【英検2級】リスニング対策ロードマップ
この記事では次のような悩みに答えていきます。
- 英検2級に合格したい!
- でも、いつもリスニングの正答率が低い…
- リスニングの勉強法教えてほしいです…
英検はリスニングが難しいと言われています。単語や英作文は合格点に到達していても、リスニングで半分も取れないという声をよく聴きます(普段私が教えている高校生が嘆いています)。
この記事では、英検のリスニングで高得点を取るための勉強法や教材を解説していきます。結論から言えば、【音声のイメージ化】と【過去問演習】でスコアアップが期待できます。詳しくは記事では解説していきます。では、始めます。
筆者情報

- 英検1級取得
- TOEIC最高スコア945点
- 中高生に10年以上英語を教えています
- リスニングには、私も一番苦労しました。体験談も踏まえながら解説していきます
記事の内容
- 英検2級試験内容
- リスニング対策(メンタル・テクニック編)3つ
- リスニング勉強法3つ
- 英検2級リスニングおすすめ教材厳選3冊
- まとめ:【イメージ化】と【過去問演習】が大切
✔︎英検2級試験内容

試験内容
- 大問1語彙・文法(20問)
- 大問2長文空所補充(6問)
- 大問3長文内容一致選択(12問)
- 大問4ライティング(1題)
- リスニング(約25分)
まずは、テストの形式を確認しましょう。
リーディング85分間解いたあとにリスニング25分間が待っています。正直しんどいです。
体力を付ける必要もありますので、普段の練習から疲れた状態でリスニング試験をすることに慣れておきましょう。
本番を想定しての演習は、リアルな焦り、疲労感を教えてくれます。例えば、自分の集中力が欠けやすい時間に気づけます。それさえ知っておけば、テスト中の我慢どころが分かりますね。(ガッツリ根性論ですが、英語のテストは基本的に長丁場なので、実はメンタルが大切です。)
問題形式
次に問題形式です。英検2級は第1部と第2部のみなので、スッキリした構成になっています。具体的な問題パターンは次の通りです。
第1部:会話(ダイアログ)の内容一致選択15問
頻出パターン3つ
- 個人宅やオフィスへの電話
- 客と店員のやりとり(直接か電話か)
- 「〜してくれませんか」という依頼
第2部:文(モノローグ)の内容一致選択15問
頻出パターン2つ
- アナウンス
- 人物に関する話、学術的な文章
※問題全て音声は1度しか放送されません
✔︎リスニング対策(メンタル・テクニック編)3つ

ここから、リスニング対策をメンタル面とテクニック面で紹介していきます。
英検に限らず、TOEICや大学入試でも、リスニングが得意な人がやっているメンタル法、テクニックがあります。教科書とか参考書にはあまり書かれていないので、ぜひ参考にしてください。
- その1:問題文先読み
- その2:会話の場面をイメージする
- その3:常に次の問題を考え、捨てる問題はさっさと捨てる
問題文先読み
先読みをするかしないかで正答率に雲泥の差が生まれます。とある研究によると、「先読みによって正答率が80%アップする」という結果があります。
英検の場合、筆記試験中にリスニング問題を見ることができます。筆記試験が早くおわったら、リスニングのページに移動して、第1部だけでも選択肢を読んでおきましょう。筆記で余裕がない場合にも、リスニング試験の説明中にかなり時間があります。その時間に2,3問はチェックすることができるので安心してください。
先読みのやり方に関して1つだけ注意があります。私の場合、「選択肢は2つだけ読む」と決めています。
「あれ?選択肢は全部確認しないの?」と疑問に感じたかもしれません。理由は、結局忘れてしまうからです。
実際、4つの選択肢を確認しても忘れてしまいます。人間の脳はそんなに優秀ではないからでせ。なので、選択肢は2つしか読まないと決めています。余裕があれば、4つ全部読みますが、体力温存も兼ねて2つまでと決めています。
会話の場面をイメージする

会話のシーンが浮かぶと正答率がグッと上がります。選択式を読みながら、リスニングの場面をイメージしましょう。
正答率が低い人は、文字だけ追っているだけの可能性が高いことがあります。聞き取れたけど、問題が解けなかったという状況です。これも、イメージ化で解決できます。
単語帳を眺めたり、長文を読む際にも、ストーリーや単語のイメージを頭の中で考える癖をつけてみてください。ちょっとした工夫ですが、かなり効果があります。
常に次の問題を考え、捨てる問題はさっさと捨てる
真面目な人にありがちな問題は、完璧を求めようとして1つの問題にこだわりすぎてしまうことです。リスニングは音声がどんどん進んでいくため、1つ前の問題で悩みすぎると、次の問題が解けなくなるので、捨てる問題はバッサリ切ってください。
あくまで「合格点は70%」です。そうすることで、1問へのこだわりを少しは減らせるのではないでしょうか。
✔︎リスニング勉強法3つ

- スクリプトで語彙チェック
- 音読10回
- 鬼演習(最低でも過去問5回分)
それでは、具体的な勉強法を解説していきます。
その1.スクリプトで語彙チェック
リスニングが苦手な理由は、ズバリ語彙力です。音が聞き取れない以前に、単語を知らないために聞き取れないことが多いです。
おすすめの勉強方法は、スクリプトを使うことです。つまり、リスニング原稿を使ってリーディングの勉強をします。これをやらずにリスニング力の向上はあり得ません。必ずやりましょう。
その2.音読10回
音読をすることで、正確な発音を身につけ、その結果、リスニングができるようになります。
よく言われる方法は、「音声のモノマネ」です。なので、リスニングの手順としては次のようにやってみてください。
- 音源と一緒に音読(オーバーラッピング)
- ↓できるようになったら
- 音源無しで自力で音読(音源と同じ速さで)
自力で音読できるまでに平均10回程度は音読することになります。ここはサボらずに継続することが大切です。
その3.鬼演習(最低でも過去問5回分)
リスニングが苦手な人は、演習量が圧倒的に足りません。過去問演習を反復しましょう。
「リスニング駄目でした」と言ってくる生徒がいますが、「過去問どれくらいやったの?」と尋ねると「ぶっつけ本番でした」と答えることがかなり多いです。厳しことを言いますが、そのような取り組み姿勢では、合格点に到達できません。
目安は5回です。5回やりながら、先に説明したスクリプトを使ってリーディングをして、音読までします。「知らない単語が意外と多いぞ」「知っている単語だけど、聞き取れなかったな」という自分の弱点が見えてくるはずです。
✔︎スタディサプリで英検対策
自力で英検対策をするのがキツイという人向けに、スタディサプリが英検対策講座を行っています。大学受験講座では有名ですが、英検対策も始めています。写真はこちらです。

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✔︎動画紹介:モリテツ先生による英検対策
動画紹介です。TOEIC満点91回のモリテツ先生が英検2級の勉強法について紹介しています。こちらも参考にしてください。
✔︎英検2級リスニングおすすめ教材厳選3冊

リスニングにおすすめの教材を3冊紹介します。どれも優れた教材なので、1冊を徹底的に使い倒すようにしましょう。
①英検2級リスニング問題120
リスニングに特化して120問の問題をこなすことができます。これ1冊あれば十分な演習量です。
②最短合格!英検2級リーディング&リスニング問題完全制覇
リスニングとリーディングのどちらも演習できます。リスニングはスマホのアプリを使って勉強できます。その手軽さがおすすめです。
③英検2級過去問集
過去問が9回分収録されています。こんなに多いのはこの本だけです。音声もスマホでダウンロードでき、更に4段階のスピード調節ができます。また、駿台予備校の竹岡先生が著書である点も信頼できます。
✔︎まとめ:【イメージ化】と【演習】が大事です

以上、英検2級リスニングについての記事を紹介しました。私が特に大切だと考える対策は、【イメージ化】と【過去問演習】です。ぜひ実践してみてください。
余談になりますが、英検2級を合格すれば様々なメリットがあります。例えば
- 大学受験で英語が免除
- 奨学金がもらえる
- 履歴書に書ける など
大学生、社会人になっても英語力を伸ばしたい人は「英検2級がスタートライン」であるという姿勢を持ちましょう。
英検2級までやって、英文法や英単語の基礎知識をひと通り目を通したという状態です。留学をしたい人、海外ドラマを英語で理解できるようになりたい人は、英検2級を1つの目標にしましょう。