEIC 945
  • 英検準1級は大学2年生のときに合格しました
  • 毎年、多くの高校生に英検準1級の指導をしており、合格までのプロセスには自信あります

記事の内容

  • 英検準1級二次試験問題の特徴と答えるコツ【ナレーション、No.1No.4
  • 英検準1級二次試験に合格する人がやっている3個のこと
  • おすすめ教材2選
  • No.2No.4の過去問集
  • まとめ

✔︎英検準1級二次試験問題の特徴と答えるコツ【ナレーション、No.1No.4

では、これから各問題の傾向や対策を解説していきます。かなり細かくなっている部分もありますが、ご理解いただければ幸いです。

自由会話

試験前に自由会話があります。実際、ここでの会話は採点に含まれません。緊張をほぐすための時間と考えましょう。リラックスすることが大切です!

ナレーション

ここから面接試験がスタートです。まず、4コマのナレーションがあります。英検協会のサンプル問題をご覧ください。

ポイントはこちらです。

  • 準備時間1分、発表時間2分
  • 1コマにつき2,3文説明する
  • なるべく多く話した方がいい
  • コマが変わる時の「時に関する表現」はそのまま使ってOK
  • 因果や逆説のロジック(論理)を意識して話す
  • 英検2級までにあった音読はない分、ここで発音や語彙を評価される
  • 時制は過去形もしくは過去進行形を使う
  • 面接得点全体の1/3をナレーションが占める

細かくてすみません。たくさんありますね。練習しながら、気になったポイントを1つ1つ確認していただきたいと思います。この中で特に大切なのが、このナレーションで全体の1/3の得点をしめていることです。

「えっ?まじ?」と思うかもしれませんが、本当です。なので、ナレーションの対策はしっかりやりましょう。

また、よくある話の展開をこちらにまとめました。結構このパターンに収まることが多いので、参考にしてみてください。

  1. 問題提供
  2. 解決策の提案
  3. 成功(ときどき失敗)
  4. 新たな問題の発生

起承転結のある4コマになっています。大体、4コマ目で新しい問題が発生しており、「もしあなたが4コマの人物ならば、何を考えますか?」という問題が次のNo.1になっています。

イラストに関連して、受験者の意見を問う質問(No.1

写真の4つ目について説明で「この人物だったら、あなたはどう考えますか?」という問題です。ポイントはこちら

  • 仮定法を使う
  • 文を3文(節も1文に含みます)答える

特別難しい問題ではありません。しかし、ここから自分の意見を3文答える問題が続きます。この頭の切り替えをしっかりしていきましょう。

カードのトピックに関連して、受験者の意見を問う質問(No.2, No.3, No.4

No.2No.4の傾向は同じなので、まとめていきますね。ポイントはこちらです

  • Do you think ? とかShould 〜?の質問が多い
  • 3文答える
  • 【理由1+具体例、理由2(+具体例)】が無理のない答え方
  • とにかく量が大切
  • 具体例では、自分意見ではなく、一般化した意見を述べるようにする

ここまで主に箇条書きで対策をまとめていきました。細かい部分に関しては、網羅したつもりです。では、英検準1級が2級までとどう違うのかといえば、ズバリ「量」です!

2級までなら、1つの質問に対して2文答えるだけでしたが、準1級は3文答える必要があります。

問題の質も上がりますが、量も増えていますので注意してください。

✔︎英検準1級二次試験に合格する人がやっている習慣3つ

1つ目:普段から【主張+理由・具体例】をセットで考えアウトプットする

英検準1級からは1問あたり3文答える必要があります。これはけっこう難しいですよね。なので、合格するためには普段から練習する必要があります。練習方法もちゃんと解説していきますね。

その方法が、【主張+理由・具体例】をセットで考える癖をつけることです。つまり「型」を習得することです。意見を伝える型を作ってしまえば、本番では焦らずにアウトプットできます。

では、型を使うとどんな感じになるのか。具体例を見ていきましょう。

例えば、「大学入試が学生に過度なプレッシャーを与えていると思いますか?」という問いに対して、「(Yes.の答えとして)多くの高校生は大学入試の結果が、その後の人生に大きな影響を与えると考えている。☞【主張】実際、どの大学に進学するかが職業に影響することがあるためだ。☞【理由】その結果、過度なプレッシャーが精神衛生に悪影響を及ぼしている。☞【具体例】」

こんな感じです。これで3文になっていますね。

大切なことは、自分の主張に対して、リアルな説得力を持たせることです。3文を思いつくのは大変ですが、説得力を上げるための最低ラインが3文だと考えましょう。

「いきなり英語ではキツイな」という人は日本語から始めても十分なトレーニングになります。

逆に、多くの人は日本語で意見を考えることができていません。ある意味、そこがスタートかつゴールと言えるかもしれません。

2つ目:幅広いトピックに慣れておく

実に幅広トピックから出題されます。実際、英検2級もバリエーション豊富でしたが、準1級は質が上がって、よりリアルな意見を述べなければいかません。

それゆえ、過去問をベースにたくさんの問題に触れておくことが大切です。記事の最後の方で、過去問から20問ほど掲載しました。良かったら練習として答えを考えてみてください。

大学入試や資格試験の問題は、基本的には、大多数の人が興味関心を持たないマイナーなトピックから出題されます。

スポーツや音楽のように、多くの人が興味を持っていたり、特定の人たちだけが有利な話題は避けられる傾向があります。なので、過去問を見ても、「難しい内容ばかりだなあ」と感じるでしょうが、それは自然なことです。

ですが、自分にとってはマイナーな問題だとしても、世界のどこか別の場所に住んでいる人の中には、それらの問題が生活に直面している人もいるんだろうなぁ、と想像して向き合ってみてください。

3つ目:とにかくたくさん練習する

これまで量も質もレベルアップするという話をしてきました。なので、対策をしっかりすることが大切です。

「2級まではノー勉でも大丈夫だったけど?」と考えている人は多いと思います。しかし、英検準1級は別世界です。全くの別物です。

繰り返しになりますが、量と質がレベルアップしています。過去問をベースにして、試験直前まで何度も何度も反復していきましょう。

✔︎英検準1級面接対策:おすすめ教材2選

この記事を読んでもらえれば、設問別の特徴やテクニックを習得することができます。それに加えて、プロ講師による問題集も紹介します。

実際に私が英検1級・準1級で使用した教材です。分厚くてタフですが、かなり頭を鍛えることができました。よかったら参考にしてください。

その① 英検準1級 面接大特訓

本書の特徴はこちらです。

  • 短文練習から長文演習までが段階的にトレーニングできる
  • 模擬テスト12回分の演習量
  • 丸暗記でなく、論理的に意見を述べられるようになる

著者の植田一三先生は英検1級指導歴30年、準1級指導歴25年の大ベテランです。その経験から得た合格のポイントが細かく解説されています。問題演習量も十分ですが、やはり、論理力が鍛えられる1冊です。

過去の受験生の答案を使って、論理の穴を指摘したり、逆にこう切り替えると説得力が増すというようなアドバイスが書かれています。何周も反復する価値のある教材です。

その② 大学受験対策はじめてでも一発合格!英検準1級スピーキング大特訓

この本は、いまほど紹介した本の最新版になります。コンテンツも同じくらい充実しています。しかし、1点だけ異なる機能があります。それは、AI音声認識アプリ「ノウン」で本文の問題を実践的に復習できることです。発音判定までしてくれるため、面接官に伝わる発音習得をサポートしてくれます。

✔︎受験者自身の意見を問う質問(No.2 / No.3 / No.4)の過去問集

練習用に20問掲載しました。どの問題に対しても3文答えることを意識しましょう。

復習ですが、型を意識して意見を述べることが大切でした。

型としては、

  • ①【主張+理由+具体例】
  • ②【理由+具体例+理由】
  • ③【理由+具体例+まとめ(一般化)】

などがあります。何回も練習しながら、自分なりの型を作り上げていきましょう。

  1. Does the current system of university entrance exams in Japan put too much pressure on students?(現在の日本の大学入試システムは学生に過度なプレッシャーを与えているか)
  2. Do you think that the government should do more to prevent Internet crime?(政府はネット犯罪を防ぐためにもっと努力すべきだと思いますか)
  3. Should the facilities at train and bus stations inJapan be improved for disabled people?(日本の電車やバスの施設は、障害者のために改善すべきですか)
  4. Do you think that people can trust the news that they see on TV?(テレビで見るニュースを信じることができると思いますか)
  5. Should a license be required to ride a bicycle in Japan?(自転車に乗るための免許は必要だと思いますか)
  6. Do you think that, in the future, more countries will produce genetically modified foods?(将来的に、ますます多くの国が遺伝子組み換え食品を生産すると思いますか)
  7. Do you think that TV commercials have any influence over customers’ decisions?(テレビ広告は消費者の決断に影響があると思いますか)
  8. Is enough being done to deal with the shortage of doctors in Japan?(日本の医師不足への対応は十分ですか)
  9. Do you think that the drinking age should be lowered in Japan?(日本の飲酒年齢を引き下げるべきか)
  10. Do young people today have more chances to achieve their ambitions than young people did in the past?(いまの若者は、昔の若者よりも、夢を叶えるチャンスが多いか)
  11. Should the government encourage people to have more children?(政府は、人々により多くの子どもを持つよう働きかけるべきか)
  12. Do zoos play an important role in the protection of animals?(動物園は、動物保護に重要な役割を果たしているか)
  13. Is marriage becoming less important today than it was in the past?(結婚は、昔よりもあまり重要視されなくなってきているか)
  14. Do you think that rich countries should do more to help poor countries develop?(豊かな国は貧しい国を助けるために、もっと努力すべきか)
  15. Do you think that parents today are too protective of their children?(いまの親は、子どもに対して過保護であるか)
  16. Are international sporting events a good way to improve relations between nations?(国際的なスポーツ行事は、国家間の関係向上へのいい手段であるか)
  17. Do you think that people should socialize with their coworkers after work?(仕事が終わった後も、同僚と交流すべきであるか)
  18. Is there too much pressure on people to be healthy these days?(最近は、健康になることに対して過度なプレッシャーがあるかどうか)
  19. Are people becoming more concerned about the chemicals that are used to produce foods?(人々は、食物生産に使われる化学物質により関心を持つようになっているか)
  20. Do you think that young people are less interested in having careers in agriculture?(若者が農業を職とすることに興味を持たなくなってきていると思うか)
  21. Have people nowadays forgotten the importance of eating a balanced diet?
  22. Will more people choose to retire early in the future?
  23. Is cybercrime becoming a bigger problem in today’s society?
  24. Do you think fewer people will buy their own home in the future?
  25. Are people today becoming less interested in having a successful career?
  26. Are companies doing enough to support gender diversity in the workplace?
  27. Do you think parents are too protective of their children nowadays?
  28. Should schools teach their students more about how to live a healthy lifestyle?
  29. Should the government ban dangerous sports like boxing?

✔︎まとめ:英検準1級はとにかく「量」!

以上、英検準1級二次試験の解説と対策をしてきました。最後は、過去問を掲載しましたが、合格するためのポイントを意識しながらたくさん練習してみてください。繰り返しになりますが、

準1級はとにかく量が重視されます。

追加情報として、YouTube動画も貼っておきます。こちらの動画では、TOEIC90回満点の森田先生が流れを解説しています。これまで解説した内容と被る部分もありますが、復習としてご覧ください。

✔︎実践練習が不安な人へ

最後に、「対策はわかったけど、実践練習が足りなそうで不安だ」という人向けの情報です。

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